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全女子必見、子犬系男子“京本大我”の男前すぎる告白シーン<ハマる男に蹴りたい女>

<恋愛コラムニスト・DJあおいの『ハマる男に蹴りたい女』第6話分析コラム>

再就職先は女だらけの下宿管理人! 人生の沼にハマッた元エリート・設楽紘一(藤ヶ谷太輔)が、住人のズボラお仕事女子・西島いつか(関水渚)と“オトナの一つ屋根の下ラブ”を繰り広げるラブコメドラマハマる男に蹴りたい女

毎話“じれキュン”必至のストーリーを、Twitterやブログで独自の恋愛観を語り著名人にもファンが多い謎の主婦・DJあおいが深掘り&考察する恋愛コラム連載。毒舌(?)ながらも愛のある言葉でストーリーを分析していきます。

澤部夏美(早見あかり)、設楽紘一の元妻、外資系ファンドのバリキャリであり家事も完璧、おまけに容姿端麗という非の打ち所がないスーパーウルトラハイパーミラクルハイスペック女子が銀星荘にやってきました。

理由は設楽くんとヨリを戻すため、それを銀星荘の衆人環視の前で臆面もなく言えてしまう強靭なメンタルに、並々ならぬ自尊心を感じ取れますね。

そもそも設楽くんに離婚届を突き付けたのは夏美から、しかも話し合いもなく一方的に離婚届を置いて出ていくという剛腕な別れっぷり。おまけに「あなたとのセックスしか好きじゃなかったのかも」と男のプライドをクリティカルに破壊する置き手紙を残して、それなのに今度はヨリを戻したいと銀星荘の住人になろうとしている。

ハイスペックがゆえに欲しいものはなんでも手に入ってきた人生なのでしょうか、無自覚に男の人生を振り回してしまうタイプのパワー系ストロングスタイル女子であることが窺えます。

設楽くんは仕事こそエリートだったのかもしれませんが、恋愛方面はこれまで受け身だったため、不器用なところが見て取れますので、その弱点を突き、押して押して押しまくり、結婚までこぎ付けたであろう馴れ初めが想像できますね。夏美のその剛腕なスタンドプレイが、もしかしたら設楽くんの仕事ぶりに影響してしまったのかもしれません。

そんな夏美が銀星荘の住人に加わり、恋のトライアングルが恋のスクウェアに。

夏美は設楽くんといつかちゃんの微妙な関係を察知するもまったく動じない様子。それどころかぐうの音も出ないほど痛烈な一言を設楽くんにぶつけます。

「もしあなたが気に入った子がいても厳しいかも、今のあなたは失業した無職の人だもん」

そう、そうなんです、我らの愛する設楽くん、現在無職なんです。とくに男性は仕事をアイデンティティの拠り所にする人が多いですから、そこら辺の自信が備わっていないと好きな女性にもなかなかアプローチできないんですよね。

しかも設楽くんはその傾向が強いタイプでもありますから、いつかちゃんに対する思いはあっても「好きだ」とハッキリと明言できず、「全然抱ける!」というズッコケ告白になってしまったのも「無職」という足枷があったからなのかもしれません。

そこをピンポイントで突くとは夏美恐るべし、今の設楽くんを養えるのは私だけという勝算があったからこそ、あそこまで自信満々に振る舞えていたわけですね。

しかし、そんなパーフェクトハイスペレディー夏美にも誤算がありました。

それはいつかちゃんも設楽くんと同じく恋愛に不器用なタイプだということ。

いつかちゃんが恋愛に計算を働かせることができる女性なら、設楽くんではなく香取くん(京本大我)を選んでいたはず。不器用だからこそ香取くんの猛アプローチにも気持ちが追い付かず、設楽くんを気に掛けていたところ、夏美の登場で敵対心から嫉妬心が生じてしまうんです。

今までいつかちゃんは設楽くんにキツく当たることはあっても嫉妬を表現するイベントはありませんでした。それが夏美の登場により嫉妬心が煽られてしまうんですよね。

その表情からは今までにはなかった「女」を感じられるようになったところも今回の見どころのひとつですね。

イレギュラーに飛び込んできた結婚式のモデル撮影のシーンも、お互いに嫉妬していがみ合う姿はもはや恋人同士の喧嘩。

恋愛感情が土台にないと成立しないいがみ合いなので、もうすでに設楽くんといつかちゃんの間には否定できない結び付きが確立されていることが感じ取れます。

問題はお互いの間に立ちはだかる恋敵の処理になるわけですが、恋愛に不器用なタイプってこれが壊滅的に苦手なんですよね。

人としての「情」が優先してしまい、なかなかハッキリとした態度が取れず、かえって相手に期待させてしまって、混沌と化した人間関係を作ってしまうのは現実でもよくあること。

奇しくも設楽くんといつかちゃんは恋愛には不器用なタイプだと見受けられるので、設楽くんは夏美と後腐れなく綺麗に別れることができるのか、いつかちゃんは香取くんの気持ちを綺麗にお断りすることができるのかが争点になりますね。

そして今回のラストシーン、夏美は「やり直そう」と設楽くんにキスを迫る、香取くんは「俺のところに来てよ」といつかちゃんを抱き寄せる。

設楽くんといつかちゃんはちゃんと自分の気持ちを意思表示できるのか、ここが大きな分岐点になるような気がしてなりません。

しかし、余談かもしれませんが、香取くんの告白シーンが男前すぎる…。

設楽くんのことが好きなことをちゃんといつかちゃんに自覚させて、それを踏まえた上で「それでもいいから」と抱き寄せる。

これ、いつかちゃん大丈夫かな?思わず気持ちが揺らいじゃうんじゃないかな?と心配してしまうほど香取くんが男前すぎる。

こんな誠実で一途な生物って地球にいるの?と思うほど、香取くんの背中に後光さえ見えるような気がした神々しいシーンでした。

設楽くんといつかちゃんのハッピーエンドを期待する一方で、香取くんもここで退場して欲しくないという葛藤が生じて悶々とした気分になりますね。

※番組情報:オシドラサタデー『ハマる男に蹴りたい女
毎週土曜よる11:00~11:30、テレビ朝日系24局
藤ヶ谷太輔、関水渚、京本大我、久保田紗友、西垣匠、サーヤ(ラランド)、田渕章裕(インディアンス)、金子隼也/西田尚美、大地真央

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