四千頭身・後藤が「嘘でしょ!?」と驚いた、マツコ・デラックスからの言葉
霜降り明星、宮下草薙、EXITら、いわゆる“お笑い第七世代”の芸人たちが大きく躍進した2019年。
2020年もさらなる活躍が期待される“第七世代”の芸人たちのなかで、ひときわ異彩を放っているのがお笑いトリオ・四千頭身だ。
養成所時代に出会った都築拓紀・後藤拓実・石橋遼大の3人による、絶妙にゆるい掛け合いのトリオ漫才で注目を集める彼ら。なかでも、後藤拓実はバラエティー番組のほか、ドラマにも出演するなど活動の幅を広げながら活躍している。
さらに、『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系毎週金曜よる8時)では家族とともに登場すると、そのVTRを見終えたマツコ・デラックスが「ニューファミリーが誕生したわね」と絶賛。その後も同番組ではコンスタントに“後藤ファミリー”のVTR企画が登場するなど、同番組の名物コーナーのひとつになるほどにまで成長した。
そこで、1月17日(金)よる7時からの『マツコ&有吉 かりそめ天国』2時間スペシャルの放送に先立ち、四千頭身・後藤拓実にインタビューを実施。家族でテレビ出演した経緯や、その後の反響。また、後藤が気になる“お笑い第七世代”の芸人についてなどの話を本人に聞いた。
◆家族でまさかのテレビ出演、その後…
ーーご家族で『かりそめ天国』に出演されるようになったきっかけと、思い出に残っている家族との出来事を教えてください。
後藤:最初は『かりそめ天国』に僕だけで出させていただいて。オカリナをマスターして家族に披露するという企画でした。そのときの家族のリアクションがよかったのでしょうか…それが始まりですね。
一番記憶に残っているのは、家族でテントを作る企画です。そのとき、高くて手の届かない場所にある部品を繋げるために、お父さんの背中に乗ってくっつけようとしたんです。最初は、膝に乗ってやろうとしていたんですけど、お母さんがすごい勢いでそれを止めにきて。
お父さんは大丈夫だって言っていたんですけど、お母さんは「(お父さんの)痛風が出る!」「痛風が出ると有給がなくなる!」って必死に叫んでいて…なので結局、背中に乗ってくっつけることでことなきを得ました。
ーー放送後の反響は、どうでしたか?
後藤:家族が僕のライブを見に来ていると、ファンのみなさんからSNSとかで「今日、ご家族が来ていましたね」ってコメントをいただくようになりました。あと、ご近所の方からよく声をかけられていると聞いています。
それと、僕が1人で出演したときや四千頭身でテレビに出たときより、家族と一緒に出たときの方が珍しいからか感想を言ってもらえることが多いです。チョコレートプラネット・松尾さんが、別の番組でご一緒した際に「家族、面白いね」と言ってくださいました。もしかしたら、四千頭身でテレビに出演するより家族で出たほうがいいのかなってちょっと思っています(笑)。
ーーテレビ出演後、ご家族に何か変化はありましたか?
後藤:外出のとき、変装しているらしいです(笑)。冬の時期だからかもしれませんが、マスクして出かけているそうです。
ーー妹のまりもさんはお年頃ですが、学校での反響はいかがでしたか?
後藤:妹から、学校でいろいろ言われたと聞いています。ただ、悪いふうには言われなかったそうなので安心しました。
ーー妹さんとの仲は良い方ですか?
後藤:10歳も年齢が離れているので…妹のことは可愛くてしかたないですけど、僕を慕っている感じではありません。でも、クリスマスや誕生日が近くなると、ちょっとだけ甘えん坊さんになります。
あと、「友達用に」って妹にサインを頼まれることがあるんですが、「“宛名”は書かないでいい」と言われるので、ひょっとしたら転売しているのかも知れないですね(笑)。
ーー芸人になろうと決めたとき、ご家族の反応はいかがでした?
後藤:養成所で2人(都築拓紀・石橋遼大)と出会って、トリオを組みました。本来、漫才とかって2人でやるべきだと思っているんですが、僕の性格上、2人からの誘いを断れなくて…。だから今、ネタを書くときに大変な思いをしています(笑)。
ーー2019年、四千頭身は“お笑い第七世代”としてブレークされました。ご家族の反応はいかがですか?
後藤:母からは「ハードディスクレコーダーの容量が足りないから、新しいのを買ってくれ」と言われました。
ーーお母さんは、後藤さんの登場されている雑誌もほぼ欠かさず購入されていましたが、出演番組も全部録画されているんですか?
後藤:全部録画してくれているみたいですね。僕が出演した番組を見終えた母から「よかったです」っていつも感想が届きます。母はダメ出しとかはしなくて、「よかったです」とだけコメントをくれるんです。
ーー今後、ご家族で一緒にやってみたい企画はありますか?
