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きっかけは浅田真央の感動演技!衣装デザイナーの誓い「自分は衣装で感動を与えたい」

フィギュアスケートでオリンピック連覇の羽生結弦や、日本女子のエース紀平梨花。2人がリンクで身にまとう衣装は、実は同じデザイナーが作ったもの。

その衣装が東京2020に向けて、日本の躍進が著しい新体操の世界でも輝こうとしている。

東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して応援している松岡修造。今回彼は、この2つの競技の衣装を手掛けるデザイナー・伊藤聡美さん(32歳)に話を聞いた。

東京五輪へ向け、新体操の衣装を制作しているという伊藤さん。

修造が制作中の衣装を手にとってみると、あまりの重さに「これ新体操?みんな重くないのか!」と驚きの声をあげた。

新体操の衣装の表面には、スワロフスキーの高級ガラス細工がふんだんに装飾されており、衣装の総重量はフィギュアスケートの2倍以上。

華麗かつ激しい動きが要求される新体操では、およそ15メートル離れた場所にいる審判にアピールするため、遠目からでも目立たせる必要があるのだ。

修造:「スワロフスキーは、やはりいいんですか?」
伊藤さん:「光り方がまったく違いますね。独自のカットをして真似できないみたいです」

このような衣装を、デザインから縫製までこだわって仕上げる伊藤さん。なぜ、衣装デザイナーを志したのだろうか。

◆「自分は衣装で感動を与えたい」

伊藤さん:「実は、浅田真央さんが好きでフィギュアスケートの衣装づくりをはじめたんです
修造:「じゃあ、真央さんいなかったらやってないってこと?」
伊藤さん:「やってないと思いますね、本当に!」
修造:「真央さんのどの衣装がきっかけだったのですか?」
伊藤さん:「バンクーバー五輪の『鐘』の衣装です、赤い!涙ポロポロでした…」

銀メダルを獲得した浅田真央の演技に感動した伊藤さん。「自分は衣装で感動を与えたい」と熱い志とともに、デザイナーの世界に飛び込んだ。

衣装に気持ちを込めるあまり、「試合のときは、選手と一緒に戦いに行くみたいな感じです。選手がいい演技ができないと、私の衣装のせいかなと落ち込むことがよくあります」と語る。

そんな伊藤さんが、東京五輪に向け取り組んでいる新体操の衣装づくり。なかでも、とりわけ思い入れの強いのが、個人の日本代表として活躍する喜田純鈴に作った衣装だ。

喜田の長い脚をより際立たせるために、足首まであるパンツスタイルを採用。また、喜田が演技で使用しているレディー・ガガの『マリー・ザ・ナイト』という曲のミュージックビデオを見て、印象的な炎をイメージしてデザインした。

こだわりの衣装に対して、喜田は「デザインがお洒落で、細かい部分まで繊細に作られているので、着用するとテンションが上がります」と絶賛する。

伊藤さんの衣装は「“戦闘服”と言ってくれる選手もいて、これを着たら、ピシッと試合モードになる」のだそう。

選手とともに戦う伊藤さんのできる宣言は「衣装で選手にエネルギーを与え、多くの人を感動させる!」。修造は「衣装で輝け!」と熱いエールを送った。

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系