テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
未来をここからプロジェクト
menu

池上彰が、リニア新幹線の現状を緊急取材!工事を静岡県が「待った」…問題解決の糸口探る

ジャーナリスト・池上彰が現地に足を運び「リニア中央新幹線」の現状を調査。都心に開いた「巨大な穴」や、静岡県が工事に「待った」をかける理由など、問題解決の糸口を探っていく番組池上彰が緊急取材!どうなる!? リニア新幹線を1月24日(日)に放送する。

©静岡朝日テレビ

品川・名古屋間をわずか40分で結ぶ「リニア中央新幹線」の建設がはじまっている。リニア実現により、移動時間の大幅短縮、莫大な経済波及効果、日本技術の世界への広がりなど、新しい技術がもたらす未来への夢や希望が膨らんでいるが、予定された2027年の開業が非常に難しくなっている。工事がはじまらない静岡県で一体何が起きているのか徹底調査する。

◆池上彰がリニア新幹線に初乗車!

電力と磁力によって車体を浮かせて走るリニア新幹線。池上が「山梨リニア実験線」でリニアに初乗車し、夢の超特急に秘められた驚きの技術などを独自の視点で取材する

©静岡朝日テレビ

時速500キロの世界、そして新型の座席から見えてきた未来の仕事スタイルとは。取材を終えた池上は後日、東海道新幹線に乗ったと言い「あれ、こんなゆっくりだったっけ? と思いました」と体感を語った。

◆リニア開通で「映画の撮影も楽に」

番組では、全国各地の街頭インタビューを実施。人々が抱くリニアへの期待が明らかに。

©静岡朝日テレビ

また、スタジオでも夢が広がるトークを展開。ゲストの俳優・別所哲也は「映画の撮影も(これまでよりも楽に)できるようになりますね」とコメントし、お笑いコンビ・麒麟の川島明は「芸人は営業が増えるんやろな」と予想した。

©静岡朝日テレビ

東京・北品川には直径40m、深さ約80mの巨大な穴がある。これは「大深度地下」にリニアのトンネルを掘るための前線基地だった

その現場に池上が潜入し、シールドマシンの秘密や外環道の陥没に関する質問など、池上ならではの目線でリニア工事の今を捉える。ファーストサマーウイカは工事現場の近くを通っているはずだが「知らなかった…」と驚きの表情を見せる。

◆静岡県が工事を認めない理由が明らかに

そんな夢の計画、品川・名古屋間286キロのうち10キロほど、沿線で唯一工事を認めていないのが静岡県。その理由とは、南アルプスを源流とする大井川の水がトンネル工事によって減ることへの恐れだ。

この静岡県の「待った」が、思いのほか大きな影響を及ぼしていた

©静岡朝日テレビ

実験線が走る山梨県笛吹市の桃農園では、工事の影響で農業用水の水源だった川が枯渇。補償として貯水タンクが設置されたものの補償期間は30年間に限られ、以降は自己負担になるという。当事者は「ちゃんと勉強しなければダメだった…」と当時を振り返る。

これまで愛知県知事、JR東海社長、国交省事務方トップが静岡県知事に直談判しているが、事態は動かない。早ければ2037年の延伸が計画されている大阪府の吉村知事は「一つの都道府県が反対するからすべての計画が遅れるのは、国家のあり方として問題だ」と静岡県の対応や、事態を打開できない国を批判する。

しかし静岡県知事は「誰が遅らせてるんですか? 静岡県のせいでしょうか?」とまったく折れず、トンネルの出口はいまだ見えていない。

◆解決策はあるのか、番組が模索

解決の糸口が見えないリニア問題。池上はジャーナリストとしてリニア問題の解決策を模索するため、さまざまな動きを徹底取材している。

実験線工事の影響を受け、水不足になったという山梨の桃農家も取材。「日本の技術」「自然との共生」「説明する責任」などの観点から、池上が現場で感じたことを披露し、問題解決へ向かうヒントをゲストとともに考える。

大井川流域に位置する、静岡県島田市出身の別所は「大井川はSLも走り、上流には温泉もある。2027年開業に向けて急いで進めないといけないものなのか」と指摘。鉄道大好きな土屋礼央も「自然との共生に本当に悩んでいる」と語った。

©静岡朝日テレビ

さらに川島は「今、(新型コロナウイルス感染対策で)移動する人が極端に減ってしまっているのに、そこまでしてリニアを造りたいのはなぜ?」などと、気になる質問を池上にぶつける。

番組内では「リニア新幹線は地上からどのくらいの高さ浮く?」などさまざな“池上Question”も登場。リニア新幹線について家族で楽しく学ぶこともできる。

◆池上彰 コメント

ー収録を終えての感想を教えてください。

これまでも静岡ローカルでは度々この問題を取り上げてきました。静岡県民は何が問題なのかということを本当によくわかっていらっしゃいます。でも今回は全国ネットですので、日本全国の人に何が問題なのかを知っていただきたいです。

街頭インタビューの様子を見ると、東京・大阪の人は「静岡何やってるんだ」となんとなく静岡のエゴでこういうことが起きていると漠然と思っている方が多い気がします。そのときに、静岡には静岡の心配というのがあるんだよと言うことを皆さんに知ってもらえればと思います。

一方で、JR東海の熱意や思いも含めて伝えることができたと思います。

ー池上さんが考えるリニア問題に関する一番のポイントは?

