高橋文哉、主演作でラブストーリー本格挑戦<『僕らが殺した、最愛のキミ』リレーインタビュー>
動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」で配信中のオリジナルドラマ『僕らが殺した、最愛のキミ』。
人には言えない「秘密」をもつ小学生時代のクラスメート7人が、同窓会の招集を受け10年ぶりに再会するも、何者かによってビルに閉じ込められることから始まる未曾有の極限ラブストーリーだ。
本作において主演を務めるのが高橋文哉。(※鈴木仁とともにW主演)
高橋といえば『仮面ライダーゼロワン』(2019~2020年)での活躍が記憶に新しいが、そのほかにもドラマ『先生を消す方程式。』(2020年)や現在『うきわ ―友達以上、不倫未満―』、映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』などの話題作に出演し続けている。
そんな高橋は本作で、明るく陽気で人懐っこい性格の小林零を演じている。
零は小学生時代のクラスメート・吉村梨奈(井桁弘恵)と付き合っており、尾崎元(鈴木仁)とも仲がよかった。しかし、卒業前のある出来事を機に疎遠となり、同窓会で10年ぶりに再会する。
テレ朝POSTでは、『僕らが殺した、最愛のキミ』出演者にリレーインタビューを敢行。
第1回目は高橋が登場。役作りについて、また自身初のキスシーンの感想などについても語ってもらった。<取材・文:赤山恭子、撮影:映美>
◆日常生活から「優しい零」に近づきたくて…役作りの方法とは?
――『僕らが殺した、最愛のキミ』はオリジナルストーリーです。台本を読んで、どのような印象をもちましたか?
最初に読んだときは、とにかく物語の展開がはやいことに驚きました。
「次が気になってしょうがない!」と思う脚本で。すごく読んでいておもしろかったです。
「これ、映像になったらどうなるのかな」という期待もあり、完成が楽しみです。
――高橋さんは主人公・小林零を演じました。主演ということで意識したこともありましたか?
僕はもともと人見知りで、前の現場では共演者の方に(空気を)ほぐしてもらっていたんです。でも零という役は人懐っこい性格なので、演じるにあたって「この現場からは、他人に甘えるのはやめよう」と思いました。
「はじめまして」とお互い知らない状態で撮影に入るよりも共演者の皆さんの人柄を知って演じるほうが、零を演じる上では絶対にいいと思ったんです。なので、零としてこの作品をみんなで作り上げていきたい気持ちを込めて、人見知りはなくしました。
あと、零は人に優しいんです。例えるなら、人のために死ぬことも厭わないような人。だから、とにかく人に優しくしよう、周りをいつもの1.5倍見ようという気持ちをもっていたのが、今までとはちょっと違うところでした。
――高橋さんは、日常生活から役に近づくタイプなんですね。
僕自身が役に近づいて、その役と自分の差を少しでも縮めたいタイプなんです。
それこそ、(鈴木)仁くん、井桁さん、(若林)時英くんは、スイッチでパーンと切り替えて、役に入り込めるタイプの役者さん。
僕はそれができないので、日常から作るしかないと思って、ライダーのときからずっとそうしています。だからわりとタイミングによって、役につられて元気だったり、元気じゃなかったりもします…(笑)。
◆はじめてのキスシーンに挑戦!「すごく新鮮でした」
――本作は謎解きや密室劇が見どころでありながら、恋愛要素も注目されています。そのあたりは、どのように楽しんで演じられましたか?
僕自身、ガッツリ恋愛をする役がはじめてだったんです。キスシーンもはじめてでしたし…! すごく新鮮でした。
先の読めない展開なので、元(鈴木)も交えて、梨奈(井桁)と三角関係のいいギクシャク感を出したいなと思ってやっていましたね。
――零は明日香(大原優乃)にもモーションをかけられますよね。もし高橋さんだったら、“責任感の強い長女タイプ”の梨奈と“魔性の女”明日香、どちらを選びますか?
梨奈ですね!(即答)
――明日香が仕掛ける誘惑に乗ってしまうことはないと?
絶対ないです! 僕は明日香の黒い部分を目の前のお芝居で見ているから、余計そう思うのかも(笑)。
でも、確かに明日香は色気があって、ちょっと大人っぽく、その中でもお茶目さがあるので、零の目線で見たら魅力があるのはわかる気もするけど…。僕個人で考えたら、梨奈です(笑)!
