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狩猟者の母が娘に伝える“命の授業”。芦田愛菜「あらためて考えるきっかけになった」

オトナ顔負けの知識やスゴイ才能を携えた子どもたちが”博士ちゃん(=先生役)”として世界で一つだけの授業を行うバラエティサンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん

12月5日(土)の放送では、ジビエ料理が大好きで、猟で捕らえた害獣を自らさばく、11歳の野田遙ちゃんが登場。

農作物に被害を及ぼす害獣駆除を通じて考える「命」と「食」、そして「いただきます」の本当の意味に迫る

ジビエとは、鹿やイノシシなど狩りによって捕獲された野生動物の肉のこと。近年、害獣被害が増加したことから、捕獲した動物を焼却処分するのではなく、食用として利用するよう見直されている。

その結果、3年前に比べて現在その流通量は1.6倍にまで増加、全国の飲食店でジビエブームが到来した。

そんなジビエ料理を毎日食べているという遙ちゃんは、お肉にまつわる驚異的な知識や調理法を披露。鹿のロースやスネ肉など、素人目には違いのわからないものも、ときにはお母さんの体を使って部位を表現、的確に解説する。

しかし、そもそも彼女はどうしてジビエ料理に興味を抱いたのか

実は遙ちゃんのお母さんは害獣駆除をする免許をもっている猟師で、依頼が入ると遙ちゃんも一緒に山に行って駆除した後のお手伝い。捕った鹿やイノシシを自らさばいてありがたくジビエ料理にしているというのだ。

6、7歳の頃から猟に同行しているという遙ちゃん。はじめての猟では「かわいそうだな」という気持ちがありながらも、お肉になったものを目にすると「スーパーで売ってるやつだ」とジビエ料理自体への抵抗はなかったと明かす。

スタジオでは、遙ちゃんがオススメするジビエ料理を実食。はたしてサンドウィッチマン、そして鹿肉自体はじめて食べるという芦田愛菜の反応はいかに。

◆娘を思う母の思いが、狩猟者の道へ

そんなジビエ料理だが、ブームの背景にある実態は、深刻な鳥獣被害。

長雨と猛暑の影響で木の実が十分に実らなかったことから、クマなどが餌を求めて人里に。平成30年には約158億円もの被害があったという

実際に、遙ちゃんが小学1年生のときには、小学校のすぐ近くの畑にイノシシが出没。「子どもの身にいつ危険があってもおかしくない」という事実を知ったお母さん。調べてみると、狩猟者が減っているということもあり、使命感に駆られて猟師を志したという。

今回番組では、遙ちゃんとお母さんの猟の現場にも密着。鹿による甚大な被害が出ているという静岡県・中伊豆のワイナリーへ向かう。

そこでは鹿が昼夜を問わず出没し、葉やブドウの実を食べ尽くしてしまっていた。その被害額は、ワインに換算すると1500万円にものぼるという。

10年前から鹿の被害に遭っているというこのワイナリーでは、電気柵を設置したり、防獣ネットを張り巡らしたりといった対策をしていたが、それすら破壊されてしまい、設備投資と修理費に追われる日々。

鹿が畑に侵入せず周りにいる分には悪いことはないというが、「どこかで歯止めをかけなければ」とやむなく駆除に踏み切った苦しい胸の内を明かす。

対策してどうにもならなくなって、結果駆除しなくてはならない。駆除は最終手段だと思っています」と、できれば駆除はしたくないというお母さん。

遙ちゃんとともに鹿の侵入経路を割り出し、出没しそうなエリアに捕獲用の罠を仕かけていく。

ここで遙ちゃんとお母さんは複雑な思いを吐露。「頼まれた側としては、捕ることが成果。捕れてくれたほうがありがたいんですけど、感情としてはやっぱり何もいないでほしい」と、その葛藤を神妙な面持ちで話した。

番組では、遙ちゃんに猟を見せるお母さんの「命」と「食」に対する思いが明らかに。また、遙ちゃんが語る「いただきます」の本当の意味とは

今回のVTRを見て「あらためて考えるきっかけになった」と語る芦田愛菜。サンドウィッチマン・伊達みきおも「何気なく言っている『いただきます』の本当の意味を、大人が子どもに言わないといけない」と、命と食に対する思いを巡らせた。

※番組情報:『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん
毎週土曜 午後6:56~8:00、テレビ朝日系列
※『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)
※過去回は、動画配信プラットフォーム「テラサ」で配信中