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濱田龍臣、エゴサは「死ぬほどしています」。誹謗中傷もすべて閲覧、批判は「ちゃんと見分けて自分の糧に」

大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)で注目を集め、子役時代からコンスタントに多くの作品に出演している濱田龍臣さん。

2017年には、史上最年少のウルトラマンとして『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)の主人公に抜てき。映画『ハイヒール革命!』では、男性として生まれ、性転換手術を経て女性に生まれ変わった実在の人物を演じ、『武士が、マックで店員になった件。』(関西テレビ)ではマクドナルドで研修も経験。

2023年3月24日(金)に公開される映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(阪元裕吾監督)では、人生初の殺し屋役に挑戦している。

2016年 映画『ハイスクール革命!』公開初日

◆除毛クリームで足がツルツルに

2016年、濱田さんは、ニューハーフの真境名ナツキさんの思春期と現在を描いたドラマ&ドキュメンタリー映画『ハイヒール革命!』(古波津陽監督)に出演。真境名さんの少年時代を演じた。

-女の子の姿がとても可愛かったですね-

「ありがとうございます。最初はちょっと恥ずかしくて、監督に『女の子のなかにいてもどれが龍臣くんかわかる』って言われていたんですけど、後半では『ちゃんと見ても一瞬どれが龍臣くんかわからなくなる』って言われるくらいなじめていたみたいです(笑)」

-舞台あいさつにも女の子の姿で登場されていましたが、ルックスも仕草も違和感なかったです。足もとてもきれいで-

「結構足の毛が濃いので苦労しました。撮影前に除毛クリームを塗ってツルツルにしてすごく頑張りました。3日後くらいがすごく気持ち悪いんです。ちょっと全体的に生えてきたなあみたいな感じで、長ズボンを履いていてもそこに触れてくるからチョリチョリする感じが気持ち悪くて。でも、足はいつもすごくきれいだってほめてもらえます(笑)」

-お顔もとても可愛くて背の高い女の子って感じでした-

「そうですね。でも、あの頃より1.2倍くらい肩幅が広くなっちゃっているので、もう無理です。テレビの『ウルトラマン』を高2でやって、次の年に映画版で『ウルトラマン』の衣装を着たんですけど、上着の肩の部分がもう合わなくなっていました。腕を伸ばすと突っ張るんですよ。『去年はちょうどだったのに』って」

-16、7歳だとちょうど成長期ですものね-

「そうですね。肩のあたりが一回りくらい大きくなったみたいで、スタッフさんに『ごつくなったね』って言われました(笑)」

2022年、濱田さんは、『武士が、マックで店員になった件。』(関西テレビ)に主演。このドラマは濱田さん演じる就職浪人生・太田信中が、戦国時代からタイムスリップしてきた正体不明の武士(伊藤淳史)と出会ったことをきっかけに、さまざまな出来事に巻き込まれながら成長していく姿を描いたもの。

-『武士が、マックで店員になった件。』は等身大の役でしたね-

「そうですね。アルバイトをしている大学生で。僕自身はアルバイトをしたことがないんですけど、撮影に入る前にマック(マクドナルド)で研修をしていただいたので、『アルバイトってこういう感じなんだ』って(笑)。ハンバーガーとてりやきマックバーガーは作れるようになりました」

-体験してみてどうでした?-

「おもしろいなあって思いました。僕たちがお店に並んでいるときに、店員さんはみんなこういうふうにしていたんだって、新しい発見でした」

-22歳というと、お友だちは就職活動とかいろいろあると思いますが相談されたりは?-

「最近はなかなか同級生と会う機会がなくて。パソコンでゲームをしているので、ゲーム配信の方たちとかバーチャルユーチューバーの方、eスポーツのプロゲーマーの選手の方とか、そういう方たちと関わらせていただく機会が増えてきて。そのおかげもあって、さらにゲーム好きが加速していっています(笑)」

-とくに3年前からコロナ禍でもありましたしね-

「そうですね。ちょうど20歳になる年にコロナが直撃だったのもあって、成人式も同窓会もなかったですし、飲みに行こうというのもなくて。ひたすら家で、毎日父親と黒霧島の水割りを飲んでいます(笑)」

