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アート好き桝田沙也香アナ、無名のまま没した日本画家の魅力を熱弁!「虜になってしまった」

テレ朝動画「logirl」公式YouTubeチャンネルで配信中の、桝田沙也香アナウンサーの初冠番組『テレビ朝日アナウンサー桝田沙也香の恋するアート』。

同番組ではアートが大好きな桝田アナウンサーが美術館やギャラリーなどを巡り、アートのすばらしさを紹介していく。

もともとアートにはそれほど興味がなく、美術館に行ったこともほとんどなかったという桝田アナウンサー。

そんな彼女がアートにハマったのは、テレビ朝日入社(2016年)後のこと。何気なくテレビ朝日の近くにあった国立新美術館や森美術館に行ってみた際に、アートのすばらしさに衝撃を受けたのがきっかけだという。

2017年国立新美術館で開催された企画展「草間彌生 わが永遠の魂」で草間彌生作品に衝撃を受け、いてもたってもいられなくなり、思い立ってすぐに草間彌生美術館を訪れ、さらに思いが強くなり草間彌生出身の松本市美術館へ行ってしまうほどアートに対してアクティブになっていった。

最近では名和晃平やトム・サックスなど、さまざまなアーティストに注目。アートへの興味が増し、休日は美術館やアート巡りをよくしているのだとか。

同番組について、視聴者に「美術館に行ってみようかな」と思ってもらえるような番組にしたいと意気込みを語った。

今回第1回目の配信で訪れたのは、千葉市美術館で開催された企画展「田中一村展 -千葉市美術館収蔵全作品」だ。

栃木県に生まれた日本画家の田中一村(1908-1977)は、東京に移り、その後千葉市に20年住んだのち、50代になると単身で奄美大島に移住し、独特な日本画を描いた。一村は生前に作品を公表することなく、無名のまま没したが、没後に彼の作品は認められるようになり、全国的に知れわたった。

今回の企画展「田中一村展 -千葉市美術館収蔵全作品」は同美術館に収蔵された田中一村の100点以上の作品総てを初めて一堂に、そして年代順に展示することで、一村の生涯の側面を探ろうとするものである。

一村について、桝田アナウンサーは「自分が書きたいものとか、書くべきものを追い続けた人で信念がある人」、「たとえ売れなくても、書き続ける姿勢にストレートに胸打たれ、虜になってしまった」と熱弁。

さっそく千葉市美術館上席学芸員の松尾知子さんと一緒に、館内に展示されている、一村が69年の生涯で描いた作品を年代順に巡っていくことに。

最初の作品は、12歳の一村が描いた「つゆ草にコオロギ」。

桝田アナウンサーは、わずか12歳でこの作品を描いたことに圧倒され、「(普通は)12歳で描けないですよね、構図がおしゃれ」と心を鷲掴みにされた様子。

そして桝田アナウンサーお気に入りの作品「春郊」も。桝田アナウンサーは描かれている牛の可愛さ、表情の豊かさがたまらないのだと話す。

本来は画家である一村だが、企画展では絵画だけでなく陶器皿も展示。

ほとんど絵付け経験のない一村が作った陶器皿のデザインと色合いに感激した桝田アナウンサーは、思わず「これ欲しいな~」ともらし、すっかり魅了されていた。

そんななか桝田アナウンサーがもっとも熱心に感想を述べた作品が、1969年に奄美大島で描かれた作品「アダンの海辺」。

実は同番組の収録前に、プライベートで一度この企画展を訪れたことがあったようで、そのとき時間を忘れるほど「アダンの海辺」を見入ってしまい、作品の前からなかなか離れられなかったのだとか。

桝田アナウンサーは「アダンの海辺」について、「この作品を見ると、一村自身の今までの葛藤がなかったら、この作品に行きついていないだろうという複雑な気持ちになりました」とのこと。

「一見、どんよりとした曇り空に見えるんですけど、奥を見ると明るい雲が描かれており、どんよりした雲は一村が奄美に来るまでの人生を表していて、(明るい雲は)ここから明るい未来が待っている兆しが見えるような感じがしてたまらなくいい」と、この作品でとくに“空”に注目。

「(自分自身と重なるところもあり)希望がもてました。諦めずに仕事に打ち込んでいたら、希望があるというのを誰しもが思える作品だと、胸を打たれた」とその魅力を伝え、この作品は自分にとって「(100点満点中で)200点」と評した。

さらに桝田アナウンサーは「この空の感じは図録を見てもわからなかったんですが、実際に見てよかったなと思いました」と、絵画は実物を自分の目で見る方がいいと強調し、「アダンの海辺」に出会えたことへの幸せを噛みしめていた。

◆「アダンの海辺」とともに心打たれたもの

桝田アナウンサーは、二度目の鑑賞にもかかわらず、再び言葉にならないほどの感動を覚えた一村の人生の軌跡に触れ、胸に迫るものがあったという。

企画展では、絵画制作に専念するための費用を稼ぐべく大島紬の染色工場で働いた一村が工場を辞めるとき、一緒に働いていた人たちに向けて書いた直筆の手紙も展示されていた。

この手紙は桝田アナウンサーの心に、どのように響いたのか。

番組では冒頭からエンドトークまで、桝田アナウンサーの田中一村作品への愛が炸裂している。

テレビ朝日アナウンサー桝田沙也香の恋するアート』は
logirl 【テレ朝動画公式】YouTubeチャンネルにて配信中

 

◆桝田アナウンサーが“アート”のトークセッションに出演決定

「ウェルビーイング」「アート」「テクノロジー」「歴史」「はたらく」の5つのテーマをピックアップし、各分野の専門家と一緒に、そんな新しい価値観を探求する無料オンライントークセッション『まなびの5じかん ―未来に効く教養―』が3月21日(日)に開催。

その第一章「アート 現代アートで心を鍛える」のテーマで、桝田アナがモデレーターを務めることに!

昨今アートシンキングという言葉がビジネスの領域でも注目されているが、
今回は、現代美術家の大小島氏、多田氏の作品を実際に鑑賞し、制作の舞台裏や作者の想いを直接聞くという体験を通して、「現代アートで心を鍛える」ことについて学んでいく。

事前申し込みは不要で、YouTube チャンネルのライブ配信にて視聴可能となっている。詳細はこちら

※イベント情報:『まなびの5じかん ―未来に効く教養―』
日時:2021年3月21日(日)正午~17:00