萩野公介、1年前は「スタート台に立つのも怖かった」完全復活の原動力となった仲間たちの存在
テレビ朝日が“withコロナ時代”に全社を挙げて取り組む初の試み『未来をここからプロジェクト』。
日曜あさの情報番組『サンデーLIVE!!』内で放送中の『TOKYO応援宣言』では、「未来は褒めることから」と題し、褒められて飛躍を遂げたアスリート、褒めることで選手を伸ばしたコーチの逸話など、スポーツにまつわる“褒めエピソード”を紹介している。
11月22日(日)放送の同番組では、リオオリンピック金メダリストの萩野公介を特集した。
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総額6億円の賞金を懸けて、世界の10チームが水泳のクラブナンバーワンを争う大会「ISL」。2020年10月から行われた同大会に参加し、輝きを取り戻したのが萩野公介だ。
400メートル個人メドレーでは、出場したすべてのレースで1位を獲得。
「やっぱ楽しいですよね」(荻野)
この笑顔は、1年前の萩野からは想像できないものだった。
去年2019年2月、萩野はこんな苦悩を口にしていた。
「心ですかね、気持ちですね。そういう心の底からギラギラしたものが、やっぱり今の自分には足りないし…」
長く続いた不振の末、3月には休養宣言。およそ5か月半、水泳から離れる決断をした。
そんな萩野が今大会、笑顔をとり戻した理由は何なのか。これまで8年間指導してきた平井伯昌コーチは、次のように語る。
「やらなきゃいけない、結果を出さなきゃいけないって、ちょっと追い詰められていたところがある。(今大会で)レースに出るのが楽しいとか、リレーをやるのが楽しいっていうところに、ちょっと(気持ちが)戻ってきたのかなと思う。
ISLは応援ボックスもあって、応援を背に試合に出てくというのがとにかく心強いんじゃないかな」
◆「支えられているなとすごく思う」
団体戦で行われた今大会。萩野は東京フロッグキングスというチームの一員として参加した。
レース後のプールサイドをのぞいてみると…。
「グッジョブ!」「いっぱい泳いだね」「よくがんばったね」
チーム一丸となり、レースの結果がよくても悪くても常に励まし合い、褒めあっていた。
「たとえ結果が悪かったとしても拍手で迎えて、次に切り替えていこうという雰囲気がすごくある。支えられているなとすごく思うし、救われていると思います。
他のチームの選手からも『東京(フロッグキングス)はいいね』って言ってもらえることが多いので、うれしさみたいなものもあるし、それがワクワク感につながっていると思う」(萩野)
そんな環境だからこそ、萩野もチームを盛り立てようと全力で応援していた。
仲間たちと励ましあい、褒めあった時間が笑顔を取り戻した原動力だったのだ。
「1年前はあれだけ嫌で、スタート台に立つのも怖かったけど、今はチームのために貢献できてうれしいなってすごく思う。自分がどう受け取るかによって、それを怖いと思うか楽しみと思うか全然違うものになるので、不思議だなと思うと同時に、本当に幸せだなと思います」(荻野)
※番組情報:『TOKYO応援宣言』
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系