十津川警部(高橋英樹)、新十津川へ!ラストランを終えた札沼線&新十津川駅に感謝
ミステリー界の重鎮・西村京太郎氏が生み出した人気キャラクター“十津川警部”と“亀井刑事”が、時刻表や鉄道にまつわるトリックを解明。事件の背後に潜む人間ドラマを浮かび上がらせていく『西村京太郎トラベルミステリー』。
その最新作となる第72弾が、本日7月26日(日)に放送される。
今回は、北海道・新十津川町で撮影したノスタルジックな風景が旅情をかきたてるミステリー。舞台となるのは、この春“ラストラン”が大きな話題となったJR札沼(さっしょう)線と“日本一最終列車が早い駅”として鉄道ファンに親しまれてきた新十津川駅だ。
実は新十津川町は、十津川警部の名前の由来である奈良・十津川村の住民が明治時代に水害を逃れて移住し築き上げた町。
原作者である西村京太郎氏は、十津川村では観光大使、今回の舞台である新十津川町では応援大使を務めており、十津川警部とは切っても切れない“深い縁”で結ばれた場所となっている。
今回の最大のみどころは、この春に一部廃線となった札沼線と、それに伴い駅としての役目を終えた新十津川駅がふんだんに登場すること。本作では、まもなく引退のときを迎える札沼線、新十津川駅でロケを敢行。その姿を美しい映像でとらえている。
◆あらすじ
大学教授・大島健蔵(久松信美)が都内の路地で何者かに刺殺され、警視庁捜査一課・十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(高田純次)は臨場する。
第一発見者によると、被害者は「十津川…」と言い残して息を引き取ったという。大島は“ミトコンドリア学”の第一人者として有名な人物だったが、十津川はまったく面識がない…。戸惑いながらも捜査をはじめた十津川は、現場付近の防犯カメラに不審な男の姿が映っていたことをつかむ。
手がかりを求め、准教授・早瀬由美(黒谷友香)や研究を支援していたバイオ関連会社社長・中園宏司(中村俊介)に事情を聴いた十津川らは、驚愕の事実を知る。防犯カメラに映っていた男は、2人の幼なじみ・赤池庄五郎(松尾諭)に違いないというのだ。
由美、中園、赤池の3人は北海道・新十津川町の出身で、3人は永遠の友情を誓っていたが、由美と中園は大学進学を機に上京。赤池だけが、地元に残って農業を継いだという。
赤池は熱心に品種改良に取り組んでいたため、由美が農作物に詳しい大島教授を紹介したのだが、大島は品種改良の相談のために度々訪ねてくる赤池を“十津川のヤツ”と疎んじ、彼の取り組みを“小学生の自由研究レベル“と蔑んでいたらしい。大島教授が絶命寸前に残した言葉=「十津川」とは、赤池のことなのか…!?
その後、故郷へと逃亡した赤池の足取りを追って、十津川と亀井も新十津川町へ。ところが、なんと赤池は猟銃を手に町役場に侵入、町の資産家・浦野典史(螢雪次朗)らを人質に取って立てこもる。
そこへ親友の暴走を止めようとした由美が駆けつけ、十津川は彼女をかばって赤池に銃口を突きつけられることに…!
赤池は対峙する十津川に、「札沼線廃止を撤回しろ!」と無茶な要求を叫ぶのだが、はたして赤池の真意は…!? その直後、遠く離れた東京で、さらなる悲劇が起きて…!?
※番組情報:『西村京太郎トラベルミステリー72 十津川警部のラストラン』
2020年7月26日(日)午後9:00~午後10:54、テレビ朝日系24局