武田真治、涙ぐみながら語る。“どん底生活”を救った恩人・忌野清志郎との感動逸話
1月11日(土)に放送された反面教師バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の特番では、俳優、ミュージシャンとして多彩に活動する武田真治が、“完璧じゃないと満足できず、できない自分に絶望しちゃった先生“として失敗の後どう立ち直るかをテーマに授業を展開した。
17歳でデビューして以来、数々のドラマや映画、バラエティーで活躍。サックスプレイヤーとしての実力も高い評価を受けてきた武田。
しかし、実はあの人気バラエティー『めちゃ×2イケてるッ!』に出演していた最中に、「芸能界引退を事務所に申し出る」「怪しい自己啓発セミナーにだまされる」「北海道の実家でひきこもり生活を送る」――という地獄を味わっていたのだ。今回の授業では、武田がひきこもりを経て、復活を果たすまでの全真相を、テレビで初告白した。
◆「俺は世界から求められていない…」暗黒時代を告白
地元で人気のバンドマンとして活躍し、華やかな生活を送っていた高校時代に武田は、“世界から俺は求められている”と考えていたという。ジュノンスーパーボーイコンテストで優勝し、今度は全国区の人気者に。しかしバラエティー番組では、積極的な芸人たちのなかでどんどん埋もれていき、やがて空気のような存在になってしまった、と回顧。
にもかかわらず“俺にはサックスがある”と努力を怠った武田は、過密スケジュールのストレスから顎関節痛を発症。唯一の武器であったサックスも吹けないという希望のない状況に陥ってしまう。
その結果、日常生活もままならないほどのうつ状態になり、芸能界引退も考えるように…。
そんななか知り合いから心理セラピーに誘われ、体験参加をしてみたところ、なんと26万円という大金を請求される羽目に。貯金のなかった武田を待っていたのは、事務所にお金を借り、芸能界引退もできないという悪循環。
そんな苦境から抜け出したい一心で、武田はあえて干されようと考え、現場でわざとごねたり、ガムを噛みながら出演したりというとんでもない態度で仕事に臨む。
事務所も異変を察知し、レギュラー以外の仕事を全てキャンセル。こうして北海道の実家に戻って引きこもり生活を送るようになった武田は、“自分は世界から求められていない”と、かつてとは真逆の考えを持つようになったという。
◆救世主!忌野清志郎との感動逸話
実家でどん底生活を送るなか、ひいおばあちゃんの話を聞き、もう一度サックスを吹きたいと思えるようになった武田。
さらに以前から親交のあった竹中直人に、ロックミュージシャン・忌野清志郎と引き合わされ、これが運命を大きく変えることに。なんと武田は、忌野清志郎に誘われて、ともにバンド活動を開始。
しかし相手は音楽界の超大物であり、パフォーマンスには極めて厳しい人物。“毎回、ラストチャンスのつもりでステージに上がっていた”という武田だが…あるとき、ライブでとんでもない大失敗をやらかしてしまう。
クビを覚悟していた武田に、忌野清志郎は「じゃあ今日のはリハーサル本番だったということで」と告げ、再度チャンスを与えてくれたのだ。
忌野清志郎の優しさに救われたこのエピソードを、涙ぐみ、言葉を詰まらせながら語る武田の姿に、スタジオも感動。“生徒”たちも目を潤ませながら聞き入っていた。
そんな自身の経験をもとに武田は、自分を追いつめてしまう人たちに対して「“できない自分”を認めて楽に生きてみよう」というメッセージを。
肩の力を抜いて努力し、一度の失敗でくじけず、失敗してもベターチョイスをすること、そして弱音もちゃんと吐くことの大切さを解き、「立ち直るための努力が人生を大きく変える!」という教訓で、授業は幕を閉じた。
◆てんちむ、テレビ出演の反動でギャル化!
また、レギュラー放送の1月13日(月)には、元子役で人気YouTuberとして活動するてんちむが登場。“『天才てれびくん』を辞めたら超絶グレちゃった先生”として授業を行った。
てんちむは、小学5年生のとき、『天才てれびくんMAX』の中心メンバーとして出演し大ブレーク。しかし、同番組で天真爛漫な優等生キャラを演じていた彼女は、番組卒業と同時に抑えていたものが弾けたかのように一気にギャル化! 中学時代は非行に走り、荒みきった生活を送っていたと激白。
反抗期が行き過ぎ、壮絶な親子ゲンカで包丁が…と、素行不良だった黒歴史を明かした。
◆芸能界引退、自殺未遂、完全引きこもり…
そして、てんちむは、14歳のときに芸能界引退を決意。地元の友達と過ごす平凡な日々を選択した。しかし、その友達がネットにてんちむの悪口を書き込んでいたことが発覚。その事実に絶望し、突発的に飛び降り自殺を図ってしまう。
運よく無傷で済んだが、衝動的な行動の理由は後になってみればたいていは小さなことだと身をもって経験したてんちむ。「裏切られたくらいで自殺するような短絡的な選択は止めよう!」という教訓を述べた。
その後も同棲した男性からのDVや引きこもり生活をしていた時期があったことなどを告白。
それらを踏まえ、「自分が心中(=納得)できない選択はすべきではない」と、重みのある言葉を述べたてんちむは、自暴自棄になって自分を見失いかけている人たちに向け、「あなたの人生は、あなた一人の人生ではない」という言葉を贈った。
13日(月)の地上波放送直後の深夜0時45分からお送りする「Abemaビデオ」は、武田真治とてんちむ、2人の授業“完全版”をオンエア。さらに、大好評オリジナル企画「お笑い研究部」では、納言の2人が“リアル脱出ゲーム”に挑む。
※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!』
毎週月曜日 深夜0:15~深夜0:45、テレビ朝日
※AbemaTVの完全版は、深夜0:45から「Abemaビデオ」