金大中氏拉致事件“取材ノート”TV初公開!石原良純「考えるヒントになる」
韓国の大統領候補・金大中氏が日本国内で拉致された「金大中拉致事件(1973年)」、連合赤軍により引き起こされ日本国中が固唾を飲んでその結末を見守った「あさま山荘事件(1972年)」。
昭和の日本を震撼させた2つの事件を貴重な証言や当時のVTR映像などとともに振り返るドキュメントスペシャル『真相!昭和の事件史』。
8月27日(日)に放送される同番組では、金大中拉致事件、あさま山荘事件のほか、アメリカ同時多発テロを前に発生したイスラム原理主義者によるエールフランス機ハイジャック事件も再現ドラマを交えて紹介。
スタジオでは泉ピン子、中村雅俊、石原良純が当時を振り返りながら事件について語り合い、さらにジャーナリストの萩谷順、国際政治学研究者の三浦瑠麗が事件の背景を詳しく解説する。
◆エールフランス機ハイジャック事件
オープニングは、1994年に発生したエールフランスハイジャック事件。
実は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ以前に、フランス・パリのエッフェル塔にハイジャックした航空機を突っ込ませようと計画された事件が発生していた。
そのエールフランス機ハイジャック事件はどのように発生し、どのようにして解決したのか? 実際のニュース映像と再現ドラマで詳しく紹介する。
◆金大中氏拉致事件の“取材ノート”テレビ初公開
1973年8月、当時軍事政権下で独裁政治の中心となっていた韓国・朴正煕大統領(当時)と対立、民主化を進めようとしていた金大中氏が、東京のホテルで白昼堂々何者かに襲われ姿を消した。
のちに第15代大統領となる要人の拉致・誘拐事件。日本の警察も全力をあげ捜索したが、結局救出することは出来ず、数日後、金大中氏は韓国国内で突然解放され発見された。日本を巻き込んだ大事件は、大掛かりな組織犯罪と判明しながらもなぜか政治決着。犯人はいまだ逮捕されていないというミステリアスな事件となった。
そんな謎の多い金大中氏事件の真相を、事件発生から現在まで追い続ける日本人ジャーナリストがいた。元毎日新聞記者・古野喜政氏。今回、事件がうやむやなまま忘れさられようとしている点や、当時の捜査方法に多くの疑問が残る点などを世間に訴えたいという思いから、彼が44年前に足で稼いだ取材ノートをテレビで初公開。事件発生前後の金大中氏の妻・李姫鎬さんの献身的な働きを明らかにする。
時の独裁政権にうとまれ、命の危機を感じながら夫を支え続けた李姫鎬。そこには日本のメディアが報道した事件の概要だけでは見えてこなかった、驚きと感動の真実があった。44年前の暑い夏、日本、そして韓国で何があったのか?
若き民主化運動家と彼を支えた妻の姿から事件の新たな一面が浮かび上がる。
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そして、石原良純は同番組について、「毛色の違う昭和の大きな事件が現代につながっているんだと思いました。これらの事件を紐解いていくと、今起こっていること、これから起こることを考えるヒントになるのではないかと。一つの事件を詳しく見たことで、いろいろなことが見えてきてすごく面白かったです」とコメントしている。
※番組情報:『真相!昭和の事件史』
2017年8月27日(日)よる6:57~9:54、テレビ朝日系24局