松岡茉優が倉本聰に直接質問 「一語一句セリフ変えるな」という伝説の真意とは?
4月3日(月)よりスタートする、平日昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』。本作は、テレビ朝日が平日の昼に放送枠を新設して届ける「帯ドラマ劇場」の第1弾だ。
テレビ人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、そこで起きる悲喜こもごもの出来事が描かれていく本作。
この「La Strada」の“入居者”役には、主演の石坂浩二、浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、五月みどり、野際陽子、藤竜也、ミッキー・カーチス、八千草薫、山本圭といった錚々たる役者陣が顔をそろえており、脚本の倉本聰も「奇跡のような顔ぶれ」と表している。
そんな熟練俳優たちとともにドラマの世界観を作り上げる若い世代のキャストも豪華だ。
「La Strada」創設者の娘で施設の理事を務める名倉みどり役の草刈民代、「La Strada」のコンシェルジュ・松岡伸子役の常盤貴子、そして、施設内のバー「カサブランカ」で働く明るいバーテンダー・財前ゆかり役を演じる松岡茉優。
彼女たちは、倉本聰の脚本のもと錚々たる熟練の大スターたちと共演することについて、3月16日に行われた制作発表記者会見で次のように話していた。
「すごいご褒美をいただいた」
まず草刈民代は、「皆さんとお芝居や時間を共有するなかで、わたし自身がこの先どういうものを目指していけばいいのか、見えてきた部分がありました。すごく大きな経験になっていると思います」としたうえで、倉本の脚本については、「倉本先生の脚本はすごくユーモアがあると同時に、目を背けてはいけないことを気づかせてくれるんです。この両極要素のバランスが素晴らしいな、と感動しました」と話す。
そして常盤貴子は、「こんなに素晴らしい先輩方とご一緒できる機会を得られて、『今までずっとお仕事を頑張ってきてよかったな。すごいご褒美をいただいたな』と思っています。このドラマが少しでも長く続いてほしいと切に願っておりますので、倉本先生にはぜひ続編も作っていただきたいです(笑)」と本作に出演することへの感慨を述べていた。
松岡茉優、倉本聰の“伝説”について直接聞く
また、最も若い松岡茉優は、撮影に入る前に倉本と2人きりで話す機会があったことを明かす。
「撮影に入る前には(倉本)先生と2人きりでお話しする機会をいただきました。ペンだこを触らせていただいたのですが、先生のペンだこは、もはや指の一部になっていました」とエピソードを話した後、こう続けた。
「私たちの世代にも聞こえてくる先生の伝説に、『一語一句セリフを変えるな』というのがあって、それについて今回先生にお尋ねしたら、『違うんだ。語尾を変えてほしくないんだ』とうかがいました。
今まで語尾のことをちゃんと考えたことがなかったのですが、“でしょ”なのか、“だよね”なのか、それだけで本当にキャラクターが変わってしまう。脚本家さんが思い描いている役のイメージは語尾にこそ詰まっているんだということを勉強させていただきました」
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このように、発する言葉ひとつひとつから倉本や共演者たちへの敬意があふれ出ている若い世代の役者陣。彼女たちがドラマのなかでどのように存在感を発揮しているのか、注目だ。
※番組情報 帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』
2017年4月3日スタート、毎週月~金・午後0:30~午後0:50、テレビ朝日系24局