土屋さんが番組内でおっしゃってましたが、自然との共生が1つのポイントです。

今回のように、コロナによって経済活動が止まったら自然が復活してしまうという極めて皮肉な現状のなかで、あるいは、コロナになるとリモートワークが増えるため、本当に新幹線の利用客が増えるのだろうかということを含めて、あらためてあらゆる点を見直したほうがいいのかなという気はします。

ー初乗車したリニアはいかがでしたか?

小刻みな揺れがありますが、今の東海道新幹線とは違いますし、飛行機ともまた違う揺れ方です。音に関しては、車内の内装で音を小さくしようという工夫をしていますから、これが実用化してお客さんが乗るころにはもっと静かになると思います。

あくまで実験段階ですからいろんな状況を試してよりよい乗り心地を研究している最中のようです。

◆別所哲也 コメント

ー番組を通して伝えたいことは何ですか?

僕は静岡県中部に生まれ育ち、大井川の恵み、自然の恵みを受けて育って、東京に出てきたので、あらためて自分の生まれ育った地域のリニア問題に向き合えました。

リニアのことに集中しがちですが、国全体の安全や強靭化、とりわけ防災対策という面や物流の確保という面も考えなければなりません。

静岡でもし近い将来、地震が起きてしまったときに、静岡以外の皆さんに助けてもらうこともたくさんあるかもしれません。

そういう意味で、リニアは象徴的な技術的な部分ではあるけれども、防災国として強くなるためにすごく大切なことだと思うので、ぜひ、リニアが静岡県民、そして全国の皆さんが納得できる形で実現できるようになればと思います。

ー静岡県民にとって、この番組がもたらす意義をどうお考えですか?

地域によって温度差はあると思いますが、自分たちの生活と密着している話なので、もう一度、「アフターコロナ」「ウィズコロナ」の時代に、リニア問題にしっかり向き合うということが、とっても大切だなと思いました。

一方で、静岡県民は、水、資源の恩恵を受けて生活しています。中部地域では、大井川の伏流水を使って農業を営んでいるところはたくさんあるわけです。今は資源が当たり前にあるという時代ではありませんので、その水・資源を使い過ぎていないかをもう一度チェックし、その資源に、静岡県民がきちんと向き合ってもらえたらなと思いました。

◆川島明(麒麟) コメント

ー収録を終えての感想を教えてください。

「池上さんのMCでリニア番組ありますよ」とオファーいただいたときに、(リニアが完成したら)「こんなことができるよ」「あんなことができるよ」という楽しいバラエティみたいな感じの番組を想定していました。

もちろん、そういったこともありましたが、いや、そうはいかないという誰かが犠牲になっているというか、(水問題の影響を受けた)農家の人などの話を聞けて、あらためて今の時代にリニアというものが必要なのかということを考えさせられました。

ー新しい発見はありましたか?

僕の注意不足でもあると思うんですけど、東京とか、大阪でこんな(リニア問題の)ニュースは見たことがなかったんですよね。静岡の問題を静岡で話し合っているイメージでした。

リニア問題を知らずに夢の乗り物ということだけで見ていたので、全国民がこれ見ないといけないなと思いました。

◆ファーストサマーウイカ コメント

ー池上さんにリニア問題を解説してもらっていかがでしたか?

リニア新幹線のことや静岡県民の皆さんが困っていること、なんとなくニュースで見て知っているつもりになっていたけれど、知らないことばかりでした。

理解を深めると、いろいろな意見があって、それぞれの意見に「なるほどな。その通りだな」と思うことがありますし、簡単に一言では片付くものではありません。リニアは明日、明後日に完成するものでもないので、理解を深めつつ、解決に向かっていく必要があるんだなと思いました。

リニアは速い乗り物だけど、みんなの考えや計画を最速で進める必要はないなと思ったので、ゆっくり考えるべきだと思ったし、私自身ももっと詳しく勉強していきたいなと思いました。

◆土屋礼央 コメント

ー全国のみなさんにどんなことを伝えたいですか?

リニア大好き人間としては、ぜひ、リニアの魅力を知っていただきたいのですが、なぜリニアの開通がなかなか進まないか…ということも本当に大事なことですので、両方の面でじっくり見ていただきたいです。

◆佐野伶莉(静岡朝日テレビアナウンサー) コメント

ー番組の見どころを教えてください。

全国放送ということで、別所さんは大井川流域の出身、土屋さんは鉄道ファン、川島さんとウイカさんは、この問題について今までそこまで知らなかったというさまざまな立場の方の意見を交えながら、収録ができてとてもよかったと思います。

今回、私も池上さんと一緒にリニアに乗りましたが、乗ってみてはじめてわかることもありましたし、さまざまな視点からお伝えできると思います。

※番組情報:『池上彰が緊急取材!どうなる⁉リニア新幹線
2021年1月24日(日)午後1:55~午後3:20、静岡朝日テレビ発・テレビ朝日系列24局

LINE はてブ Pocket
関連記事
おすすめ記事