泉ピン子が「伝えていくべき」と語る“あさま山荘事件”の知られざる真実
昭和の日本を震撼させた2つの事件を貴重な証言や当時のVTR映像などとともに振り返るドキュメントスペシャル『真相!昭和の事件史』が、8月27日(日)に放送される。
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同番組では、韓国の大統領候補・金大中氏が日本国内で拉致された「金大中拉致事件(1973年)」、連合赤軍により引き起こされ日本国中が固唾を飲んでその結末を見守った「あさま山荘事件(1972年)」のほか、アメリカ同時多発テロを前に発生したイスラム原理主義者によるエールフランス機ハイジャック事件も再現ドラマを交えて紹介。
スタジオでは泉ピン子、中村雅俊、石原良純が当時を振り返りながら事件について語り合い、さらにジャーナリストの萩谷順、国際政治学研究者の三浦瑠麗が事件の背景を詳しく解説する。
◆「あさま山荘事件」の知られざる真実
1960年代、日本では学生運動が活発化。1971年11月14日には「沖縄返還協定」の反対を掲げた過激派組織が渋谷駅周辺で暴動を起こし、21歳の機動隊員が命を落とした。
警察は犯人グループを逮捕したが、主犯格の一人、当時大学生の大坂正明容疑者だけは取り逃し、以降46年間、彼を追い続けることになる。
そして2017年6月、ついに指名手配犯の大坂正明を逮捕。46年もの長い間、彼はどのようにして逃げ続けたか? そして、機動隊員の命を奪うようなテロがなぜ東京・渋谷で起きたのか?
その渋谷暴動事件から3カ月後の1972年2月、誰もが一度は映像を目にし、事件名を耳にしたことのある「あさま山荘事件」が発生。真冬の軽井沢の別荘に過激派組織・連合赤軍のメンバー5名が管理人の妻を人質に立てこもった歴史に残る大事件だ。
この事件はなぜ、どのようにして起きたのか。番組では連合赤軍の元メンバーを含む事件関係者2人に直接取材を行い、あさま山荘事件が発生するまでの800日を克明に再現する。
そこには「総括」という名の殺戮、そして有名大学に籍を置く大学生たちが警察に追われ悲惨な逃亡生活を続けるという恐るべき真実があった。
すべては彼らが目指す“革命”のため…。 日本犯罪史上に残る事件発生までの800日を再現ドラマで明らかにしながら、「あさま山荘事件」の知られざる真実に迫る。
◆泉ピン子「この事実は伝えていくべき」
また、同番組で「あさま山荘事件」について振り返った泉ピン子は、以下のコメントを寄せている。
「『あさま山荘事件』は鮮明に覚えています。
今回、事件の前に「総括」で亡くなった方たち、殺された方たちの無念さを思って思わず涙しました。そうやって涙するということは、自分がそれだけ年を重ねて、彼らの親の気持ちになったんだと思います。どういう気持ちでこの子を育てたのかとか、考えてしまって…。それだけ自分も年をとったなと思いました。
以前は『悲惨な事件だ』と思うぐらいでしたから。お風呂に入っただけリンチされて殺されるなんて、理不尽じゃないですか! この事実は伝えていくべきだし、学生運動やそこを起点とした事件などは知っておくべきではないでしょうか」
※番組情報:『真相!昭和の事件史』
2017年8月27日(日)よる6:57~9:54、テレビ朝日系24局