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育てたりんごを、五輪選手のもとへ。青森の高校生がグローバルGAP取得に奮闘

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。

現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。

今回、修造が訪れたのは、歌手・吉幾三の故郷としても知られている青森県の五所川原市。

同市にある五所川原農林高校では、生徒たちがりんごを収穫する授業があるのだ。

©テレビ朝日

「2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手に農作物を提供したいと思って活動しています。農作物の『グローバルGAP』取得に向けて活動しています」

GAPとは「Good Agricultural Practice」の略で、農業の生産工程における世界的な基準のことを指す。

オリンピック・パラリンピック選手村へ食材を提供するために必要な資格だ。環境に配慮した2012年のロンドン大会から、選手への食材の提供にはGAPの資格が義務づけられている。

五所川原農林高校は2015年に、日本の高校で初めてグローバルGAPを取得。

資格の更新は1年毎ということで、生徒たちは2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、グローバルGAP獲得を目指している。

「昨年2018年の冬に、『五農オリンピック委員会』というのが立ち上がって、そこで初めて東京オリンピック・パラリンピックに携われるなと思うようになりました。

自分たちが育ててきたりんごなどの作物が、選手のもとに届くっていうので、わくわくしています。少しでもりんごが映ったらいいなって、テレビの前から離れないで観ていたいです」(一戸有楽さん)

◆資格取得までの険しい道のり

しかし、その資格の取得は、とても大変な作業の積み重ねで、GAP認証機関が定めたチェック項目はなんと200以上もある。

水質検査を専門業者に依頼し、農園になる前は、土地がどのように使われていたのか、といったものまで調査する必要があるほか、全ての生産工程を熟知していなければいけない。

©テレビ朝日

五所川原農林高校では、資格取得に向けた作業を生徒自らが行っており、気が抜けない日々を送っている。

「毎年、順調に資格を取っているのですが、今年もし何かアクシデントがあれば取れなくなってしまうので、かなり緊張して書類を作ったりしていました」(一戸さん)

これまで五所川原農林高校では、りんごだけでなく、お米やメロン、じゃがいもなどで資格を取得してきた。これらは、先輩たちの思いも込められた農作物なのだ。

「GAPチームは、みんなの想いも背負っているからこそ、絶対に取得したいなと思っています。

選手の方々が、日々トレーニングして頑張っているのと同じように、私たちも普段の活動を頑張って、そのエネルギーを2020年東京オリンピック・パラリンピックに届けたいなって思います」(境谷知紘さん)

©テレビ朝日

五所川原農林高校のできる宣言は「東京2020で想いを乗せた食材を選手に届けたい!」修造は「“五農”のみんなならできる!」と生徒たちの背中を後押しした。

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系