こっちのけんとの壮絶人生。いじめ、鬱…“菅田将暉の弟”ゆえの苦悩「失敗でした。どん底でした」
“毒舌M-1王者”とろサーモン久保田×ウエストランド井口が本音を聞いて本音で斬り込む、赤裸々音声バラエティ『耳の穴かっぽじって聞け!』。
8月20日(火)に放送された同番組では、アーティスト・こっちのけんとのブレイクまでの軌跡に迫った。
今年5月に配信した楽曲『はいよろこんで』がSNSでの総再生回数が60億回を突破し、大ヒット中のこっちのけんと。
人気急上昇中の彼は、じつは俳優の菅田将暉を兄にもつ。
【映像】こっちのけんとの壮絶人生。いじめ、鬱…“菅田将暉の弟”ゆえの苦悩
今回、こっちのけんとが泣きながら執筆したという文章では、“スター俳優の弟”としての苦悩が綴られていた。
こっちのけんとが中学1年生のころ、兄・菅田が俳優としてデビュー。
「菅田将暉の弟」として周囲から持て囃されるようになったが、「鼻高く過ごしていると調子に乗っていたようで、気がついたらいじめられていました」と回顧。
ゴミ箱から自分の筆箱が出てくる、プライベートな情報がネットに晒されるなどのつらい出来事もあり、「菅田将暉の弟」と言われる怖さを体感するようになった。
大学生になり上京し、「歌なら兄を超えられる」とアカペラに熱中。大学3年生のときに全国大会で優勝する。
「夢が一つ叶った」と喜ぶのも束の間、そのころ菅田はアカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞し、歌手としても活躍。
「『ふざけるな』とどこに対する怒りかもわからない思いが溢れたのを覚えています。僕の人生に唯一残された『音楽』を盗られた気がしていました」
複雑な心境になったものの、誇らしそうに褒めてくれる兄を見て、「なんて自分は器が小さいんだ」と情けなさを感じる。
全国大会で優勝したからこそわかった兄との差。そこで、中学生のときに考えていた「理想の菅田将暉の弟レール」にもどるため、勉強と就職活動に奮闘し上場企業への入社を果たす。
しかし、努力が空回りしてしまい、入社後1年たったころに鬱と診断され退職。
「失敗でした。どん底でした。兄は16歳から1人で上京して、仮面ライダーをしていたかと思うと死にたくなりました」
その後は、YouTubeで1人アカペラをはじめるなど、やりたかったことに没頭。そして数年後、鬱になった過去の自分に向けて書いた曲『死ぬな!』がSNSで話題となり、歌手として花が開く。
こっちのけんといわく、『死ぬな!』は「僕が兄より未熟で情けないからこそできた音楽」。多くの自殺志願者から感謝の連絡をもらい、「自分の作品で少しでも人のためになれた」と人生で一番嬉しかったという。
さらに、『はいよろこんで』の大ヒットで「中学生のころに考えていたモノとは違った方向での『理想の弟』になれた」と感じるように。「あの曲たちを生み出すためには『菅田将暉の弟』として弱々しく生きてきたことに意味があったんだなと思えてしまうほどでした」と語る。
そんなこっちのけんとにとって、兄である菅田はどのような存在なのか?
「僕にとって兄の存在は『宝』です。こんなに凄い兄をもっていて、腐らずにいるのは兄のおかげです。『憧れの人が自分のことを認めてくれている』ことが『こっちのけんと』を作れた最大の理由だと考えています」
そして最後に、「苦悩はたくさんあったが、変わらず理想的な兄でいてくれてありがとう」とブレイクを支えてくれた兄への感謝の言葉で締めくくった。
人気アーティストの赤裸々な告白に、MCの2人は衝撃。井口は「お兄ちゃんのことを嫌いになってもおかしくないのに…」といい、兄を好きでい続けられる彼の芯の強さに感動していた。
このほか、井口がまさかの初告白! じつは兄がお笑い芸人だというが…その真相とは?
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※番組情報:『耳の穴かっぽじって聞け!』
毎週火曜深夜2:34~、テレビ朝日(関東ローカル)