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“4回転旋風”吹き荒れる、女子フィギュア。4本着氷のトゥルソワら、シニア初参戦組に注目<GPシリーズ展望>

いよいよ、本格的なシーズン開幕となる「フィギュアスケートGPシリーズ」。今年も現地10月18日(金)より始まる「アメリカ大会」から、世界のトップスケーターたちの戦いが幕を開ける。

◆男子は、羽生結弦とネイサン・チェンを中心とした戦いへ

「フィギュアスケートGPシリーズ」は全6大会中、2大会に出場した選手たちの順位ポイント上位6名、6組が12月5日(木)からトリノで開催される「GPファイナル」に進出する戦いとなっている。

男子シングルは、2019年「世界選手権」優勝のネイサン・チェン(アメリカ)と、2位の羽生結弦がどのような戦いを繰り広げるか注目だ。

過去4シーズンに続いて、今季も9月の「チャレンジャーシリーズ・オータムクラシック」をシーズン開幕戦に選んだ羽生は、昨季と同じプログラムの「秋によせて」と「Origin」でシーズンイン。

写真:アフロ

ショートプログラム(SP)では冒頭の4回転サルコウで転倒し、フリースケーテイング(FS)もジャンプのミスが重なり、優勝はしたが279・05点と少し不満なスタートだった。
それでも過去4年と比べれば最高得点で、例年ここで悔しさを感じて気合を入れ直しているだけに不安はない。「今季は自分が出来うる最大限のジャンプ構成を常に考えているし、ネイサンが最大限でやってきた時にも勝てる状態にしなければダメだと思う」とも意識している。

彼のGPシリーズ初戦となる10月25日(金)からの第2戦「カナダ大会」は、過去3回2位に止まっている大会。それだけにFSは今回3種類4本だった4回転を、ルッツを入れた5本の構成にして全開で挑んで来る可能性は高い。

一方、チェンは今季、「チャレンジャーシリーズ」には出場せず、公式大会は「アメリカ大会」が初戦になる。

写真:アフロ

だが、FSだけで争われた10月5日(土)の「ジャパンオープン」には出場し、3種類4本の4回転をしっかり決め、「オータムクラシック」の羽生の得点を9点強上回る189・83点を獲得。

「アメリカ大会」では冒頭の3回転ルッツ+3回転トウループを4回転+3回転に変えてくると予想されるだけに、初戦から高得点を出してくる可能性もある。

またこの2人に、世界選手権3位のヴィンセント・ジョウ(アメリカ)と4位の宇野昌磨がどう絡んでくるかも注目だ。

ジョウは、初戦の「USインターナショナルクラシック」では231・95点で、田中刑事と山本草太に次ぐ3位と出遅れているが、第4戦「中国大会」にどう合わせてくるか。

また、10月11日(金)からの「フィンランディア杯」を255・23点で制した宇野は、今季はコーチ不在での戦い。「ジャパンオープン」と「フィンランディア杯」ともにFSの4回転はフリップとトウループの2本のみだったが、チェンと対戦する第3戦「フランス大会」までに4回転ジャンプをどう立て直してくるかを見てみたい。

◆女子は“4回転時代”到来か、シニア初参戦組に注目

今季の女子シングルは、昨季、シニア初挑戦で「GPファイナル」を制した紀平梨花ら、実績を持っている選手たちが、4回転など高難度のジャンプを持って挑んでくるシニア初参戦組とどう戦うかが見どころになってくる。

写真:アフロ

昨季の世界選手権を制し、五輪やジュニア大会を含めて主要国際大会のすべてで優勝を果たしたアリーナ・ザギトワは、第3戦の「フランス大会」がシーズン初戦になるが、FS演技のみの「ジャパンオープン」ではノーミスの滑りで154・41点を出し、紀平も「オータムクラシック」を224・16点で制覇と順調な滑り出しをしている。

だが、「世界ジュニア」を連覇してシニアに上がってきて、第2戦「カナダ大会」に出場するアレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア)は、9月19日(木)からの「ネペラ記念」のFSで、ルッツ1本とトウループ2本の4回転を完璧に決めて、いきなり歴代最高の163・78点を獲得。

写真:アフロ

合計も、ザギトワの新ルールでの最高得点を上回る238・63点を出してきた。さらに「ジャパンオープン」では、サルコウを含めて3種類4本の4回転を跳ぶ男子選手並みの構成に挑んで、“4回転旋風”を吹き荒らしている。

また、昨季の「ロシア選手権」FSで完ぺきな4回転ルッツを跳び、0・07点差で2位となったトゥルソワなどとジュニア旋風を吹き荒らしたアンナ・シェルバコワ(ロシア)も、9月13日(金)からの「ロンバルディアトロフィー」では4回転ルッツを決めて218・20点で優勝と、シニアでもしっかり戦える力を見せ、第1戦の「アメリカ大会」に備えている。

さらに、昨季の「ジュニアGPファイナル」制覇のアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)は、4回転はないが、「フィンランディアトロフィー」のFSでトリプルアクセルを2本飛んで、うち1本は回転不足を取られながらも、その他は完璧な滑りで157・59点を獲得。合計も234・84点を出している。

ジュニアの頃からシニア顔負けの表現力だったが、FSの演技構成点も2項目が9点台で、それ以外は8点台後半と早くも高い評価を得ていて、第3戦「フランス大会」ではザギトワとの対決を楽しみにさせている。

そんな新勢力に対し、紀平やザギトワだけではなく、「アメリカ大会」から出場してくるエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)や、「カナダ大会」から出場してトゥルソワとは2戦連続の対戦になるエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)、さらには第4戦の「中国大会」と第5戦の「ロシア大会」と連戦になる宮原知子が、どんな戦いぶりを見せてくれるかにも注目したい。

女子のファイナル進出争いは、男子以上に熾烈になりそうだ。<文/折山淑美>

※番組情報:『フィギュアスケートGPシリーズ2019「開幕戦・アメリカ大会」』
10月20日(日)あさ4:00~「男女ショート」 テレビ朝日(関東地区)にて放送/AbemaTVにて配信
10月20日(日)午後1:55~「男女フリー」 テレビ朝日系列にて放送/AbemaTVにて配信

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