「史上最高の体操選手」の名をほしいままにしたレジェンド・内村航平。

体操界の“キング”として君臨し続けてきた内村は、オリンピック4大会に出場。個人総合2連覇を含む7つのメダル（金メダル3、銀メダル4）を勝ち取るという栄光をつかんだ。

世界体操でも、個人総合での世界最多6連覇を含む21個のメダル（金メダル10、銀メダル6、銅メダル5）を獲得。国内大会ではNHK杯個人総合10連覇、全日本選手権個人総合でも10連覇を達成するなど数々の金字塔を打ち立て、2022年3月に体操選手としての活動にピリオドを打った。

そんな内村がこの秋、新たな挑戦へ。

10月29日（土）に開幕し、テレビ朝日系列で独占放送中の『世界体操イギリス・リバプール2022』にスペシャルゲストとして出演。人生ではじめての“伝える立場”に挑む。

体操歴30年、前人未到の境地を経験した内村。

誰よりも体操を究め、その頂点を知る彼は、この世界体操で何を語るのか？

◆“伝え手”に初挑戦「わくわくしています」

今回、“伝え手”として競技を見つめる内村は「何を伝えようかなって、わくわくしています」と告白。

これまでの合宿などを通して選手たちの努力を間近で見てきたといい、「僕自身の経験を含めて、自分が見て感じたことをお伝えできたらいいかなと思っています」と心境を明かす。

また、内村とともに体操ニッポンを全力で応援するのは、メインキャスター・松岡修造とプレゼンター・知念侑李（Hey! Say! JUMP）。

松岡の印象は「あのまんまです（笑）。とにかく熱い。部屋にいるだけでわかりますからね」と話す一方で、「修造さんの圧に負けないように発信していけたらいいなと思っています（笑）」と意気込みも。

また、知念についても「すごく知的なのにどこかミステリアスな印象があります。でも僕は知念くんのお父様に体操を教えてもらったというつながりがあるので、ぜひ一緒に盛り上げていけたらいいなと思っています」と印象を明かす。

◆世界体操は「自分が世界一になって輝いてきた舞台」

内村は世界体操で個人総合6連覇の偉業を成し遂げた。

彼にとって世界体操は、「僕自身が世界一となって輝いてきた舞台」。「やっぱり、個人総合よりも団体で勝ったときの喜びが印象に残っています」と印象深いエピソードを振り返る。

そして、「“次は君たちが輝いてくれ”と出場選手たちを応援する思いですね」と後輩たちにエール。

「団体で勝つことがその後の個人総合、種目別と流れをつくる。体操日本としても、オリンピック競技のお家芸として世の中に発信していくためには、そこで結果を残さなければいけないというのは、1番大事だと思います」と熱い思いを打ち明けている。

◆“若きエース”橋本大輝に期待

今大会は男子団体が最大のみどころ。団体でメダルを獲得すればパリオリンピック出場枠を得られるため、早くも選手たちは2年後のパリオリンピックを見据えているという。

内村は「自分たちがいま世界でどれくらいの位置にいるのかという、オリンピックに向けていい試しの場になると思って。パリオリンピックで金メダルを獲るために、自分たちがどの状態なのかを把握するための大会だと思います」と選手たちの気持ちを代弁する。

そして注目が集まるのは、東京オリンピックの個人総合の史上最年少金メダリスト・橋本大輝。体操ニッポンが誇る“若きエース”に期待することとは？

「結果はあまり気にしないでほしい。“橋本大輝らしい演技”を世界選手権の舞台でできるかどうか、それだけですね。彼は全種目、難度が高いことをやるので、僕は“攻めの演技”こそ大輝らしさだと思っています。

僕自身もいかに“内村航平らしさ”を世界選手権で出せるかが結果につながってきたと思うので、同じ立場にいると思うし、彼らしい演技ができれば日本チームとしてもいい流れがつくれるはず。彼にはいろいろ期待してしまいますが、自分を見失わずにやってほしいなと思います」（内村）

内村がはじめて“伝え手”として臨む『世界体操イギリス・リバプール2022』。

「東京五輪以来、初となる団体戦がある世界選手権であり、ルール変更後はじめての世界大会です。新しいルールでどこまで難しい技が出るのか、日本がどこまで世界一に近づけるかに期待したいですね」（内村）

長年、体操ニッポンを牽引し続けてきた“キング”の新たな挑戦。そして、彼からバトンを受け継いだ後輩たちの活躍に期待が高まる。

※番組情報：『世界体操イギリス・リバプール2022』
2022年10月29日（火）～11月6日（日）

【放送スケジュール※日本時間】※予選は2022年10月29日（土）～31日（月）
・「女子団体」2022年11月1日（火）深夜3：30～2日（水）あさ6：15＜CSテレ朝チャンネル2＞
・「男子団体」2022年11月2日（水）深夜3：00～3日（木）あさ5：50＜地上波＞
・「女子個人総合」2022年11月3日（木）深夜3：45～4日（金）あさ6：30＜CSテレ朝チャンネル2＞
・「男子個人総合」2022年11月4日（金）深夜3：00～5日（土）あさ6：00＜地上波＞
・「種目別 第1日」2022年11月5日（土）夜10：30～深夜3：00＜CSテレ朝チャンネル2＞
・「種目別 第2日」2022年11月6日（日）夜11：50～深夜3：00＜地上波＞