北島康介、伊調馨も感謝!“お名前ポエム”で選手を応援する書道家「コロナであきらめなくてよかった」
テニスの現役を退いてから「応援すること」を生きがいにしている松岡修造が、東京オリンピック・パラリンピックや未来に向けてがんばる人たちを応援する「できる宣言」。
今回紹介するのは、書道家の白鳥正人さん。
伊藤美誠、大坂なおみ、伊達公子…アスリートたちの名前が書かれた色紙は、白鳥さんが書いたものだ。
白鳥さんは、アスリートの名前を使い、あいうえお作文の要領で“お名前ポエム”を作っている。
たとえば、「だ・て・き・み・こ」という名前の一文字ずつを使ってポエムを作ると…
白鳥さん:「妥協を知らぬテニス少女は、高校三冠達成。手ごわいプロ転向3年目、日本一。きらきら輝く勝ちへのこだわり、世界ランク4。みんなが惜しむ引退、驚きの37歳復帰。この姿を見せて若手に刺激、最年長記録連発」
松岡:「すごいですね。選手になりきった形で文字に起こしたってことですね。応援文字じゃないですか」
白鳥さん:「そうですね。応援と尊敬と愛情を大事にしています」
白鳥さんがこれまでに書いた枚数は、150枚以上。2020年の6月1日から毎日アスリートたちの誕生日に合わせて、SNSにお名前ポエムを投稿している。
◆コロナ禍で苦しむアスリートにエールを送りたい
かつてイベントでお客さんたちにお名前ポエムを書いて励ましてきたことから、アスリートへのお名前ポエムを書くようになった白鳥さん。
「コロナでスポーツの試合がなくなり、オリンピックも延期になりました。選手は落ち込んでいるだろうな、自分の特徴を活かせないかなと思って、どうしたらよろこんでもらえるかを考えたんです」(白鳥さん)
実は白鳥さん、元競泳選手という経歴の持ち主で、16年前にアテネオリンピックの最終選考会に残るほどの実力をもっていた。自らもオリンピックに本気に挑んだことがあるからこそ、コロナ禍で苦しむアスリートにエールを送りたいと考えたのだ。
そんな白鳥さんは、お名前ポエムを書くうえで大事にしていることがある。
製作現場を見せてもらうと、手にもっているのは筆ではなくスマホ。アスリートのインタビュー記事を入念にリサーチしていた。
さらにこだわっていたことが、栄光だけでなく挫折も入れ込むこと。
魂を込めたエールを毎日作りつづけていると、あのレジェンドから驚きのリアクションが届いた。
◆アスリートから届いた思いがけない感謝
「伊調さん本人がほしいって言ってくれました。それを聞いて私、頭が真っ白になってクネクネしちゃいました」(白鳥さん)
“伊調さん”とは、女子レスリングオリンピック4連覇をはたした伊調馨。姉・千春とともに姉妹で戦ってきたレジェンドである。
白鳥さんは彼女の歩みをこう表現した。
「異次元の強さ、189連勝。超人的記録、千春との絆。失う怖さより、極める楽しさ。勝ちつづける立場、敵は己自身。思いを背負ってマットに立つ。凛々しく輝く無数の栄光」
その後も毎日更新を続けていくと、水泳の北島康介、体操の田中理恵など、そうそうたるアスリートたちから感謝が届いた。
「こんなうれしいことはない。コロナであきらめなくてよかった」(白鳥さん)
そんな白鳥さんは、できる宣言を自らの名前を使ったお名前ポエムで書いた。
「真っすぐな想いでアスリートに、最高の声援を送るファンに、止まらぬ情熱でお名前ポエム、全力応援」(白鳥さん)
修造は「正人さん、ありがとう」と、書でアスリートを応援する白鳥さんを称えた。
※番組情報:『TOKYO応援宣言』
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系