テレビ朝日アナウンサーたちが2022年「感謝したいこと」 共通したのは“人”
本記事は、テレビ朝日アナウンサー公式サイト「アナウンサーズ」のコーナー「アナch.」に掲載されているコラムを当サイト用に編集したものとなります。
今回書いているのは、下村彩里アナウンサー。
下村アナが「アナch.」担当最後のコラムとして書いたテーマは、同僚アナウンサーたちの2022年「感謝したいこと」です。
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2022年も残りわずか。振り返ると、コロナの第6・7波、ウクライナ戦争、世界的な物価高、燃料費高騰など、私たちの身の回りの生活に影響する様々な出来事があった1年でした。
一方でFIFAワールドカップ日本代表が、強豪チームを相手に勝ち進むなど、日本全体が盛り上がるような、嬉しいニュースも。
「当たり前」が「当たり前」じゃなかったことに気付かされた1年でもあったように思います。
皆さんは、2022年を振り返って、どんな出来事や、人に感謝の気持ちを伝えたいですか?
テレビ朝日アナウンス部、小松靖アナ、林美沙希アナ、紀真耶アナの3人に、2022年「感謝」したいことを聞きました!
まずは『大下容子ワイド!スクランブル』、『ANNニュース』を担当、林美沙希アナウンサー!
今回のFIFAワールドカップでは司会進行などでも大活躍の林アナ。
いつも笑顔が素敵な林アナですが、伝えるニュースは明るい話題ばかりではありません。
林アナ:「2022年、ニュースを伝える中で特に難しかったのは、ロシアとウクライナの戦争に関して。もちろん私たちが扱う情報は確認した上でお伝えしていますが、実際に現地にいない自分がどこまでその状況を想像し伝え切れるのか。正解がない中で日々考えることが多かったです」
丁寧に且つ冷静に伝えなければならない、緊張感のある日々。
そんな林アナが2022年振り返って感謝したいのは…「趣味を一緒に楽しむ友人知人」。
林アナ:「普段のニュースの現場は特に気が張り詰める場所。そんな日々の中で趣味を楽しむ時間が何より必要でした。ゴルフや麻雀、美味しいものを食べにいったり旅行したり。これも一緒に楽しんでくれる友人や知人がいてこそです!
特にゴルフに関しては本当に多くの友人に付き合ってもらいました。自分が笑顔でいられる瞬間をこれからも大切にしたいです」
大切な友人と過ごしているときの林アナの笑顔は、一段と輝いています!
私もなんでも話すことが出来る、昔からの友人の存在の大きさを実感しています!
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続いては、『大下容子ワイド!スクランブル』のリポーター、『グッド!モーニング』や『アベマ倍速ニュース』を担当、紀真耶アナウンサー!
紀アナ:「感謝したい方は、数えきれないほどいますが、特に息子に!『ありがとう!』を伝えたいですね!」
2歳になる息子さんを育てながら、朝番組や夜番組など様々な時間帯の番組を担当し、「仕事」と「子育て」を両立する紀アナ。
2022年も続いたコロナ禍では……
紀アナ:「体調管理が本当に大変でした。生まれてまだ2年しか経っていないので、息子はとてもよく風邪をひきます。コロナの影響で、発熱だけではなく鼻水や咳のみでも受診しないと保育園に行けないのですが、感染が拡大している時期は、クリニックの予約がなかなか取れず。いくつか休みの日が違う、すぐに診てもらえるクリニックを家の近くで探しました。
息子から風邪をもらって熱が出たりすると、自分の仕事にも影響が出るので、自分自身の体調管理も苦労しましたね」
そんな中、息子さんに変化が…!?
紀アナ:「最近少しずつ色んなお話ができるようになり、私が仕事に行く前に『ママ、お仕事お休み~?』とか『お仕事行かないで~』と言ってくることが増えました」
言葉を通して、息子さんの気持ちがダイレクトに伝わってくるようになったんですね(涙)
他にも、帰宅したら「荷物を早くおろして欲しい~」と頼まれることもあるんだとか!かわいい…。
しかし、
紀アナ:「そう言いながらも玄関では『いってらっしゃい』と送り出してくれて。帰るとニコニコしながら『おかえり~!』と言ってくれるのです!」
まだ2歳の息子さんの“思いやり”や“気遣い”に驚かされたという紀アナ。
紀アナ:「いつも頑張って待っていてくれる息子には、仕事をさせてくれてありがとうと伝えたいですね」
紀アナ:「一緒にいる時間にたくさん抱っこをしたり、お喋りをしたりして感謝と愛を伝えていきたいです! 嫌だと言われるまでくっつきます(笑)」
忙しい中でも、日々愛情をたっぷり注いでいる姿が目に浮かびます!
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最後は、『スーパーJチャンネル』でMCを務める小松靖アナウンサー!
日々、番組の司会者として、様々なニュースに真摯に向き合う小松アナ。
中でも、2022年特に印象的だったニュースに感謝したい人がいました。
小松アナ:「北京オリンピックの羽生結弦選手です。3連覇がかかった大会で、前人未到の4回転半ジャンプ“クワッドアクセル”に挑戦しました。
勝ちに行くならば、成功率の低い4回転半を回避する選択肢もあるのに、羽生選手は全くぶれず挑戦を貫きました。ショートでの不運なアクシデントがあったにも関わらずです。
結果は4位。クワッドアクセルも認定こそされましたが成功とは言えず、本人の悔しさたるや察するに余りあります。
しかし、演技後に羽生選手は落ち着いた様子でこう言いました。
『全部出し切ったというのが正直な気持ち。あれが僕の全てかなって。』
この言葉を発した時の表情を私は忘れられません。不思議と納得感をたたえたその表情は、羽生選手がやりたかったことが何だったのかを語っているように見えました。
アスリートが自身の人生を賭けて追い求めてきたものを手にした瞬間を見せてもらえる。これほど貴重な経験はそうありません。
羽生選手はその宝物のような体験を私たちにさせてくれました。そして挑戦する勇気をくれました。そのことに心から感謝したいと思います」
五輪という大舞台で、“守り”に入るのではなく、“挑戦”に舵を切った羽生さん。その姿勢そのものが、色んな人を勇気づけたはずです。
そして、小松アナのニュースや言葉の捉え方も素敵だな…と感じました。
さらに小松アナ、今年もう一つ「感謝したい出来事」が!
小松アナ:「コロナで3年ぶりの有観客開催となった、ももいろクローバーZの夏のライブです! それまで毎年参加していたのでほんと感無量でした」
小松アナ:「コロナ禍で多くを我慢せざるを得なかったメンバーやファン、ひいては世の中の人たちの気持ちを思うと、もう汗と涙の区別がつかないほど感情がほとばしりました。人が集まって感情を表現できるって素晴らしいなと感じた夏でした。ももクロのみなさん、ありがとうございました!」
感動や熱量がこちらにまで伝わってきます!
コロナの影響で飲食やエンターテイメントなどが規制された2020年や2021年。
2022年は、少しずつ「コロナと共存する」という新たな道が見えてきた1年でもありましたね。
皆さんが選んだ「感謝したいこと」には、“人”という共通点がありました。
私も、常に誰かに支えられているということを忘れずに過ごしていきたい、改めてそう強く思います。