「海の貴婦人」に命を吹き込む10か国の匠たち。「日本の職人から多くを学びました」
2020.09.10
世界各国の美しい港町や風景を伝える番組『港時間』。9月4日(金)の同番組では、神奈川県三浦市を特集した。
三浦半島の最南端、小網代湾にあるリビエラシーボニアマリーナで、木製帆船の修復が行われていた。
「海の貴婦人」
美しい姿からそう称えられた木製帆船シナーラは、1927年にイギリスで生まれた。
それからおよそ100年後、日本のマリーナで新たな命が吹き込まれたのだ。
修復作業がはじまったのは2017年のこと。当初の木材を8割も生かし、昔の造船技法を忠実に守った。
プロジェクトの指揮をとった、株式会社リビエラホールディングス代表取締役会長・渡邊曻(のぼる)さんは、「この船が100年後にどんなカタチでいるかというのは文化の継承」と期待をのぞかせる。
貴婦人のために、50人の職人が10か国から馳せ参じた。レストア専門技術者がいない日本からは、船大工や家具職人が参加。そのなかで、ある変化が生まれたという。
「学びは双方向です。私たちも日本の若い職人たちから多くを学びました」と話すのは、チーフカーペンターのポール・ハーヴィーさん。
貴婦人とともに、かけがえのない文化が時の海を超えていく…。
なお、9月11日(金)放送の『港時間』では、引きつづき神奈川三浦市のリビエラシーボニアマリーナを特集。修復が完了したシナーラがついに海に出る。
※番組情報:『港時間』
毎週金曜深夜0時15分~0時20分放送、テレビ朝日
(ABCでは毎週金曜夜11時10分~夜11時17分放送、メ~テレでは毎週日曜夕方4時25分~4時30分放送)