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“フラワーボーイ”だった宇野昌磨の心を震わせた、髙橋大輔の表現力。「こういう選手になりたい」

松岡修造が、オリンピックにまつわる人物のもとを訪れ、子どもたちを明るい未来へと導く『キミもできる!エスコート宣言』。

修造は、2018年平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨のもとを訪れ、世界のトップスケーターへと導いた、子供の頃の“特別な体験”を聞いた。

©テレビ朝日

◆宇野が目の当りにした、髙橋大輔の表現力

2006年の「全日本選手権」は、男子では髙橋大輔、織田信成氏、女子では浅田真央氏や安藤美姫氏が大活躍した大会だが、そこにはなんと、当時9歳の宇野の姿があった。

地元・名古屋で行われた大会ということで、宇野は演技の後に、リンクに投げられた花束を拾い選手に届ける“フラワーボーイ”を務めていたのだ。

「全日本選手権に、フラワーボーイとして行かせていただいて、そこで“大ちゃん”(髙橋大輔)の演技を見て『すごい!』と思いました。

踊りとか表現を見たときに、こういう選手になりたいと、すごく思いましたね。ジャンプと違って、成功失敗ではない。だからこそ表現というものに魅力を感じました」(宇野)

世界一と言われたステップを武器に、この大会を制した高橋を、宇野はリンクサイドで目の当りにしていたのだ。

©テレビ朝日

宇野は9歳の時のこの体験から、表現を追求するようになり、それは今でもスケーターとして最も大切にしている部分だと語る。

◆「いつか同じ大会で」7年後に実現

日本のフィギュア界には、彼と同じような特別な体験をした選手が他にもいる。

2018年の「世界選手権」で銀メダルを獲得した樋口新葉。

2013年の「世界フィギュアスケート国別対抗戦」、当時12歳だった樋口はフラワーガールを担当し、世界に羽ばたく過程で大きな刺激となった。

そして今シーズン、シニア3年目を迎えた友野一希。

友野は11歳の頃、大ファンだった羽生結弦へファンレターを送ったところ、なんと返信が届いたという。

さらに「いつか同じ大会でライバルとして会えること、楽しみにしています」という羽生直筆のメッセージまで添えられていた。

©テレビ朝日

すると7年後、2人は昨年2018年の「GPシリーズ」で、同じ舞台に立つことに。

そして「ロシア大会」で、友野は魂を込めた演技を披露して3位となり、1位の羽生とともに同じ表彰台に上がるまでになった。

友野は「まさか本当に同じ試合に、出られるようになるとは思っていませんでした。より彼に近づけるように努力していきたいです」とさらなる成長を誓った。

子供の頃の特別な体験をしたことで、世界へと羽ばたいた日本のフィギュアスケーターたち。

今度は、子供たちに影響を与える立場として、宇野は“諦めないこと”を伝えていきたいという。

「僕は、自分のやりたいことをやって、努力し続けて磨いてという姿を、子どもたちに見せることで、何か感じてもらえるといいなと思います。

うまくいくことより、うまくいかないことのほうが多いと思うのですが、うまくいかなかったときに努力をやめないでほしいです」(宇野)

宇野昌磨が子どもたちに贈るエスコート宣言は「努力した分だけ必ずプラスになる!」。修造も「努力は力だ!」と子どもたちへエールを送った。

©テレビ朝日

※番組情報:『TOKYO応援宣言』

毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の君ならできる!エスコート宣言」は月に一度、好評放送中!テレビ朝日系