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負けた場面を1年間スマホの待受に…早稲田の主将、リベンジへの思い【全日本大学駅伝 直前特集】

11月5日(日)、第49回全日本大学駅伝が行われる。

「全日本」とも呼ばれる同大会は、その名のとおり“大学駅伝日本一”を競う大会。箱根駅伝、出雲駅伝とともに学生三大駅伝とされているが、出場大学が関東地区のみに限定されている箱根駅伝や選抜方式の出雲駅伝とは異なり、全国各地の選考会を勝ち抜いてきた大学が出場。大学駅伝日本一が決定する。

 

◆1年間、スマホの待ち受けを… 早稲田の主将・安井雄一

昨年の全日本で2位と悔しい思いをした早稲田大学。最終区で青山学院大学に逆転を許してしまったのは、現在の主将・安井雄一選手(4年)だった。

昨年早稲田大学は、1・2区と4年生が2位で襷を繋ぎ、3区では4年生鈴木選手が見事逆転、その後も下級生が快走を見せ、最終8区、安井選手のもとには2位の青山学院と49秒差で襷がつながれた。

しかし、青山学院の最終区を走ったのは、昨年の学生陸上界でトップレベルに君臨していた一色恭志選手。逆転を許してしまい、2位でのフィニッシュとなった

安井選手は、このときのことを次のように振り返る。

「50秒近い差をつけて僕のところに襷をもってきてくれたにも関わらず、やっぱり僕の力不足の部分で負けてしまったというところがあるので、先輩方に申し訳ない気持ちで、言葉になかなか言い表せないほど悔しかったです」

実はこの最終区でスタートラインに立つ前、安井選手と一色選手は隣同士でテレビ中継を観ている状況だったそうだ。そこで聞こえてきたのは、「2分差ならいけます」という声。安井選手はメンタル面で追い込まれ、「この人には負ける」と思ってしまったそうだ。

ゴール後、情けなさから大号泣していると、上級生からは「泣くな。まだ終わってないだろ」「お前のせいじゃない」と言われた。しかし、安井選手は「自分のせいで負けた」と考えている。

そしてこの悔しさを忘れないため、この1年間、自身のスマホの待ち受け画面を全日本のゴール直後の写真にしてきたという

 

◆「チームの中でいちばん練習する」

この悔しさから1年、安井選手は今年、早稲田の主将としてチームを引っ張ってきた。

相良豊監督も厚い信頼を寄せており、彼についてはこう話している。

「チーム1位の練習量。もともと責任感が強く周りも見える子なんですけど、やっぱりキャラクターとしては“優しい”ですね。優しいからこそ後輩たちもついていっている部分がありましたが、春はそれでなかなか結果が出なくて、夏の合宿では意識改革をしたいという話があって、安井が前と違って厳しい言葉で檄を飛ばすというところも見られ、チームとしてまとまりがみえてきました

そして、安井が厳しさをみせたのは、チームだけではない。自分自身にも、「チームの中でいちばん練習する」「他の(大学の)キャプテンより練習する」「いちばん練習して、いちばん強い主将になる」というテーマを課し、7月には実に1100kmを走ったという。

言葉のとおり、誰よりも練習し、背中でチームを引っ張ってきたのだ。

「歴代の早稲田の主将でいちばん走ったと思う」と夏を振り返る安井選手。

闘争心がみなぎったこの“優しい”主将が率いる早稲田大学は、昨年の悔しい思いを胸に全日本でのリベンジを果たせるのか? その奮闘から目が離せない。

※放送情報:JAバンクスポーツスペシャル 秩父宮賜杯第49回全日本大学駅伝対校選手権大会
2017年11月5日(日)7:45~13:40、テレビ朝日系列で放送