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人気格闘家・朝倉未来、過去のヤンチャを猛省。「大切な人を泣かせ…」「少年院で立ち止まれた」

過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”が自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』

5月4日(月)に放送された同番組では、格闘技界のスター、朝倉未来(あさくら・みくる)が登壇。「自由を履き違えていた…」と過去のヤンチャを猛省し、しくじりから学んだ人生の教訓を力説した。

©テレビ朝日

現在27歳の朝倉未来は、格闘団体『THE OUTSIDER』史上初の2階級王者であり、2018年からは『RIZIN』にも参戦し無敗記録更新中。最近ではYouTuberとしても人気を集めている。

しかし、朝倉はかつて、地元・愛知で“路上の伝説”の異名を誇る“ヤンキー”だった。

子供の頃から自らのことを「最強」と信じて生きてきた朝倉。つねづね「先輩だからってなんで敬語を使わなくちゃいけないの?」という生意気な疑問を抱いており、中学に入ってすぐ不良の先輩に呼び出されるも、返り討ちにしたという。

それをきっかけに次々とケンカの誘いが舞い込むようになり、1対10での対決を申し込まれたことも。その後も“リベンジ無限ループ”なる現象が起き、2週間に1回はケンカに明け暮れていたと当時を振り返った。

挙句の果て、50人の暴走族に囲まれ、大乱闘の末に失明寸前の大ケガを負ってしまったことも激白。この壮絶体験から朝倉は、「漫画の“ボコボコにされても人は簡単に死なない”を鵜呑みにしてはいけない」という教訓を語るとともに、自分が起こした大乱闘を殺人事件になる寸前だったととらえ、「(ケンカを)軽く考えてはいけない」と呼びかける。

◆自由を履き違えていた…少年院で心境の変化が

©テレビ朝日

しかし、ケンカでしか自己表現ができなかった当時の朝倉は、自分をボコボコにした暴走族にリベンジを果たした後も「もっと強いヤツと戦いたい」という気持ちを抑えきれず、ケンカの約束で1カ月のスケジュールがいっぱいになるという状況に…。

さらなる刺激を求め突っ走った結果、人に拳銃を突きつけられるという衝撃体験をしたことも告白する。

そんなヤンチャを繰り返した末、朝倉は16歳のときに少年院へ。

将来「極道になろう」と考えていたこともあり、少年院に入ったことを「むしろハクがつく」とさえ思っていたそうだが、毎月の“ある出来事”により少しずつ気持ちに変化が生まれてきたという。

それは、毎月のように母親から届く手紙

手紙はもちろん、度々面会に来て心配してくれる母の姿に朝倉は、「大切な人を泣かせてまでヤンチャする意味って何?」と疑問を抱くようになったと吐露。

それまで自分のやりたいように生きてきたが、「自分がやったことで親が泣いているのを見て、自由を履き違えていたんだなと気づきました」「今になって思うと…少年院で立ち止まれてよかった」と、心境の変化を赤裸々に語った。

少年院を出てから格闘技の世界で努力を重ね成功した朝倉は、授業の最後に「大切な人が喜んでくれる“何か”を見つけて、全力でエネルギーを注ぎこもう」と、いまヤンチャに生きている若者たちに向けてメッセージ。

「僕はずっと自由を求めて生きてきたのですが、それは誰かを悲しませる、“無責任な自由”だった」と反省し、「不良には負けず嫌いが多いから、方向性を変えれば成功する人も多いと思う。やる前からあきらめずに何でもできると思って挑戦していってほしい」と励ましの言葉を送った。

そんな朝倉の真摯な授業に、「昔も今もヤンキーが嫌い」と断言する伊集院光も感心。「少年院のテレビの時間に、この授業を流してほしい」と講義の感想を口にしていた。

※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!
毎週月曜日 深夜 0:15~深夜0:45、テレビ朝日

※放送終了後から「ABEMA」も配信