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インドに精通した2人、サラーム海上&ユザーンに聞く「インド映画の魅力」

テレビ朝日系の選りすぐりの番組をPC・スマートフォンなどの環境で視聴できる有料・無料動画配信サービス『テレ朝動画』では現在、インド特集『ZEE印度』を配信している。

©Zee Entertainment Enterprises Limited, An Essel Group Company ©テレビ朝日

同特集内では、「映画大国」と呼ばれ多くの作品を産出しているインド映画から“日本未上陸”の作品をセレクト。また、喜怒哀楽のいろいろな感情が詰まったミュージックビデオやヨガ番組、インド7地域を旅する料理番組など、現地直送の豪華コンテンツを全番組無料で観ることができる。

今回は、そんなインドのエンターテイメントをより身近に感じてもらうため、タブラ奏者のユザーン氏中東料理研究家のサラーム海上氏に「インドの魅力」について話を伺った。

 

◆インド映画は「ダンスシーンばかりではない」

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インド音楽というと、カレー屋さんで流れているような「いかにもインド!」といった音色をイメージするが、ボリウッドDJとしても活躍しているサラーム海上氏によると「インド音楽にもトレンドがある」そうで、ダブステップやEDMの流行は日本よりも数年先行していたとのこと。

また、昔は古い撮影機材を用いていたり、稚拙なストーリーも目立ったが、「現在は日本映画の何倍もお金をかけて作られているものが多い」というから驚きだ。

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そんなサラーム氏は、音楽だけでなくインド映画もよく観るそう。ということで、「インド映画の楽しみ方」について教えてもらった。

一般的に、インド映画と言えば「突然踊りだして意味がわからない」と感じてしまいがちだが、実はすべてにダンスシーンがあるわけではないという。実際に、2016年に開催された「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」でも、上映された12作品中、ダンスシーンがあったのは半分以下だったそう。

さらに、もしダンスシーンがあったとしても“映画の文法”として「欠かせないもの」なのだとか。

「少女漫画を初めて読んだ男は、そのふきだしが誰のセリフなのかとか全然わからない。インド映画に最初馴染めないのもそれと同じ。でもそれは男性が少女漫画の読み方に慣れるように、インド映画も何本か観ると慣れてくる」とサラーム氏は説明した。

まずは数本の映画を観て、“インド映画の手法に慣れること”が重要なようだ。

 

◆インド映画は「おもしろくないわけがない!」

一方、ユザーン氏がインド映画を観るようになったのは「ここ数年」だという。

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「はじめてインドに住んだときに観たインド映画があまりに長くてうんざりしてしまい、それからしばらくは観ていなかった。でも、2006〜2007年頃から『インド映画が面白くなってきている』という話を聞くようになり、日本語字幕で観れる機会も増えたことで、徐々に観るようになった」と話す。

さらには、日本で観れるインド映画は、「年間約2000本も作られている中から選りすぐられた作品が上陸しているため“おもしろくないわけがない”」と説得力のあるコメントも述べていた。

インドに精通する2人が口を揃えて「どんどん成長する国」と語るインド。これからもさらに発展していくであろう注目の国の“エンタメ文化”を、ぜひその目で確かめてみてほしい。

◇◇◇

サラーム海上:中東料理研究家
中東やインドを定期的に旅し、現地の音楽と料理シーンをフィールドワークし続けている。原稿執筆のほか、ラジオやクラブのDJ、オープンカレッジや大学での講義、中東料理ワークショップ等、活動は多岐にわたる。

ユザーン:タブラ奏者
1977年、埼玉県川越市生まれのタブラ奏者。大学を休学して1年間インドに滞在してタブラを学ぶ。オニンド・チャタルジー、ザキール・フセインに師事。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽に参加するなど、幅広く活躍。

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