77歳のセーリング“レジェンド”が愛する『港時間』。イギリス・カウズにて
2020.02.27
世界各国の美しい港町や風景を伝える番組『港時間』。2月21日(金)に放送された同番組では、イギリスのワイト島にあるカウズを特集した。
ワイト島の北端に位置する港町カウズ。高級ヨットクラブが点在するなか、庶民的な気風で愛されているのが「カウズ・コリンシアン・ヨットクラブ」だ。
夕方になると、いつもここにやって来る男性がいる。彼の名前は、アンディ・カッセル(77歳)。生まれつき障害があり、両足がない。
仕事終わりにこのクラブハウスで1杯やるのが彼の日課だ。
そんなアンディさん、実はセーリングがはじめてパラリンピックの競技に採用された、1996年アトランタ・パラリンピックの金メダリストである。
「あの時は胸が高まりました。それまでパラリンピックにセーリング競技はなかったからです」
当時をこう振り返るアンディさん。驚くことに、77歳になった今でも現役のセーラーとして活躍しており、3年前には障害者向けのセーリング財団を設立した。
「私には障害がありますが、レースに出ることが出来ました。セーリングを知らない障害者のお役に立ちたかったのです」
77歳の“レジェンド”が過ごす、お気に入りのヨットクラブでのひと時。アンディさんは今日も、仲間たちと優しい“港時間”を刻んでいる。
なお、2月28日(金)放送の『港時間』では、イギリス・カウズ島・ベンブリッジを特集。ヨットの帆、セールを作る職人を紹介する。
※番組情報:『港時間』
毎週金曜深夜0時15分~0時20分放送、テレビ朝日
(ABCでは毎週金曜夜11時10分~夜11時17分放送、メ~テレでは毎週日曜夕方4時25分~4時30分放送)
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