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「何千回…死に物狂いでやっても跳べてない」それでも羽生結弦が“4回転アクセル”へ挑み続ける理由

世界の強豪6か国による団体戦「ISU世界フィギュアスケート国別対抗戦2021」が、4月15日(木)に開幕する。

日本からは、羽生結弦(26歳)が2大会ぶりに出場。チーム日本のメンバーとして今シーズン最後の演技を披露する。

写真:アフロ

4月12日(月)放送の『報道ステーション』では、今大会での活躍に期待がかかる羽生に松岡修造がリモートインタビュー。

コロナ禍のシーズンを振り返るとともに、重点的に取り組んでいる4回転アクセルへの想いに迫った。

◆コロナ禍で「モチベーションが完全に4回転アクセル」

3月に行われた世界選手権では、フリーでジャンプの細かいミスが相次ぎ銅メダルに終わった羽生結弦。その表情には、疲れもにじんでいた。

松岡:「僕の心の中にあるのはすごく心配というか、世界選手権のフリー見て…。大丈夫? 体的な部分も。いまどんな思いでしょうか?」

羽生:「体は問題ないですし、もちろん世界選手権が終わった後のダメージや疲労はあると思うんですけど、しっかり前を向いて進んでいます。

自分が滑ることによって感染リスクが大きくなってしまうんじゃないかなという思いももちろんありますが、自分が滑ることの意味をまたあらためて再確認させていただいたので、少しでも僕が滑ることによって何かのためになるのであれば、滑りたいなという風に今は思っています」

松岡:「(今シーズンは)コロナという、1年以上苦しい思いを羽生さんもされました。どんなところを一番大事にされたんでしょうか?」

羽生:「試合もショーもなかったので、モチベーションが完全に4回転アクセル になっていたのかなと思います

松岡:「ということは、ある意味このコロナ禍が4回転アクセルを呼び込んできた感じでしょうか?」

羽生:「そうですね。やっぱり時間があったからこそ、すごく集中して4回転アクセルにチャレンジできました」

羽生が練習で挑んでいる4回転アクセルは、これまで誰も成功させたことがない。現在跳ばれている4回転ジャンプのさらに上、最高得点に君臨する未知のジャンプだ。

松岡:「その4回転アクセルは、勝負できるというところでいうと、今どこらへんまできていますか?」

羽生:「まだ降りていないので、話になっていないんですよね。はっきり言って」

松岡:「いやいや、1回は降りてます!」

羽生:「本当に降りられないんですよ(笑)。本当に難しくて…。たとえば1日の練習が2時間だとしたら、1時間45分は確実に4回転アクセルに使っていたときがありましたね」

松岡:「えー!? 失礼なこと言いますよ。それで一回も跳べないんですか?」

羽生:「跳べないですね。何千やっているんですかね? トライとしては1000超えていると思うんですけど(笑)。本当に死に物狂いでやっても跳べてないんですよね。だから本当に人間の可能性って、『本当にできるのかな』っていう気持ちはあるんですけど…」

◆「最終目標は4回転アクセルを含めた完璧な形のプログラム」

松岡:「(五輪)3連覇を願っている、信じている者としては、対ネイサン・チェンってなってくるわけですよ。彼ずっと負けてないですから。もう4回転アクセルはちょっと置いておいてくれないかと。練習すればするほど体も痛めるし、トリプルアクセルもちょっと跳べなくなったくらいリズム崩したって言っていたじゃないですか」

羽生:「そうですね。崩れますね」

松岡:「じゃあ、どうして4回転アクセルをやるんですか?」

羽生:「4回転アクセル跳びたいっていう理由の根本は、納得したいんですよね。自分自身が胸を張って、『これが最高の羽生結弦の完成形だ、理想の羽生結弦だ』っていうところにたどり着きたい。たぶんその中の一部が4回転アクセルなんですよ。だから、今までは『成功すればいい』『世界初の着氷者になればいい』って思っていたんですけど、そうじゃなくて、とにかく4回転アクセルも含めたランディングもキレイに流れのある演技をしたいなって思います

松岡:「僕は羽生さんをずっとインタビューしていて、必ず思うのは『フィギュアってスポーツなんだ』ということ。ある意味勝負なんだと。そう考えた時に、勝たないと納得しないものなんでしょうか?」

羽生:「僕らは採点競技じゃないですか。(フィギュアスケートは)スポーツでありながらも、芸術をはらんでいるものだと思うんですよね。だからやっぱり、スポーツとして極めたいという理由でアクセルを跳びたいっていうことももちろんあるんですけど、芸術としてもアクセルを跳びたいっていう理由があるんですよね。最終目標は4回転アクセルを含めた完璧な形のプログラムだと思います。だからそこを表現しないと、自分自身が納得できない

高い壁に立ち向かっている羽生。今、手応えもつかみはじめている。

羽生:「昔はがむしゃらにトリプルアクセルの延長線上でがんばってやれば回れるんじゃないかって感じがあったんですけど、最近4回転アクセルは跳び方がまず違うんだっていうのを感じはじめて、その跳び方がやっと4回転アクセルらしくなってきたんですよね。だから別物のジャンプとして今考えています。やっとその段階まではいけたなと思っています」

松岡:「羽生さんって、ひとつの目標を決めたら必ずできている」

羽生:「絶対にやってやるんだっていう気持ちはあります、表面上は(笑)。でも本音はどうかと言われたら、崩れ落ちそうなときもあります。でもみなさん心が弱い時とか、つらい時とかって絶対あるじゃないですか。何もかも投げ出したいなとか。みんなそう思いながら、苦しみながら戦い抜いていると思うので、僕も戦い抜きたいなと思っています」

※番組情報:『世界フィギュアスケート国別対抗戦2021 presented by SHISEIDO』
◆地上波
4月15日(木)よる6:30~ 男女ショートほか(一部地域を除く)
4月16日(金)よる8:00~ 男子フリーほか
4月17日(土)よる6:56~ 女子フリーほか
4月18日(日)よる9:55~ エキシビション

◆ABEMA
4月15日(木)ごご3:05~ アイスダンス リズムダンス
4月15日(木)よる6:30~ 男女ショートほか
4月16日(金)ごご3:20~ ペア ショート、アイスダンス・フリーダンス
4月16日(金)よる8:00~ 男子フリーほか
4月17日(土)ごご3:15~ ペア フリー
4月17日(土)よる6:55~ 女子フリーほか

◆CSテレ朝チャンネル2(全選手・全競技・会場音のみで放送)
4月29日(木)あさ7:00~ 開会式、アイスダンス リズムダンス、女子ショート
4月30日(金)あさ7:00~ 男子ショート、ペアショート
5月1日(土)あさ7:00~ アイスダンス フリーダンス、男子フリー
5月2日(日) あさ7:00~ ペア フリー、女子フリー、エキシビション

◆テレ朝動画LIVE配信(有料)
4月15日(木)あさ8:30~ 公式練習、開会式、アイスダンスリズム、男女ショート
4月16日(金)あさ9:00~ 公式練習、ペアショート、アイスダンスフリー、男子フリー
4月17日(土)あさ10:00~ 公式練習、ペアフリー、女子フリー、表彰式

◆ライブビューイング(全国の映画館でLIVE上映)
4月18日(日) ごご2:00~5:00  エキシビション

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