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“寅さん”に生きる勇気をもらった。阪神・淡路大震災で被災した夫婦に届いた、山田洋次監督からの手紙

MCを務める今田耕司と指原莉乃が、山あり谷ありの人生を経験してきた芸能人と長年ひたむきにその芸能人を応援し続けてきたファンにスポットを当て、その思いを深堀りする番組『すじがねファンです!』

1月14日(火)に同番組初のゴールデン2時間スペシャルが放送される。

©テレビ朝日

スペシャルでは、22年ぶりの新作となるシリーズ50作目『男はつらいよ お帰り 寅さん』が絶賛公開中の国民的映画『男はつらいよ』の“寅さん”こと車寅次郎(渥美清)を特集。

同作品、そして“寅さん”を愛してやまないすじがね入りのファンに加え、作品の生みの親である山田洋次監督、寅さんの妹・さくら役の倍賞千恵子、さくらの夫・博を演じる前田吟がスタジオに登場すると、芸能界きっての『男はつらいよ』ファンとして知られる今回のサブMC・劇団ひとりも思わず大興奮。

寅さんの名言、寅さんが恋に落ちる歴代マドンナなど、寅さんの魅力を余すところなく紹介していく。さらに3人が、シリーズ50作目『男はつらいよ お帰り 寅さん』に寄せる想いを存分に語る。

◆“寅さん”選りすぐりの名場面を振り返り

今回もファン歴50年&46年という石倉夫妻、ファン歴9年の一井正樹さん、そしてファン歴20年のドン・ブラウンさんというすじがねファンたちが集結。『男はつらいよ』の魅力を語り尽くす。

葛飾柴又の老舗団子店に生まれるも、放浪の旅暮らしを続けながら露天商になった寅さん。長い旅に出ては、たまにフラッと帰ってくる寅さんと家族のドタバタ劇は半世紀という長きに渡って、今もなお愛され続けている。

番組内では「永遠の少年ともいえる、無邪気でおっちょこちょいな寅さんの姿が憎めない」というファンの意見を選りすぐりの名場面とともに振り返り。また、家族の絆、ご近所付き合いなど、現代では希薄になりつつある古き良き日本人の姿や、惚れっぽい寅さんが恋をする歴代マドンナとの名シーンも続々登場。

恋がうまくいきそうになると怖くなって身を引いてしまう寅さんに、「絶対うまくいくのに土壇場でビビッてしまう寅さんの気持ち、めっちゃわかる!」と、今田が激しく共感するひと幕も。

◆ファンを救った山田洋次監督の手紙

©テレビ朝日

兵庫県神戸市長田区でベーカリーを営む石倉夫妻は、1995年に阪神淡路大震災で被災。暗いムードのなか、有志で開いた映画『男はつらいよ』の上映会で、寅さんの姿を見た人々の間には笑いが起こった。

寅さんに生きる勇気をもらったという石倉悦子さんは、山田監督に手紙を書いたすると、監督から返事が。その手紙が石倉夫妻を救うことに

さらに、長年一緒に過ごしてきた3人だからこそ語ることのできる渥美さんのエピソードも。

前田が「寅さんと出会ってから渥美さんがガラリと変わった。街で声を掛けられても寅さんを貫いていた」と語るほどに、徹底的にイメージを崩さないようにし続けた渥美さんの役者魂や、倍賞が「さくらにとってのお兄ちゃんでもあり、倍賞千恵子にとってもアニキだった」と話す、さりげない心配りや、体調が悪化して辛い状況でも周りの人を気遣っていた優しさなど、渥美さんの素顔が垣間見えるエピソードが次々と飛び出す。

◆山田洋次監督コメント

「すごい名司会者と、作品に詳しい人が揃ったので、なんとも楽しい気持ちにさせられた収録でしたし、いろいろと刺激を受けて、とても楽しい時間でした。

この前、新作の上映会が終わって僕がトイレにいたら、観終わった人たちがゾロゾロ入ってきたんだけど、50過ぎのおじさん二人が、『よかったなぁ。感動した。人生の勉強になった』って話してたのね。そのとき、この映画を観ながら“いかに生きるべきか”っていう課題を抱いてほしい、そういうことを考える映画になってくれたら、こんなに嬉しいことはないなと思いました。

この番組を見た若い人たちにも、まずはぜひ、“映画館で映画を観る”ということをしてほしいです」

◆倍賞千恵子コメント

「とても元気がよくエネルギーのある番組だなって思いましたね。初めて3人一緒にバラエティー番組に出させていただいて、私たちもエネルギーをいただきました。いい経験をさせていただきました。

この間、宅急便の方が荷物を届けてくれたんですよ。結構年配の方が荷物を置いて、『封切りおめでとうございます!』って言ってくださったんです。私も『ありがとうございます。頑張ります!』って言ったんですけど、本当にありがたくて涙が出そうになりました。

あの方はきっと会社に戻って若い方に宣伝してくださるタイプだと思うので(笑)、若い方にも観ていただけたら嬉しいですね。この番組を見てくださる若い方にも言いたいです、『ちょっとケータイ置いて、映画館行かない?』って(笑)」

◆前田吟コメント

「劇団ひとりさんは作品を全部観てらっしゃるし、しかも若いから全部覚えてらっしゃる。我々は忘れてしまっていたようなところもあったけど(笑)。おっしゃることを聞いて『そうだった!』って思い出すこともあって、うまく引き出していただきました。本当に楽しかったです。

最近は、映画館で映画を観る人が少なくなってきていて…ほとんどみんなテレビで観るでしょ? 寅さんファンになったうちの孫がずっと『映画館で観たい』って言ってたんですけど、今回それが実現してものすごく喜んでいます。この番組を見た若い人たちにも映画館に足を運んでいただきたいですね」

◆今田耕司コメント

「今回はゴールデンでやるにふさわしい内容ですよね! 山田監督は『男はつらいよ』だけでなく、どの作品を観ても絶対に面白いといえる監督の一人だと思うんです。僕も『日本人の映画監督といえば山田洋次』と言えるくらい、いろいろな作品を観ているので、その監督から当時の渥美清さんとのエピソードを直接聞けるっていうのはこの番組ならではで、ありがたいですね。ファンの人がいて、その思いを聞きながら監督にいろいろなお話をしていただけてよかったです。

ちなみに僕、監督に『シュッとしてる』って褒められたんです。やっぱり監督はわかるんですよ、人の本質が(笑)。

今回のSPは、指原さん世代の若い人にもぜひ見ていただきたいですね。日本人のあるべき姿とか関係とかが寅さんを通して見えてくると思います」

◆指原莉乃コメント

「今回『男はつらいよ』のいろんな映像を見せていただいて、ファンの方のお話を聞いて、さらに監督や出演されているお二人のお話を直接聞いて、寅さんはステキな本当にみんなに愛されている人なんだなっていうのを感じました。

私、この番組がホントに好きで…、ほぼ毎回涙してしまうくらい大好きな番組なんです。どの回を見ていただいてもファンの方とご本人や作品との絆が見えるステキな番組なので、一度でも芸能人を応援したことがあるという方にはぜひ見てほしいです。私もスペシャルの放送がすごく楽しみです」

※番組情報:『すじがねファンです!
2020年1月14日(火)よる7:00~8:54、テレビ朝日系24局