-コロナ禍で撮影も全面ストップ、初めての経験だったと思いますが-

「そうですね。結構バタっと撮影がなくなって、3週間ぐらい家から一歩も出ず、ずっとゲームをしていたら親に『頼む、人が多いところに行けとは言わないから、ちょっと散歩とかしてこい』って言われたので、2時間くらい地元を歩いてボーッとしていました(笑)。家から全然出なくても過ごせちゃうタイプなので」

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

※映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
2023年3月24日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開
配給・宣伝:渋谷プロダクション
監督・脚本:阪元裕吾
アクション監督:園村健介
出演:髙石あかり 伊澤彩織 水石亜飛夢 中井友望 飛永翼(ラバーガール) 橋野純平 安倍乙/新しい学校のリーダーズ/渡辺哲 丞威 濱田龍臣

◆人生初の殺し屋役にチャレンジ

濱田さんは、2023年3月24日(金)に公開される映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』に出演。殺しの腕はピカイチだが社会にはなかなかなじめない殺し屋女子ふたり組、ちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)のポストを奪えば正規のクルーに昇格できるという噂を聞きつけて、兄のゆうり(丞威)とともに作戦を実行する殺し屋協会アルバイトのまことを演じている。

「『ウルトラマン』をやっているときは、あまり悪いキャラクターをやらないでくれということだったので、なかなかできなかったんですけど、できることになったらいきなりという感じで(笑)。

あんなに普段のときの生気のない目というか、何かよくわからない目をしている役はこれまでなかったので、すごくいろいろ考えました。

食事シーンも多かったので、食べ方をどうするかみたいなことも。僕自身は、箸の持ち方とかきれいに食べるようにとか、結構父親に厳しく言われていたんですけど、それはどこまで崩していいのだろうかって監督と話しました。食べ方というのは親から教わるものだから、その人のバックボーンが見えたりもするじゃないですか。だからそれをどうしようかと。

今回は特別(食べ方を)汚くということはなくて、姿勢がちょっと崩れているくらいで普通に食べていていい。そんなに箸の持ち方がすごく変とかいうふうにはやらなくて大丈夫という話だったんですけど、細かい所作からいろいろすさんでいる部分を考えて、メリハリを模索しながらやらせていただいていました」

-今回は兄弟で殺し屋という設定でした-

「はい。アクション練習、殺陣入れというのが3日間くらいありましたし、その前に本読みもあったので、本読みのときからコミュニケーションは取っていました。

本読みのときからお兄ちゃんがツッコミ役で、弟がボケ役、そういう関係性で…みたいな感じで。言ってみれば『静』と『動』。そのメリハリと、そのなかでどれだけのムーブメントがあるかみたいなところで、本読みのときにお互いに思ったことを監督にぶつけてみて、監督がどう反応してくるかというのをお互いに探り合っていた感じでした」

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

-濱田さんの猫のプリントTシャツがめちゃめちゃ可愛かったですね-

「あのTシャツもすごい裏話があって。衣装合わせのときに衣装さんに『この猫はまことくんが幼少期に飼っていたけど、死んでしまった猫をイメージしている。だから、これを本当にあの頃の猫だと思って可愛がってあげてください』って言われたんですよ。それで、ウエストポーチの中に『CIAO ちゅーる』と猫じゃらしが入っていて、劇中ではそれを出して遊んだり、ちゅーるをあげたり(笑)」

-アクションシーンもすごかったですね-

「はい。あんなに血のりをかけられたのは初めてでした。手から肩のあたりまで真っ赤でしたもん。終わったとき、『すごい!』って(笑)。なにも触われなかったです。

あそこまで血まみれというのは、なかなかないですからね。タバコを吸う役だったので、血まみれのままタバコを出しているんですけど、咥(くわ)えるところに血のりが付いているんですよね。カバンのチャックも血のりまみれだし、どこもかしこも血のりで大変でした(笑)」

