槙野智章が選手入場の際に必ずする“あること”。神対応の原点は子ども時代の経験だった
松岡修造が東京2020をきっかけに、子どもたちを明るい未来へと導く『君ならできる!2020エスコート宣言』。
子どもたちとサッカーをして楽しむ修造のもとに、ある人物がやってきた。「ナイスシュート!ナイスゴール!こんにちは!」。声の主は槙野智章。「2018FIFAワールドカップロシア大会」にも出場したディフェンダーだ。
高いディフェンス力はもちろん、明るいキャラクターで人気を誇るスター選手の登場に、子どもたちは大喜び。実は修造にはこの日、槙野を通じて子どもたちに伝えたいことがあった。
修造:「今年、何がある?」
子ども:「東京オリンピック」
修造:「サッカーはどうだ?」
子ども:「ある!」
修造:「あるんだよ。そして、君たちが参加できる可能性が一つだけある。なんだ?」
子ども:「エスコートキッズ!」
槙野:「よく知ってるね。エスコートキッズは、僕ら選手にとっても特別な時間で、子どもたちにとっても有意義な時間ですね」
エスコートキッズとは、サッカーなどの試合で、選手とともに入場する子どもたちのこと。東京オリンピックにも参加することが決まっており、子どもたちにとっては日本代表をはじめ、世界のトップ選手と触れ合える夢のようなチャンスだ。
「絶対にエスコートキッズはやった方がいい。そこには、夢のきっかけがたくさん転がっている。それをつかむのかはみんな次第。絶対、チャレンジした方がいい!」
エスコートキッズへの熱い思いを語る槙野だが、実はエスコートキッズに対し、他の選手とは少し違う接し方をしている。所属している浦和レッズでの入場シーンを見てみると、試合直前ということで緊張感を漂わせて入ってくる選手の中で、槙野はただ1人、子どもと談笑しながら歩いていた。
「何年生?」「サッカーやってるの?どこで?」そんなたわいもない話をしながら、肩を組んだり、肩をもんであげたりもしている。一体彼はなぜ、こんなことをしているのか? それは槙野自身のある体験が原点にあった。
槙野「実は僕もみんなと同じ時に、同じ立場でエスコートキッズに参加したことがありました」
修造「選手は誰でした?」
槙野「それが全く記憶がないんです。なぜなら、僕が手をつないで入場した時に、その選手は話しかけてくれなかったんです」
修造「選手が緊張して見てくれないから、自分がどうすればいいかわからなかった?」
槙野「そうです。だから自分が入場する立場になった時に、声をかけて、その子が将来『槙野と一緒に入場したよ』と思い出させてあげたいんです。ただ入場するだけじゃなくて、子どもたちに夢をつかむきっかけにしてほしいんです」
“思い出を原動力に、プロサッカー選手を目指してほしい”。だからこそ、スタンドを指さしながら、必ず伝えることがある。
槙野「みんなが普段、サッカーのスタジアムに行ったときは、スタンドからピッチを見るでしょ? でも、スタンドから見るピッチの景色と、ピッチから見るスタンドの景色って違うのね。それを、一緒に入場する子どもたちには必ず記憶してほしい」
槙野の話を聞いた子どもたちは、「もしエスコートキッズができたら、選手に話しかけてみたい!」と心高ぶらせていた。
※番組情報:『TOKYO応援宣言』
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の君ならできる!エスコート宣言」は月に一度、好評放送中!テレビ朝日系