『相棒』杉下右京の“名ゼリフ”が人生を変えた…。高田創(加藤清史郎)初登場回
2000年のシリーズ誕生以来、濃密で骨太なミステリーの数々を世に送り出し、“国民的ドラマ”の地位を揺るぎないものにした『相棒』。
杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”が復活して3シーズン目となる『相棒season 23』は、10月16日(水)から放送開始される。
テレ朝POSTでは新シーズンのスタートを記念し、『相棒』の多彩なストーリーにスポットを当て、オススメのエピソードを紹介していく。
第6回目は、『相棒season16』第19話「少年A」(2018年3月7日放送)を取り上げる。
◆特命係に平然と嘘を吐く少年
『season23』初回拡大スペシャルで、高田創(たかだ・はじめ)役で『相棒』に再登場する加藤清史郎。
そんな加藤が初めて高田を演じたのが、今回紹介する『相棒season16』第19話「少年A」だ。
当時“少年A”として特命係の前に現れた高田。
ホステスの女性が自宅マンションで撲殺される事件が発生し、犯行現場を調べに来た右京と冠城亘(反町隆史)は、現場付近で大きな段ボール箱を抱えた“少年A”の姿を目撃する。
不審に感じた右京と亘は、さっそく“少年A”の居所を突き止め接触を試みる。
しかし“少年A”に名前を聞くと「山田学です。19歳です。浪人生で、福岡から上京して予備校に通っています」とはぐらかされてしまう。
捜査を進め、“山田学”が偽名である確証を得た右京と亘は、再び“少年A”に接触。
だが今度は「松野聖。僕の名前です」と電話番号を渡され、またもや嘘を吐かれてしまう。
◆右京の“名ゼリフ”で少年に変化
実は“少年A”は無戸籍児で、闇金で荒稼ぎする半グレ集団から脅されて犯罪に協力させられていた。
親からネグレクトされながらも、3きょうだいの長男である“少年A”は、弟と妹を守るため、生きるために必要に迫られて闇金に手を染めたのだという。
そんななか、ついに特命係に保護された“少年A”。右京と亘から取調べを受けることになった。
そこで“少年A”の壮絶な過去を聞いた右京は、「君を初めて見たとき、最初に引っかかったのは、ほどけた靴紐でも、抱えた段ボール箱でもありませんでした。君の表情です。この世の中には頼れるものなんてなにもない、そう思い込んでいるような暗い表情でした」と明かす。
続けて、「今まで君はずっと、その日だけを毎日必死で生きてきたのでしょうね。苦しかったでしょ。でも、もう十分だと思いますよ。これからは明日を生きていきませんか」と諭すと、あらためて名前を聞かれた“少年A”は、ようやく「創。高田創です」と本名を口にするのだった。
その後、児童養護施設で暮らすことになった高田。『season23』初回拡大スペシャルでは、時を経て成長した高田が、まさかの警察官となって再び登場する。
この機会に、加藤清史郎演じる高田創の初登場時のエピソードを振り返ってみては?
※番組情報:『相棒season23』初回拡大スペシャル「警察官A」
2024年10月16日(水)よる9:00~10:09、テレビ朝日系24局
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