◆共演者6名、それぞれの印象は?「本当に懐に入るのが上手(笑)」
――ここからは、共演した皆さんの印象を教えてください。まずは、W主演のお相手・鈴木仁さんはいかがでしたか?
仁くんはもともと存じ上げていましたし、イメージとしては、すごくクールで、僕とは全く違うタイプかなと思っていました。でも、いざ現場に入ったら気さくに話しかけてくれて、すごく救われました!
知り合って気づいたことですが、お芝居でのスイッチの入り方や、オフのときの空気感がじつは僕とすごく似ていたりして(笑)。ふたりでこの作品をW主演という形でやらせていただけて、本当に光栄でした。またご一緒したいです。
――井桁弘恵さんは『ゼロワン』に続いての共演なので、よく知る仲でしょうか?
僕はもともと井桁さんに尊敬心がすごくありました。『ゼロワン』で共演中も相談をさせてもらいましたし、その後の作品でも悩んだりしたことを相談していたんです。
今回の共演を経て、お芝居に関してまた新しい井桁さんの顔をたくさん見られました。「まだまだこの方から学ぶところがいっぱいある…!」と感動しました。
しかも、今回は恋人という役柄ですごく近くなったので、今後もお芝居のことで気軽に相談させて頂きたいです。もっと大人になったときにまた共演できたらいいなと思います。
――大原優乃さんは、いかがでしょうか?
優乃ちゃんは、本当にいい方! 先ほども言ったんですが、僕が零を演じる上で唯一、賛同できなかった部分が明日香との関係性。そこを明日香としてすごく引っ張ってくれました。
でも、本人は明日香の役とかけ離れている性格で、いつも元気で明るくて、優しくて、気がつかえて…「こんなにもいい人っているんだな」と思うぐらい。「優乃ちゃんがこんなに元気にしてるのに、僕が落ち込んでる暇ないな」と奮い立たせられました。
――若林時英さん、古川毅さんも続けておうかがいしたいです。
時英くんは一見おちゃらけているタイプですけど、お芝居に本当に貪欲で、1個1個のセリフで悩まれている姿をたくさん見ました。それこそ、スイッチがパーンと入った瞬間の時英くんを見ると、もう(演じた)大翔にしか見えなくて、本当にすごい方だなと思いました。
衣装を着てメイクをしただけでその役に入り込めるのは、自分が今痛烈に欲しいものでもあります。ちゃんと芯が通っているのに、あそこまで自分を砕けさせられるのは才能だと思いますし、学ぶことがいっぱいです。
毅くんは、すごく落ち着いて、周りを見ている方。「ああ、格好いいなあ」と素直に思います。(演じた)悠真とはまた違う独特のオーラがあって、7人のメンバーの中でも飛びぬけてすごく大人に見えました。
普段、歌ったり踊ったりされているので、本当にその姿を生で見てみたくて、落ち着いたらいつかライブに行かせてもらおうと勝手に思ってます(笑)。
俳優としては、また全然違う役柄で会ってみたい。今回の悠真は口数が少なくて、劇中でもほとんど会話はできなかったんです。すっごい明るい役をやってる毅くんを見たいです。
――最後に、キーパーソンとなる宮世琉弥さんについてお願いします。
本当に懐に入るのが上手(笑)! 僕のデビュー作の『ゼロワン』も見てくれていたり、昔お仕事でローストビーフを作ったことがあって、それも「あのとき、ローストビーフ作ってましたよね!僕、家で真似したんですよ!」とか、詳細な感想を言ってくれたんです。僕も「えっ…そうなの…!」と返しながらも、じつはめちゃくちゃ嬉しくて(笑)。
そんな屈託のない人なのに、お芝居は本当にちゃんとするし、「すごい芝居が好き」と素直に言えるし、かわいらしさもある。琉弥くんを見ていると、僕も「ああ、素直に生きたい」と思ってしまうほどです。
※番組情報:TELASAオリジナルドラマ第2弾『僕らが殺した、最愛のキミ』
【第1話・第2話】2021年9月17日(金)20時~配信中(※第1話は無料配信)
【第3話・第4話】2021年9月24日(金)20時~配信スタート
【第5話】2021年10月1日(金)20時~配信スタート
【第6話】2021年10月8日(金)20時~配信スタート
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