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綾小路きみまろ、“コレクターお父さん”の幸せと悲哀を爆笑エピソードで語る

自ら長年にわたって骨董品を集めている“コレクター”である綾小路きみまろさん。

何かモノを集めることは、それによる充足感を得られるだけでなく、モノに近づく時間やモノを探す時間、そして出会えたときに過ごす時間など、まるで想いを寄せるまだ見ぬ恋人に会いに行くような豊かな時間を過ごすことにつながると語ります。

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そんなきみまろさんが、テレビ朝日系で土曜よる6時56分より放送されている『世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団』の中で、「綾小路きみまろの『妻も知らない博物館』」というコーナーを始めることになりました。

世の中に数多存在する、自分の好きなモノを収集しすぎて家が“私設博物館”のようになっているコレクターお父さんたち。

そんな人たちのもとへ突撃し、きみまろさんが妻には何かと肩身の狭いコレクターお父さんたちの気持ちを代弁しながら、「妻に内緒で買ったモノ」や「妻にはとても言えないモノの値段」など、この際伝えたいことをお父さんと奥様との橋渡しになりながら面白おかしく展開していくコーナーです。

©テレビ朝日

◆骨董品にのめり込んだ経緯

11月18日(土)の同番組のなかで初回が放送されるこの「綾小路きみまろの『妻も知らない博物館』」。その放送に先駆け、きみまろさんに“コレクター”についていろいろと話を聞いてみました。

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――最初に骨董品に魅せられたきっかけは?

「私は昭和から生きてきまして、自分が生きてきたその時代のなかで、あるひとつの品物が紛失することなく存在し続けている。そういうことに非常に興味をもちまして、最初は器などを集めることから入ったんですね。

人それぞれ集めるようになるきっかけはあると思いますけど、とにかく何かを手に入れたら次のモノが欲しくなる。そしてそのうち、全部が欲しくなる。自分のところにモノを引き寄せたい、一緒に住みたい、手の届くところに置いておきたい…。コレクターというのは、皆そういう人たちなんだと思います。

何かをきっかけにのめり込んでしまったら、そこから出ていく道はない。一種の癖(へき)なんでしょうね」

――集めていくなかでは、「集めなくては!」という“使命感”のようなものは芽生えるんですか?

「それより、増えていくことの喜びですよね。あとは、誰かが“こんなに集めるなんてすごい!”なんてことを言ってくれると、そこの喜びの気持ちも手伝ってお金がなくても積み立てなどで買っちゃうようになっていくんです。よく“骨董病”っていうんですけどね。

骨董品でいえば、たとえば器などの品物は、デパートに行けば同じような形の新しい良いモノは売っています。でもその新しいモノを買うんじゃなくて、古くて良いモノに手を触れる、もう二度と生産できないモノを手に入れ、それを触る。そこに幸せがあるんです。

“これは、他にはないモノなんだ!”ってね。まあ私、それで結構ダマされましたけど(笑)

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◆コレクターには優しい人が多い

――きみまろさんが感じる、コレクターの人たちの“特徴”というのはありますか?

「優しい人が多いですよ、モノを集めてる人には。なぜかといえば、よそに目がいかないから。何かと戦っているような、目が吊り上がってる人があまりいないんですね。

モノを集めて安心して、それを見ているだけでニコニコできる。集めることで守られてるわけです。私もそうですけど、何かが手に入ったときは優しい気持ちになれるんですね。

あとは、おしゃべりな人が多い。コレクターはね、説明が好きなんですよ。自分の集めているモノのうんちくを語ったり、“これはオレしか持ってない”とか“これはもう他にない”とか、そういう自慢をしたり。

そういう話をしているときが幸せだから、コレクターで黙ってる人ってあんまりいないです。私も一生懸命説明しちゃいます。それで最後には、“いいだろ?これ欲しいだろ?”って言っておいて、絶対にあげたくない(笑)」

――なるほど、欲しがらせておいてあげないんですね(笑)

「はい、コレクターにはそういう人が多いです」

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――集め方には、何か特徴はあるものですか?

「最初は大きいモノをがんばって集めるんだけど、だんだん小さいモノを集めるようになってきますね。大きいモノが多くなってくると、置くところがなくなるし、家族に怒られるでしょ。そうすると、タンスやゴルフバックの中に入るような、隠せる小さい品物を集めるようになるんです(笑) あとは、はた目には値段や価値が分からないものですね」

――その価値を自分だけで楽しむんですか?

「いや、こういうことがあるんですよ。何かモノを買ってきて家に置いておくと、家族に『また高いモノなんでしょ?』って聞かれる。それに対して、『いや、5000円くらいじゃない?』なんて答えてとぼけるんだけど、それが実は30万円とか50万円のモノだったりするんですね。

で、ウソをついたまま自分だけで楽しんでるんだけど、誰か友だちが家に遊びに来たときなんかに、家族が勝手に言うんです。『これは高価なモノじゃないみたいだから、貰っていきなさいよ』って。そういう間違いが起きるんですね…。

後で、『アレなくなってるけど、どうしたの?』って聞くと、『友だちにあげたわよ。いいじゃない、高価なものじゃないんでしょ』なんて言われる…。だから、集めるのはやっぱりタンスで隠せるモノがいいんですね(笑)」

――やはり、コレクターにはそういう家族との問題があるんですね(笑)世の中には、コレクターの旦那さんに呆れている奥さんも多くいると思いますが、きみまろさんからそんな女性たちに言葉をかけるとしたら?

「ある程度年齢を重ねないとコレクションというのは難しいので、おそらくそういう夫婦では、結婚して何年も経ってから旦那さんがモノを集め始めていると思うんです。

それであれば、その男性に命と人生をかけたんだから、“こんなものいらない”って突き放すのはかわいそう。そこは見て見ぬフリをする優しさを出してあげたほうが、旦那さんは幸せに死んでいけますよね。

そして、そういう紙一重な“暗黙の了解”のなかで遠慮しながらもコレクションしている旦那さんは少しかわいく見えるものだし、そこに夫婦の幸せってのが垣間見えるものです

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このように、コレクターお父さんたちの性質や悲哀をたっぷり語ってくれたきみまろさん。

新コーナー「綾小路きみまろの『妻も知らない博物館』」に出てくるコレクターたちの共通点について聞くと?

「共通していることは、みんな“年寄り”ってことですね(笑)まあ、もちろん昭和の人なんです。自分の信念をもって、人が何と言おうと人の意見は聞かない、奥さんの意見も聞かない、自分だけの世界をきちんと持っている人。良い意味で言うとそうなりますけど、冷静にみると、多少は誰かに、家族に迷惑をかけているというのが共通点ですね」

――コーナーの見どころは?

「登場する奥様たちが、旦那さんのコレクションにまったく興味をもってない、というところです(笑)もう、本当に“まったく”なんですよ。呆れてるというか、仕方ないなぁというかね。

でも、そういう人を好きになっちゃった、この人と生きていかなくちゃいけないんだなぁって。そういう夫婦の姿が見どころでしょうね」

そんな夫婦たちの間を、きみまろさんはどんな風に橋渡しするのか?

その活躍ぶりが楽しみな「綾小路きみまろの『妻も知らない博物館』」は、11月18日(土)の『世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団』なかで放送されます。

※番組情報:『世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団』2時間スペシャル
2017年11月18日(土)午後6:56~午後8:54放送、テレビ朝日系24局

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