後藤:そんなに家族との共演を推している訳ではないですが…(笑)やるなら、僕以外の家族が飛行機に乗ったことがないので乗せてあげたいですね。
◆一人暮らしを始めた理由は…
ーー2019年は“お笑い第七世代”としてブレークをはたし、環境も一変したと思います。いままで実家暮らしされていたと伺ったのですが、ブレークしてからはいかがですか?
後藤:2019年11月から、ついに一人暮らしを始めました。
ーー以前から、家を出たいと考えていましたか?
後藤:いや、そんなことなかったんですけど。純粋に「家遠いな…」って思うようになりまして。
ーー都内での仕事が多いですもんね。ご家族の反応はいかがでしたか?
後藤:特に反応はなかったです。ぬるっと一人暮らしを始めたので。
ーー1人になった「開放感」と「寂しさ」だと、どちらが勝っていますか?
後藤:やっぱり寂しいですよ。僕は、あまり一人暮らしに向いていないのかも知れないですね。
ーー昨年は、ハナコの岡部さんが後藤さんのご実家でレトルトパスタの食リポをされました。そのときのご家族の反応はいかがでしたか?
後藤:家族は喜んでいました。ちょうどそのとき、妹が学校に行っていて撮影に参加できなかったんですけど、後で妹から「“犬”帰った?」ってLINEが来ました。
ーー犬!?
後藤:家では、岡部さんのことを“犬”って呼んでいるんです。
ーーははははは。どうして、岡部さんを“犬”と呼ぶようになったんですか?
後藤:ハナコのコント(※ハナコが優勝した『キングオブコント2018』で披露したコント)で岡部さんが犬の役をやっていたので、そこからですね。
ーー岡部さんは、そのときのロケで妹さんに会えなかったのが残念だったと別のインタビューでお話ししてくれました。
後藤:岡部さん、パスタ食べてすぐに帰りましたからね。それなら妹が帰ってくるまで待っていてくれたらよかったのに(笑)。
◆印象に残るマツコ&有吉の言葉
ーー有吉さんやマツコさんの“後藤ファミリー”に対するコメントで、印象に残っている言葉はありますか?
後藤:最初に家族で出させてもらったキャンプ場でテントを作るVTRの途中で有吉さんが「ぜんぜん、ハマってないじゃん!」って仰っていて。あれ…誰にハマって使われたんだろう…って思いました(笑)。
でも、そのVTRの最後にマツコさんが「ニューファミリーがあらわれたわね」って仰ってくださったときは「嘘でしょ!?」って驚きました。そもそも、家族でテレビに出るなんて思ってもいませんでしたから。
ーー再度、家族での出演オファーが来たときはどういうお気持ちでしたか?
後藤:「なんで!?」と思いました。有吉さんの言葉じゃないですが、誰にハマったんだろう…って。
『かりそめ天国』のVTRは、VTRだけでは完結しないんです。スタジオでそれを見ている有吉さんやマツコさんがツッコみを入れて、より面白くしてくださるので。本当にお2人には感謝しています。
◆同世代で注目している芸人は…
ーー2019年、“お笑い第七世代”として四千頭身は一気にブレークしました。後藤さんが、同世代で注目されている芸人さんはいますか?
後藤:ぼる塾さんですね。女性3人のトリオなんですけど、すごく面白いんです。僕がいつもネタを書くとき“3人目”の役割みたいなことを考えるんですけど、ぼる塾さんのネタには「やられたな」と思いました。そこがすごく上手にネタに落とし込まれていたので。
ーー“お笑い第七世代”と呼ばれる芸人さんたちと共演するとき、現場の雰囲気はどうですか?
後藤:事務所の違う方もいますが、僕が思う“第七世代”の人たちは仲がいいし、それに面白い。同じ番組にもよく出ているので、冠番組を持っているEXITさんや宮下草薙さんのことは特に意識しますね。
ーーハナコ・岡部さんも草薙航基さんは「不器用に見えて、実は器用」だから脅威に感じていると話していました。
後藤:草薙さんは、めっちゃ器用。あの人はスゴいですよ。宮下さんとの関係性も絶妙ですし、漫才も上手。カッコいいですよね、草薙さん。
ーーでは最後の質問です。2019年は、後藤さんにとって飛躍の1年となりました。2020年は、どんな1年にしたいですか?
後藤:正直、去年は四千頭身が売れたのではなくて、“お笑い第七世代”だから売れたと思っています。できたら今年は“お笑い第七世代”というくくりなしで、売れることができたらいいなって考えています。
あと、既に売れている先輩芸人さんたちのなかに「俺らは第何世代になるんだ?」って話されている方たちがいて。僕には、それがすごくカッコよく感じるんですよ。“第何世代”というくくりなしで売れたからこそできる会話なんです。
僕らも何年後かに「第七世代はすごかったな…」って少し離れたところから振り返れるように、四千頭身として売れることが目標です。
※番組情報:『マツコ&有吉 かりそめ天国』2時間スペシャル
2020年1月17日(金)午後7:00~午後8:54、テレビ朝日系24局