中村倫也、テレ朝連ドラ初主演!原作・池井戸潤ミステリー『ハヤブサ消防団』がドラマ化
『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』『七つの会議』『民王』『アキラとあきら』『シャイロックの子供たち』――。数々のヒット作を世に送り出し、大旋風を巻き起こしてきたベストセラー作家・池井戸潤氏。
そんな国民的ヒットメーカーの最新作であり、氏のもうひとつの真骨頂ともいえる新機軸ミステリー『ハヤブサ消防団』をテレビ朝日がドラマ化。この夏、まだ誰も見たことのない“池井戸ホラー”の扉が開く。
池井戸氏といえばまず思い浮かべるのが、中小企業や銀行などを題材に男たちの戦いを描く硬派なビジネス・エンターテインメント。
しかし、今回ドラマ化される『ハヤブサ消防団』の舞台は、豊かな自然が広がる長閑な集落。しかも主人公はミステリー作家という、これまでの池井戸作品とは一線を画す異色作だ。
物語は、スランプ気味の作家・三馬太郎が亡き父の故郷、山間の“ハヤブサ地区”に移住するところからはじまる。
都会のストレスから解放され、穏やかな生活が送れるかと思いきや、地元の消防団に加入したのを機に太郎は連続放火騒動に巻き込まれ、さらには住民の不審死など怪事件に遭遇。真相を探りはじめた太郎の前に浮かび上がるのは、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀で――。
働くひとたちを主人公とすることの多い池井戸作品だが、氏は銀行ミステリーの誕生といわしめた『果つる底なき』でミステリー作家の登竜門である江戸川乱歩賞でデビューし、作家としてのキャリアをスタートさせた。
この『ハヤブサ消防団』は、ミステリー作家としての氏の“原点にして新境地”ともいうべき作品。田舎町という小さな異世界を舞台に、ホラーテイスト漂う予測不能なストーリーがスリリングに展開していく。
◆中村倫也、8年ぶり池井戸作品との“縁”に「感動的」
戸惑いながらも不穏な事件にからめとられていく主人公・三馬太郎を演じるのは、最近結婚も発表し、公私ともに順調な中村倫也。
映画、ドラマ、舞台と縦横無尽に活躍し、“カメレオン俳優”の異名をほしいままにしている中村が、テレビ朝日の連続ドラマ初主演をはたす。
池井戸作品への出演は、『下町ロケット』(2015年/TBS)で若き技術者を演じて以来8年ぶりのことで、「『下町ロケット』に出演した際、先生の直筆メッセージの書かれた原作本をいただき…すごく特別な思い出だったんですね。あれから何年か経て、またこうしてご一緒できることはすごく感動的です」と、本作のオファーに胸躍らせたことを告白。
演じる三馬太郎は池井戸氏と同様、推理小説の新人賞を得てデビューしたミステリー作家であり、“巻き込まれ系”の主人公だが、
「久しぶりにリアクターとして楽しめる撮影になりそうです。その土地のさまざまな人や自然、起こる出来事、すべてに対する反応の仕方で、三馬という人が見えてくるのではないかと思います」
と早くも役柄を分析。クランクインを心待ちにしている様子で語った。
一方、池井戸氏は自身を投影した主人公を演じる中村に対し、「インテリの書斎派、少々なまっちょろい太郎が、知恵と観察力を武器にどうやって犯人に立ち向かうのかは、大きな見どころになるでしょう。中村さんの三馬太郎、いまから楽しみです!」とコメント。中村の演技に絶大な期待を寄せている。
※番組情報:木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』
2023年7月スタート!【毎週木曜】午後9:00~午後9:54、テレビ朝日系24局