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侍ジャパンを、ラグビー日本代表に例えると…。“非公認サポーター”森本稀哲氏が語る「プレミア12」の見どころ

今日11月5日(火)日本戦開幕を迎える「世界野球プレミア12」。世界ランキング上位12の国と地域が世界一の座を争う大会だ。

前回2015年の第1回大会、準決勝で宿敵・韓国に敗れ、3位となった野球日本代表の“侍ジャパン”は、2009年の「WBC」以来の世界一奪還を目指して、今日11月5日(火)、初戦となるベネズエラ戦に挑む。

そんな中、侍ジャパンを応援しようと立ち上がったのが、日本ハム、DeNA、西武でプレーした稀代のムードメーカー・森本稀哲氏だ。

©テレビ朝日

森本氏は、1999年に日本ハムのドラフト4位でプロ入りすると、17年間の現役生活で3度のリーグ優勝に貢献。ゴールデングラブ賞を3回、ベストナイン賞を1回獲得するなど、大活躍した。

そんな森本氏が、今回「今の侍ジャパンを一番知っているのは俺だ!俺が応援しないで誰がする!」と、自称・侍ジャパン“非公認サポーター”として名乗りを上げた。

現役時代には、稲葉篤紀監督、金子誠コーチ、建山義紀コーチの首脳陣はもちろん、岸孝之(西武)、山口俊(巨人)、浅村栄斗(楽天)、外崎修汰(西武)らと同じチームでプレー。

さらに、投手陣の守護神、山﨑康晃(DeNA)とはなんと子供の頃から知り合いということで、まさに今の侍ジャパンを語るのにうってつけの人物だ。

森本氏には自称・侍ジャパン“非公認”サポーターとして、大会期間中、「ピカッと解説!世界野球プレミア12」のインタビュー連載で語ってもらうが、今回は第1回目として「『プレミア12』の見どころ」を紹介する。

◆侍ジャパンを、ラグビー日本代表に例えると…

まず、森本氏が野球に詳しくない人のための見どころとして、今回の侍ジャパンのメンバーを、日本中を熱狂させた「ラグビーワールドカップ」の日本代表に例えて紹介してくれた。

©テレビ朝日

主将リーチ・マイケルのようにチームを牽引するのは、坂本勇人(巨人)。日本代表の経験も豊富で、坂本自身もその役割を十分理解している。

続いて、正確無比なキックで得点を重ねた田村優のような活躍を期待するのが、キャッチャーの甲斐拓也(ソフトバンク)。

「甲斐キャノン」と呼ばれる相手の盗塁を刺す二塁への送球は、まさに田村のキック同様に正確無比だろう。

そして、快速ウイングとしてトライを奪った福岡堅樹を彷彿とさせる“快速”の持ち主が周東佑京(ソフトバンク)。試合終盤に代走として登場する日本の切り札に、世界も驚くはずだ。

ラグビーに熱視線を送ったように、侍ジャパンもこんな目線で注目してみても面白いかもしれない。

◆“稲葉さんらしい”侍ジャパン打線

今回の侍ジャパンの打者陣を見てみると、「スラッガー」と言われるホームランバッターがいないのが特徴的だ。

森本氏は、ここに「稲葉さんらしさが出ている」と話す。

「ザ・4番という選手を選んでいないのが、特徴的だなと思いました。坂本をはじめ、どちらかというと、みんな中距離ヒッターなんですよね」(森本氏)

これには、稲葉監督が現役時代に果たしていた“役割”が大きく影響しているのではないかと、森本氏は分析する。

「稲葉さんが“つなぎの4番”をやっていたじゃないですか、だから打線はつなげれば良いと。三振かホームランかというような、バッターを選んでいないなという印象を受けました」(森本氏)

稲葉監督は、現役時代にWBCや五輪などで日本の4番に座っていたが、その時に監督から言われていたのが「つなぐ4番になってほしい」だった。

ホームランなど長打を狙うのではなく、次の打者へ“つなぐ打撃”で世界と戦ってきたのだ。

稲葉ジャパンは、まさにこの言葉を体現しており、「つなぐ4番」が作り上げた「つなぐ打線」となっている。

さらに今回のメンバーについて、こんな“補足情報”も。

「侍ジャパンには“下町出身”が2人います。(鈴木)誠也は、昔行っていたバッティングセンターも、僕と同じだったんですよ。

下町からああやって一流の、侍ジャパンの選手が出るというのは、うれしいですね」(森本)

守護神を務める山﨑、そして、日本打線の4番に座る鈴木誠也(広島)は、実は2人とも荒川区出身。

森本氏も荒川区出身で、3人で食事をする「下町会」を計画するほど、親交が深いという。世界の舞台で、二人が活躍することが誇らしいと、大きな期待を寄せている。

◆「簡単な相手は一つもいない」

今夜、ベネズエラとの初戦を迎える日本。

上位6つの国と地域によるスーパーラウンド進出をかけたオープニングラウンドでは、ベネズエラのほかに、プエルトリコ、台湾も待ち構える。

「ベネズエラ、プエルトリコは、ともに数え切れないほどのメジャーリーガーを輩出している強豪。さらに台湾野球は、日本野球ほどまだレベルは高くはないですが、トップクラスの選手が集結する台湾代表チームは日本に肩を並べるほど強豪だと感じます。

日本野球は当たり前のように世界一と言われていますが、簡単な相手は一つもいないので、まずは『オープニングラウンド』突破を目指してほしいです」(森本)

さらに今大会は、2020年東京五輪出場がかかる戦いでもある。

日本は開催国として東京五輪の切符を手にしているが、選手たちの東京五輪出場へのモチベーションは高い。

この大会で結果を出すことが、東京五輪のメンバー入りにつながってくると、代表入りを懸けた“サバイバル”と捉える選手も多くいるだろうと、森本氏は話す。

まずは、初戦のベネズエラ戦で、日本代表がどんな戦いを見せるのか、注目したい。

侍ジャパン“非公認”サポーター森本氏によるインタビュー連載「ピカッと解説!世界野球プレミア12」の第2回目は、稲葉監督誕生裏話とある選手との深い関係について熱弁する。

©テレビ朝日

※番組情報:「世界野球プレミア12」
11月 5日(火)午後6時45分~「日本 vs ベネズエラ」テレビ朝日系列で生中継

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