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「お笑いは“排他的な村”」村本大輔、爆弾発言だらけの問題企画に挑んだ葛藤を語る

自他共に認める“炎上芸人”、「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔。

そんな村本が、8月20日(日)深夜に放送される『EXD44』で、芸人を目指すスクール生や1年目の芸人たちを相手にこれまで見せたことのない姿を見せる!

©テレ朝POST <撮影:長谷英史>

テレビ朝日のバラエティー番組の未来を担う若手ディレクターから、あの秋元康氏が選抜したメンバーが毎週映像コンテンツを制作する番組『EXD44』。今回放送されるのは、小松ディレクターが企画した「村本vs人力舎スクール生 芸人論を勝手に講演会」だ。

トガりきった「プロダクション人力舎」のスクール生&1年目芸人54人を相手に、生まれて初めて真剣にガチの“芸人論”を熱く語る村本だが、そこで飛び出すのは、「今の芸人はカッコ悪い」「今の芸人はテレビの家畜」などといった“爆弾発言”の数々。

「そこまで言っていいの?」と心配になるほど痛烈な批判を展開する村本だが、講演を聞いている後輩芸人たちからは、村本に対して容赦ない反論が次々と浴びせられることに…。それでも村本は、怯むことなく、これまで秘めてきた熱い思いをぶちまけていく。

©テレビ朝日

そんな、絶対に見逃せない放送に先駆けて、村本が今回の企画を受けるにいたった思いなどついて話を聞いてみた。

まずは、「今回の企画内容を聞いたときの感想は?」と聞くと…。

©テレ朝POST <撮影:長谷英史>

村本:「誰しもそうだと思いますけど、僕の中にも“お笑い”というものに対してずっと不満があるわけですよ。不甲斐なく思ったり理不尽に思ったり、もっとこうしたらいいのにという思いがあって、ずっと悶々としていたときに今回の企画の話を頂いたんです。

これをテレビのショー的に仕上げるならやる意味がないなと思ったんですけど、“王様の耳はロバの耳”的な感じで本音を叫ばせてもらえるのであれば、これはチャンスかな、と。

もちろん、葛藤はありました。圧倒的に売れた芸人が本を出すとか、圧倒的な芸人がテレビでやり方を語るなら分かるんですけど、僕みたいにまだ中途半端な芸人が“自分のお笑い”について語るというのは、すごく抵抗がありますから。でも、僕の目線から言いたいことがあったので、出演を引き受けさせていただきました」

 

◆お笑いの世界は「排他的な村」

また、語る相手がスクール生や1年目芸人だったことも、企画を引き受けた理由のひとつだったという。

村本:「年を取ってからは頭が固くなっちゃいますけど、若いうちだったら、(僕の話すことが)いろんな考えのうちの1個だと思ってくれたら、いろんな芸人が増えるかなと思って。今は、同じ方向を見ている芸人が多いので。

(「若い芸人たちに希望を託してる?」という質問に)いえいえ、そんなことはないです。後輩たちには僕は何の思い入れもないですから。別に売れようが売れまいが、どうでもいいんで。そこは無なんですけど、後輩に向かって言う感じで、テレビを見ている先輩たちにもチクッと…というところもあります(笑)

©テレ朝POST <撮影:長谷英史>

このように語る村本は、さらに“お笑い”の世界について次のように続ける。

村本:「お笑いって、いちばんグローバルに見えて、実はすごく排他的な村なんですよね。不思議です。

たとえば、頭をちょっと茶髪にしただけで、『おいおい、お前やってんなぁ!』みたいに言うんですけど、ロンブーさんが髪を染めて売れたら、『まぁ、あの色だったらOKね』とか言い出すんですよ。ピアスとかもそうです。自分が開拓者にならず、全部忖度で、だいぶ距離を取りながら。

あと、キングコングの西野なんかも、1年くらい前は芸人たちがめちゃくちゃ悪口を言ってたんですよ。『あいつ、頭おかしなったんちゃうか?』って。でも今は、『西野はOKね』とか言い出してる。売れてないヤツほど、みんなジャッジマンみたいになるんですよ。

みんな怖いんですよね、ほかの道に行かれるのが。みんな売れてる先輩の方向を目指してやってるのに、急に違うところに行って急にコースアウトするわけでしょ。だから、みんな軌道修正させようとするんです。だから、お笑いほど“村”ですよ」

――お笑いって、一般人からしたら自由なイメージがありますけどね。

村本:「いやいや、村も村。もうね、兄弟でセックスして子どもを生んでるような村です!(笑)」

 

◆スクール生の質問に「1週間くらいムカついた」

©テレ朝POST <撮影:長谷英史>

ここまで語られたような思いから今回の企画出演を快諾し、番組で熱い思いを存分に語ってくれた村本。

講演の場では生徒たちから寄せられる辛辣な質問・意見に真摯に答えていた村本だが、実はあるひとつの質問には「なんであんなことを言われなやアカンのや!」「やっぱりこう言えばよかった!」と、終わってから1週間くらいは夜も眠れないほどムカついていたそうだ。

しかし、やはりその場では自らを落ち着かせて冷静に答えていた村本。実は内心では相当腹が立っていると知りながら放送を観れば、その面白さはより増すことだろう。

最後に、「今回の放送を見て、世の中には“何を言ってるんだ村本!”と食ってかかってくる人もいると思いますが、そんな人に向けて一言お願いします」と聞くと…?

村本:「これを言い出したら最後なんですけど、まぁ評価される仕事なんでね。その人はその人の意見でいいかな、とは思います。

ただ、“Time is money”という言葉があるじゃないですか。時間がいちばん大事なわけですよ。僕の悪口を言うヤツもいますけど、その時点で僕に時間=金を投資してるわけですよね。

この番組でたぶん、だいぶ賛否両論はあると思うんですけど、議論を巻き起こした時点で僕の勝ちかな、とは思います。“僕に対して時間=金を使ってるやん!”って。だから、お前らの限りある時間、明日死ぬかもしれない時間を僕のために使ってるということで、僕の勝ちやな、と思いますね」

©テレ朝POST <撮影:長谷英史>

今回の放送では、村本が現在「アメリカ進出」を考えて具体的に動き出しているという驚きの発言も飛び出す。

さらに、ウーマンラッシュアワーにまつわる有名なエピソードについても、驚きの真相を…?!

とにもかくにも、54人のスクール生&1年目芸人とぶつかりながら、つとめて冷静にお笑いやテレビ、そして漫才について“叫ぶ”村本の姿と言葉は、今年最大級の「必見!」だ。

※番組情報:『EXD44』 村本vs人力舎スクール生 芸人論を勝手に講演会
2017年8月20日(日)深夜1時10分~1時40分放送、テレビ朝日(※一部地域を除く・『熱闘甲子園』の放送がなくなった場合、30分繰り上げの放送となります)