東山紀之「磯野波平さんと同じ歳になるんです」『刑事7人』最終回放送日は、54歳の誕生日
天樹悠(東山紀之)、海老沢芳樹(田辺誠一)、水田環(倉科カナ)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)、そして片桐正敏(吉田鋼太郎)と堂本俊太郎(北大路欣也)という個性あふれる登場人物たちが、時代とともに複雑化する超凶悪犯罪や難解な未解決事件に挑むドラマ『刑事7人』。
9月30日(水)、シーズンを通して盗まれた捜査資料「ゼロA」に関連する事件の真相を追い続けてきた本作が、最終回を迎える。
放送に先立ち、クランクアップを迎えた主演の東山。最後の撮影を終えて「『撮影ができる』のは当たり前のことではなく、特別なことなんだ、と出演者・スタッフみんなが実感しました。そういう意味でも、今年は一番記憶に残るシーズンになると思います。今年も皆さんに観てもらうことができてよかったです」とコメント。
新型コロナウイルスの影響で、撮影が延期になるなど、厳しい状況のなか、無事に完走できたことへの喜びと感謝の思いを語った。
さらに6シーズン目となった『刑事7人』については、「継続していくことが観てくださる方の信頼につながっている気がするので、長く続けていきたい」と、ロングランシリーズ継続への意欲も。
◆最終回の放送日に「僕、波平さんと同じ歳になります(笑)」
そしてなんと、最終回の放送日となる9月30日(水)は、東山の54歳の誕生日。なんともおめでたい話題に、東山は「僕、『サザエさん』の磯野波平さんと同じ歳になるんですよ。こう言うとわかりやすいでしょ(笑)?」とニッコリ。
「当日は間違いなく仕事をしていますが、あらためて“普通”ってすごく幸せなんだなぁと実感した年でもあるので、それが僕にとっては一番幸せ!」と語った。
そんな東山が「僕も正しく生きて、長く続けられるようこれからも頑張っていこうと思います」と、作品への愛をのぞかせた『刑事7人』の最終回では、男女2人が刺殺される事件が発生。
その遺体の目や口には白い塗料で殴り書きがされており、謎の数字も残されていた。
被害者2人は、14年前に放火事件を起こした高校の同級生であることが発覚。「ゼロA」事件、すべての事件の発端は14年前だったのか、さらに当時、2人にはもう1人の仲間がいたことも判明する。
天樹悠(東山紀之)ら専従捜査班は、悲しくも衝撃的な真実に直面。2か月前にはじまった、捜査資料「ゼロA」に関連する事件の黒幕が明らかになる。
◆東山紀之(天樹悠 役)コメント(全文)
――無事クランクアップを迎えましたが、今シーズンを振り返っていかがでしたか?
新型コロナウイルスの影響で、今も世界中で大変な状況が続いていますよね…。オリンピックの延期が決まり、『刑事7人』の撮影も延期になりました。そのなかで「撮影ができる」のは当たり前のことではなく、特別なことなんだ、と出演者・スタッフみんなが実感しました。そういう意味でも、今年は一番記憶に残るシーズンになると思います。
――印象に残っているエピソードはありますか? また、メンバーのなかで今シーズンのMVPは?
一番印象に残っているのは8話の法廷のシーンです。“刑事が法廷に立つことだってあり得るんだ”ということも含めて、捜査のシーンとはやっぱりちょっと違う、印象的なものになりました。
「セリフを覚えるのに1週間ほしい」とお願いしたら本当に1週間もらえたので(笑)、じっくり取り組むことができました。
MVPは…バッサリ髪の毛を切った倉科カナさんですね! すごく似合っているし、より刑事としての“動き”を見せられるようになったような気がします。
――最終回の放送日でもある9月30日(水)に54歳の誕生日を迎えられますが、今後新たに挑戦してみたいことや夢などはありますか?
僕、『サザエさん』の磯野波平さんと同じ歳になるんですよ。こう言うとわかりやすいでしょ(笑)?
