間違えて立ち寄った“ポツンと一軒家”へ!先祖がその地にやって来たのは…なんと400年前
日本各地の人里離れた場所になぜだかポツンと存在する一軒家と、そこに住まう人物の人生にも迫っていく番組『ポツンと一軒家』。
4月16日(日)は、前回に引き続きゲストに中越典子と中村アンを迎えて放送される。
前回、島根県のポツンと一軒家を捜索中に立ち寄った、深い山奥の木々に覆われるようにポツンと建つ「和紙の資料館」という建物を訪ねる。
そこで出会ったのは、長きにわたる和紙の歴史、そしてその魅力と技術を今につなぐ夫婦の暮らしぶりだった。
島根県の西部、山口県と隣接する山の真っただ中で発見したポツンと一軒家。
前回の捜索で「地元の山のことは誰よりも詳しい!」と案内を買って出てくれた猟師の男性が、ウッカリ間違えて連れていってしまった「和紙の資料館」への再訪となった。
はたして山奥にある興味深い建物にはどんな人物がいるのか? 中越と中村も興味津々でVTRを見届ける。
地元の猟師の男性からは、「70代のご夫婦がいて奥さんが紙漉きしている」と聞いていた捜索隊。前回は捜索の途中で立ち寄っただけだったが、この建物も立派なポツンと一軒家!
今回はあらためて再訪し夫婦に話を聞くことに。深い山道を抜けた先、森に覆われるようにして建つ二階建ての日本家屋で快く迎えてくれたのは、72歳の夫婦だった。
話を聞いていくと、かつては7世帯ほどが暮らす小さな集落だったそうだが、昭和38年に3メートルほども積雪した大豪雪をきっかけに、他の世帯は引っ越していったという。夫婦も47年前に麓の集落へと引っ越したそうだが、30年ほど前にこの趣のある一軒家を民宿と資料館に改装したのだという。
夫の先祖がこの地にやって来たのはなんと400年前! 紙漉きの技術を持っていたため、この地に伝わる“石州和紙”を長きにわたり作り続け、江戸時代には御用紙漉き師として藩主に仕えてきた。
夫は14代目だが、11代目までは紙漉きを家業にしていた。こうした背景もあり、妻が30年前に紙漉きの技術を学びはじめ、長く使われていなかった当時の紙漉き場を活用。夫は石州和紙の歴史を伝えるべく資料館をはじめたのだという。
資料館には、江戸時代から残る藩主との書簡など貴重な資料がズラリ。さらに、機織り機や醤油絞りに使用する道具など、明治、大正時代の山での暮らしぶりを偲ぶ貴重な生活用品が!
また、当時の紙漉き場を使った石州和紙の製作工程も見学させてもらうなど、一時は途絶えてしまった石州和紙の歴史を復活させた夫婦の暮らしぶりにも密着していく。
※番組情報:『ポツンと一軒家』
2023年4月16日(日)午後7:58~午後8:56、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて全国ネット