実話怪談「首相公邸に住む幽霊」の謎。3人の“怪談通”が解き明かす!
実話怪談。それは、ある不思議な出来事について、体験者への取材をもとに語り直す怪談話のこと。
テレビ朝日「logirl」で先月から配信を開始した『あなたのまだまだ知らない世界』は、オカルト研究家・吉田悠軌がナビゲーターを務め、背筋も凍る本当にあった日本中の「実話怪談」を仲間の怪談師たちとともに語り尽くす番組。
現在配信中の最新エピソード#3、次回配信予定の#4では、実話怪談「首相公邸の幽霊」について吉田が、怪談ソムリエ・いたこ28号、怪談DJ・響洋平とともに、語り明かしていく。
◆安倍元首相が首相官邸に住まないのは幽霊のせい?
吉田が語る、オカルト好きには有名だという「首相公邸の幽霊」。日本の総理大臣が住む公邸には幽霊が出ると、まことしやかに噂されているのだ。
事実、2013年には国会で、首相に就任したにもかかわらず、なかなか公邸へ移り住まない安倍晋三に対し「公邸には『二・二六事件』などの幽霊が出るとの噂があるが、それは事実か? 安倍総理が公邸に引っ越さないのはそのためなのか?」という質問も飛び出している。
安倍元首相の回答は「幽霊が出ることは承知していない」──。
この回答に、いたこ28号は「あくまで、『承知していない』やからね」と引っかかった様子。吉田も「そうなんです。『幽霊が出ません』とは言ってない」と強調する。
「幽霊はいません」と断定すればいいものを、「幽霊が出るかどうか、私たちは知らない」というのが、この国の公式見解なのだ。3人は、歴代首相と首相公邸の幽霊との長い歴史について、掘り下げていく。
◆首相公邸は事故物件
まず、押さえておきたいのは、首相公邸が“事故物件”であるということ。
先の国会質問にもあった「二・二六事件」(1936年)では、政治秘書・松尾伝蔵が首相公邸内で殺されているし、「五・一五事件」(1932年)では、当時の総理大臣・犬養毅が殺害されている。「大島てる」を紐解くまでもなく、日本史の教科書に載っている事故物件が、首相公邸なのだ。
このように、あくまで実話と目される「首相公邸の幽霊」という話を軸に、その周辺にまつわるアレコレを推察していき…その先に思わぬ相関関係を発見したり、裏に潜んでいる事実にたどり着く、実話を知る楽しみに留まらず、知的好奇心までも満たしてくれる番組が『あなたのまだまだ知らない世界』だ。
たとえば、戦後最初に首相公邸に入った総理大臣・佐藤栄作は、もともと占いやオカルト好きだったこともあり、「二・二六事件」や「五・一五事件」を気にして山王日枝神社の神主を呼び、念入りにお祓いをしたという。その上、番犬まで飼ったというエピソードが吉田から紹介される。
ほかの総理大臣の「首相公邸の幽霊」に対応するエピソードも次から次へと紹介され、枚挙にいとまがない。
◆麻生太郎が幽霊にあいさつ⁉︎
さらには、先日行われた衆議院選挙も話題にのぼった。放送された選挙特番で、元総理大臣の麻生太郎を紹介するテロップに「夜 総理公邸でオバケに遭遇。『麻生太郎です』と丁寧に挨拶」と書かれていたというのだ。
首相公邸の幽霊情報をかなり調べているナビゲーターの吉田も、麻生太郎の幽霊遭遇エピソードは初耳だったということもあり、情報の信憑性に疑問を呈する。しかも、麻生太郎と首相公邸の幽霊との間には、浅からぬ因縁があるというのだ…。
何十年もの長きにわたり、まことしやかに語られる「首相公邸の幽霊」。興味をひかれた方は、ぜひ本編で詳細を確認してほしい。
さらに「東海道四谷怪談」をテーマに、吉田、いたこ28号、響の3人がトークを繰り広げた#1、#2は、「logirl」YouTubeチャンネルにて特別配信しているので、こちらも合わせてご覧いただき、あなたのまだまだ知らない世界を広げてみることをオススメする。
※動画の視聴は、こちらから!
※テレ朝動画『あなたのまだまだ知らない世界』