-拳銃は初めてですか?-

「初めてでした。『おーっ!これが銃か』っていう感じで(笑)。持ったときの重さ、冷たさが身に染みました」

-撮影でとくに印象に残っていることはありますか?-

「アメリカンクラッカーをウエストポーチに入れてもらっていたんですよ。僕は『ガッチャマン』をやったときに、武器がアメリカンクラッカーだったので、『これだー』みたいな感じだったんですけど、すごく難しいんですよね。全然うまくいかなくて、毎回5回くらいで止まっちゃうんです。あれが難しかったなあって印象に残っています」

-女の子たちと闘うシーンは?-

「蹴ったり殴ったりボディーアクションもあったので、『この子を蹴るのか』みたいなところも若干ありました。どれだけサポーターをつけているとしてもちょっと不安な部分もありましたけど、それはちゃんとアクション稽古をしていましたし、そのときにカット割りまでほぼほぼできていたので大丈夫だろうなと。だからそんなに気にせずやることができました」

 

◆エゴサーチは欠かさず、必ずチェック

数多くの映画、ドラマに出演している濱田さんだが、出演作品を観るのはあまり得意ではないという。

「自分の芝居は、自分がやって監督が『OK』と言ったらOKというスタンスなので、あまりチェックとかもしないです。『こうすれば良かったとか、ああすれば良かったと思っちゃうだろうなあ』というのがあるので、あまり観ないようにしています。

家族は全部観ていろいろ言ってくれます。『ここお前、こうだったろう?』とかって言われて、『バレているんだよなあ』って(笑)」

-ご自身でエゴサーチはされたりするのですか?-

「エゴサーチは死ぬほどしています。誹謗中傷もありますけど、僕はメンタルが強いタイプなので、一応全部見ます。批判にもいろいろ種類があって、ただ波に乗って批判したいだけの人、攻撃したいだけの人じゃなく、ちゃんと観て批評になっている方、そこはちゃんと見分けて自分の糧(かて)にさせていただいています。逆に、攻撃したいだけの人の場合は、『はい、はい』って感じで(笑)」

-お仕事でやってみたいことは?-

「去年、ミュージカル『東京ラブストーリー』をやらせていただいたんですけど、歌で伝えることがすごく新鮮で、『なるほど』っていう部分だったので、また機会があればミュージカルもやっていきたいなあって思いました」

-活動の幅が広がっていきますね-

「そうですね。舞台もおもしろいなあって。これまでにもいくつかやらせていただいていますけど、『東京ラブストーリー』は、もともと原作があるものだったので、その辺をどうしていくかとかいろいろ考えました」

-『東京ラブストーリー』は、ドラマもヒットしましたが事前にご覧になったりは?-

「ドラマも漫画も観なかったです。僕は、原作は基本的にあまり観ないので。観てくださいと言われたら観るんですけど、どっちでもいいという場合は基本的に観ないですね。キャストも違うし、カットも全然違うので、キャラクターの肉付けは違っていいと思っているので。

『東京ラブストーリー』は、キャスト陣が同年代だったということもあって、毎日試行錯誤して話しながらやれたのもすごく楽しかったです。ゼロから作っていくという大変さもありましたけど。

やっぱり生みの苦しみもあるけど、生まれたときの達成感というのは、なににも代えがたいものだなあと思って。そういう自分が今まで挑戦していない部分にも、新しくどんどん踏み出していきたいなと思っています」

-これから映画が公開されると、濱田さんに対するイメージもまた変わるでしょうね-

「そうですね。今年23になるとはいえ、まだまだ若輩者なので、驕(おご)らず、自分なりの表現を貫きつつ、いろんなことに挑戦していきたいです。『こういうのもできるぞ、濱田龍臣』というのを世間に知らしめていけたらいいなあって思います」

ドラマデビュー17年目だが、まだ22歳という若さ。演技の幅も広がり、初めての殺し屋役も満喫した様子。悪役にもどんどん挑戦していきたいと目を輝かせる。また意表をつく役柄に挑戦してほしい。(津島令子)

ヘアメイク:高野雄一

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