誕生日当日は、間違いなく仕事をしています(笑)。でも、それが僕にとっては一番幸せなこと。ずっと続けていられるのは、いろいろな方の頑張りのおかげだし…普通だと思っていたことが特別なことだと気づかされた年でもあるので、あらためて「普通」ってすごく幸せなんだなぁ、と感じています。
『刑事7人』もシーズン6まできて、夏になれば放送されるというのが普通だと思っていたけど、実は特別なことだった…。今年も皆さんに観てもらうことができてよかったな、と実感しています。
――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
この前、水谷豊さんとお話させていただく機会があったんですが、『相棒』はもう20周年なんですよね。あらためて「継続させる」のは、とても大変なことなんだなと感じました。
また、『科捜研の女』も21年目と聞きました。『刑事7人』も6年、これもかなりすごいことだと思うんですが、継続していくことが観てくださる方の信頼につながっている気がするので、僕も正しく生きて長く続けられるよう、これからも頑張っていこうと思います。
◆最終回あらすじ
刺殺された男性の遺体が見つかり、天樹悠(東山紀之)ら専従捜査班が臨場する。被害者は暴力団の構成員・八代正(小橋川建)で、白い塗料で目の上に殴り書きされていた…。
法医学教授・堂本俊太郎(北大路欣也)の解剖で、八代は睡眠導入剤で眠らされたうえで刺殺されたことが判明。不可解なことに、目には数字「1748」が刻まれた青いコンタクトレンズが入れられていた。しかも、昨夜青山新(塚本高史)に、その数字を告げる電話がかかってきていたのだ。
一方、天樹は数字が示す日付に起きた事件の資料が「ゼロA」に入っていたことを思い出す。さらに、使用された塗料も「ゼロA」に関連する事件と同じものだということがわかる。事件はまだ終わっていなかったのだ――!
翌日、なんと水田環(倉科カナ)にも電話がかかってくる。数字とともに告げられた廃墟に向かった専従捜査班は、そこで秋山真美(東 亜優)という女性の刺殺体を発見。真美は、数字「191122」が書かれた紙幣を詰め込まれた口に白い塗料で横一文字に殴り書きされていた。死因は睡眠導入剤を飲まされた状態での刺殺…。
「ゼロA」事件の再来に専従捜査班ががく然とするなか、過去に痴漢事件の被疑者になった中村隆弘(筒井俊作)が、目撃証言をした八代を復しゅうのため殺害したと自供。さらに、真美の密告で現金窃盗事件の被疑者になった山寺郁子(横内亜弓)も、真美殺害を自供する。
いずれも、「冤罪被害者の会」からの手紙によって、報復に及んだことがわかるが、殺された2人は「ゼロA」絡みの事件とは無関係。犯行に及んだ中村と郁子は、一方的に実行犯に仕立て上げられたのだった…。
そんななか、ついに天樹にも電話が! そして、その電話の声は「これが最後の裁きになる」と告げる。
被害者の接点を探っていた天樹は、八代と真美が高校の同級生で、14年前に甲府市で放火事件を起こしていたことを突き止める。さらにもう1人、宮田達彦(木村 了)も当時の仲間だったことがわかり、所在確認を急ぐのだが…?
さらに、放火事件の資料を読み返した天樹と野々村拓海(白洲迅)は、元管理官の道上慎之助(田中哲司)が旅行中に放火事件に遭遇し、犯人確保に協力していたことを知る。
当時の詳しい状況を教えてもらうため、道上のもとへ向かった天樹らは、放火事件と同じ日に甲府市で起きた“あるできごと”が、「ゼロA」に関連する事件の発端になっていることに気づき…。
ついに、「ゼロA」事件の真の黒幕が明らかに――!
※番組情報:『刑事7人』最終回(15分拡大)
2020年9月30日(水)午後9:00〜午後10:09、テレビ朝日系24局