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ドラマ『unknown』第3話、思わず愕然のエンディング!明かされた秘密と、まだまだ残る謎

ドラマ『unknown』第3話、思わず愕然のエンディング!明かされた秘密と、まだまだ残る謎

<ドラマ『unknown』第3話レビュー 文:横川良明>

ついに朝田虎松(田中圭)の“unknown”が明らかになった。

グッとサスペンス色が濃くなった『unknown』第3話。今回の見どころを3つに分けてレビューしたい。(以下、第3話のネタバレを含みます)

◆虎松の過去と“吸血鬼殺人事件”の関連は?

まず最大の見どころは虎松の過去。闇原こころ(高畑充希)に家族のことを聞かれても、頑なに拒んでいた虎松。いったい虎松の家族に何があったのか。

眠るこころの枕元で虎松は、自分の父親が殺人犯であると告白した。しかもその父親を演じるのは、井浦新! 豪華すぎるシークレットキャストに思わず愕然のエンディングとなった。

次回予告によると、どうやら殺されたのは宗像という一家らしい。はたして虎松の父とはどういう関係だったのか。なぜ父は一家4人を皆殺しにしたのか。なぜ犯行現場に虎松はやってきたのか。次回に向けて一気に謎が噴出するかたちに。

そして、この一家殺害事件と春陽町で起きている“吸血鬼殺人事件”に何か関連性があるのかも気になるところ。

こちらの“吸血鬼殺人事件”に関して、今回見られた大きな進展は2つ。

1つめは、あのハンカチについていた血は被害者の今村春菜のものであり、ハンカチ自体は春陽町の商店街の景品でつくられたものであることだ。つまり一般の市場に出回っているものではなく、ハンカチの持ち主は商店街に縁のある地元の住民である可能性が高い。

となると、五十嵐まつり(ファーストサマーウイカ)・大五郎(曽田陵介)親子や、庭月源治(酒向芳)・聖夜(長田成哉)親子あたりが捜査線上に浮上してきそうなところだが、どうだろう。

また、2つめの進展は壁に残されたラクガキだ。吸血鬼を連想させるようなコウモリのマークに「413」の数字。これらが意味するものはなんだろうか。ちなみに大五郎には優れた作画能力があることが判明している。

この2つの事実から考えると、当然大五郎が有力なわけだが、そう単純な話でもないだろう。血のついたハンカチを今福梅(木野花)に渡したのは誰で、その目的は何なのか。「413」の数字にこめられたメッセージは何か。引き続き注視していきたい。

そういえば、虎松がもともと捜査一課にいたというのも見逃せないポイントだ。5年前までは刑事だったらしい。警察内で花形と呼ばれるポジションから、町の交番勤務に異動したことに何か意味はあるのだろうか。

結局、なぜ前妻と離婚したのかも今のところ明らかになっていない。父親のことが原因なのか、それとも別の理由なのか。そもそも前妻が誰なのかも謎のままだ。

今回からMEGUMIも登場したが、実はこのMEGUMIが演じる女性が虎松の別れた妻だったりして…?

◆食えない男を演じると、町田啓太は天下一品!

2つ目の見どころは、本格的にストーリーに絡みはじめた加賀美圭介(町田啓太)だ。

これからの結婚生活を心配するこころに「じゃあ、もう別れちゃえば?」とけしかけ清く正しい当て馬的ムーブを炸裂させたかと思いきや、いきなり酔っ払って、製造元はミケランジェロな彫刻フェイスをへのーっとさせるなど、わかりやすいギャップ攻撃で視聴者の心を撃ち落としてくる。

しかも、子どもみたいに噴水ではしゃぎながら、不意に「やっと笑った」「最近、こころ、怒ってばっかりだったから」と大人の包容力を全開。何なの? 酔っ払ってたのは演技なの? 心の内が読めなさすぎる。

そもそも当て馬と書いてみたものの、加賀美が本当にこころに好意を寄せているかは現時点ではまだ微妙なところ。確かにいつもこころのそばにいるけれど、裏を返すとそれはこころを何らかの理由で監視しているため、とも取れる。

今回も交番から立ち去ったあと、いつになく神妙な顔をしていた。しかも、ポケットから取り出したのは、なくしたはずの財布。つまり、財布をなくしたというのは嘘だったのだ。なぜ加賀美はそんな嘘をついたのか。

しかも、昔は警察官に憧れていたが、「警察官は立派な人しかなれないから」という理由であきらめたらしい。つまり、加賀美は自分のことを「立派な人」だと思っていないということだ。加賀美の隠す“unknown”もいずれ明かされていくだろう。

とりあえず、食えない男を演じると、町田啓太は天下一品! 一見すると礼儀正しいのに、何を考えているかわからない怪しさが全身から匂い立っている。

「こころさんを泣かせたら…俺も泣きますから」なんて、あんな甘えた顔で言われたら、秒で恋におちる自信がある。町田啓太にはこのまま全方位を振り回しまくってほしい。

◆ネクストブレイク俳優・井上祐貴にも注目!

3つ目の見どころは、こちらも今回から一気に本筋に関わってきた闇原漣(井上祐貴)。“吸血鬼殺人事件”解決に向けて、虎松とバディを組んで行動することに。

捜査会議中に堂々とスマホゲームに興じ、キャベツ太郎をパクつくマイペースっぷりは、ザ・現代っ子。性格も低温男子という感じで、一筋縄ではいかないキャラクターだ。

闇原海造(吉田鋼太郎)・伊織(麻生久美子)の夫婦の間にこんなローカロリーな子どもが育つか? という疑問はあるが、海造にテンションを全部吸い取られたと思ったら、ある意味納得。

虎松のことをあまり良く思っていないように見えるけど、それは姉をとられたゆえのジェラシーなのか。ちょっと目つきの悪いシスコン男子とか性癖大直球なので、もしそんな感じなら大変喜びます。

演じる井上祐貴は『ウルトラマンタイガ』で脚光を浴びた若手注目株。薄口顔の田中圭&濃口顔の町田啓太とも絶妙にかぶらない、つり目の三白眼はストライクゾーンな人も多いのでは。

こうしたイケメン鑑賞も、ドラマの楽しみのひとつ。これからどんな演技を見せてくれるのか、期待をしながら見守っていきたい。(文:横川良明)

※番組情報:『unknown
【毎週火曜】よる9:00~9:54、テレビ朝日系24局

※『unknown』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)

※動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」では過去回も含めて配信中!

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