内村航平へ「任せてくださいね、師匠」 白井健三、“保険”で個人総合決勝に挑む!
開催中の体操の世界一決定戦「世界体操」。日本時間10月6日には、「男子個人総合決勝」が行われる。
なんといっても注目は、初の個人総合での世界体操出場で、予選では総合4位につけている白井健三選手だ。
白井選手は、左足首を痛めまさかの途中棄権となった内村航平選手(リンガーハット)に向けて、「怪我してこれだけニュースになるっていうことでまた偉大さ感じた 任せてくださいね、師匠」とツイート。力強い言葉で決勝への意気込みをのぞかせている。
そんな白井選手の個人総合での武器はずばり、“健三保険”だ。
6種目の合計点で争う個人総合の戦い方は、大きなミスが出ないように、そして体力的な面も考え、自分のできる8割程度の演技で構成するのが通常。
しかし白井選手の場合は、10割でやる技で攻める!「跳馬」では、種目別でのみやっていた“シライ2”(ユルチェンコ3回半ひねり)という大技を個人総合でもチャレンジ中で、「ゆか」でも種目別でやってきた演技を個人総合に入れている。
そこまでリスクを背負って攻めの演技ができるのは、彼独自の“保険”という武器がかかっているから…! なんと「跳馬」では、手をついた瞬間に“シライ2”(3回半ひねり)から3回ひねりに回避することが可能なのだという。
そのような“保険”があるからこそ挑める10割の演技から目が離せない!
◆キューバの選手が予選1位に!
そしてもうひとり、注目の選手を挙げておこう。予選1位で個人総合決勝に臨む、キューバのマンリケ・ラルデュエト選手だ。
2015年の世界体操・個人総合で銀メダルを獲得し、当時19歳でキューバ人初の個人総合メダリストとなったラルデュエト選手。2003年以降、世界体操にキューバ人選手の出場すらなかった状況でのこの快挙は世界を驚かせた。
では、なぜ突然キューバからこれほどの選手が生まれたのか?
キューバはこれまで五輪でのメダル獲得は一度もなく、キューバ国内では慢性的に体操器具が不足しており、練習環境は決して良くないと言われている。そういった状況では、ラルデュエト選手にとって国内に見本となる世界レベルの競技者もいないのだが…。
なんと彼は、何年間にも渡って内村航平選手の映像をインターネットで見てきたのだという。
そんな選手が、2015年の世界体操では内村選手に次ぐ2位、そして今大会では予選1位につけているというわけだ。
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いったい誰が個人総合の王者に輝くのか? 見逃せない!
※世界体操:放送日程(テレビ朝日系)
【男子個人総合決勝】は、10月6日(金)よる7時~9時48分に地上波で放送!
<そのほかの放送日程>
10月7日(土)地上波 午前10時30分~11時50分【女子個人総合決勝】
10月8日(日)地上波 午前10時~11時50分【種目別決勝 第1日】
10月9日(月)地上波 午前9時55分~11時45分【種目別決勝 第2日】