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六角精児、ギャンブルにハマり借金。家賃払えず、居留守したことも「どうしようもないときは…」

©テレビ朝日

ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)に、鑑識官・米沢守役で出演し、2009年には映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』が作られるほど人気を集めている六角精児さん。2016年からは鑑識から警察学校の教官に異動する形になり、イレギュラーでの出演となっているが、ドラマ、映画、舞台に多数出演。

芸能界有数の鉄道ファンとしても知られ、鉄道と大好きなお酒という趣味と実益を兼ねた旅番組『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』(NHK-BS)も大人気。今月25日(金)には主演映画『くらやみ祭の小川さん』の公開も控えている六角精児さんにインタビュー。

©テレビ朝日

◆演劇をやるつもりはなかったが…

兵庫県で生まれた六角さんは、小学生のときに神奈川県相模原市に引っ越す。教育熱心なお母さまの方針で中学校時代は勉学に励み、高校は県内でも有数の進学校に進んだという。そこで六角さんに俳優人生を決める出会いが…。

-そもそもは演劇をやる気はなかったそうですね-

「そうです。別に好きじゃなかったですから興味がなかったですね。ただ、どうしてもクラブに入らなきゃいけなかったので、たまたま演劇部に入っただけです。そこで出会った人たちの存在は大きかったですね。

神奈川県のなかでは進学校の部類に入る高校に入ったんですけど、そこに入るまで、中学校のときに親に『勉強しろ、勉強しろ』って言われて入ったんですね。

それでこれは語弊があるかもしれないけれども、進学校に入ったらやっぱり頭のいいヤツがいますから、そういう人たちの着眼点だとか、ものづくりに対する集中力だとか、あと独創性だとか、それぞれのパターンで優秀な人間が多いんですよ。

そういう人たちがたくさんいたことが、やっぱり今の自分の財産にもなっていたりするので」

-今現在もその時代に出会った横内謙介さんが座長を務める「劇団扉座」でご一緒にお芝居をされているわけですものね-

「そうです。その部活の延長ですから。部活のときに先輩だった人と、まだ一緒に芝居をしています。そして、その部活から出た人のなかには、お天気お兄さんの木原(実)さんがいらっしゃいます」

-いろいろ才能がある方がいらっしゃったんですね-

「そうですね。劇団というものを続けていられるのは、僕ら劇団員の力だけじゃなくて、一つ上の学年だった横内が劇団を作って、そしてその劇団を今でも維持してくれているからでね。

彼がいなかったら自分はこんな風に役者を続けていないですから、絶対に。僕はどうしたかったんだろうね?(笑)。普通に就職していたのかな?それより今の方がいいのか悪いのか、感謝すべきなのか、すべきじゃないのか、俺今考えていたんだけど(笑)」

-そういうお話を横内さんとお会いになったときにされたりします?-

「ないない。前回集まったときは、『60歳を過ぎても多分劇団があると思うけど、からだが壊れたときは劇団を頼るな』って、幹部をみんな集めてそういう話になりました。てっきり忘年会だと思ったら違いましたからね。『最後に頼るのは家族』だという申し送りのために集まりましたね(笑)」

-なかなかシビアなお話ですね-

「ただ、やっぱりこれから60歳になって、このまま定年を過ぎても舞台に出続けるっていうと、何なんだろうね(笑)。面白いなと思うからかね。劇団のすべての公演に出られるわけじゃないけれども、何年かにいっぺんでも出られるような形で続けていきたいなあって、また改めて思いました」

※六角精児プロフィル
1962年6月24日生まれ。兵庫県出身。劇団「善人会議」(現・扉座)の旗揚げメンバーとして多くの舞台に出演。2000年からドラマ『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)に鑑識・米沢守役で出演し人気を博す。ドラマ『半分、青い。』映画『超高速!参勤交代』シリーズ、映画『ザ・ファブル』、旅番組『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』に出演。自身が結成した「六角精児バンド」ではCDをリリースするなど幅広い分野で活躍中。

©テレビ朝日

◆ギャンブルにハマり借金生活、いくらアルバイトしても…

高校卒業後、1年間の浪人生活を経て学習院大学経済学部に進んだ六角さんだったが、2年から進級できず、6年間在籍したあと中退することに。

「劇団公演は夏休みとか春休みを利用してやっていたので、大学に行こうと思えば行けたんですよ。ただ、自分の自堕落さというか、世の中の誘惑に勝てなかったというか、それで学校に行かなくなったというだけです」

-もうその頃にはギャンブルを?-

「ギャンブルはまあまあ。パチンコとか麻雀はやっていました。麻雀をギャンブルと呼んでいいかどうかわかりませんけど。ただ、僕は実家が神奈川県の相模原なんですけれども、目白にある学習院に行くまでにものすごくたくさん誘惑のポイントがあるんですよ。

町田があって、下北沢があるじゃないですか、新宿、そして高田馬場。これを全部通過して行くことは、僕には到底無理だったような感じだったんですね。誘惑されるがままに寄り道していました(笑)」

-ギャンブルの資金はどのように?-

「アルバイト代と借金ですよね」

-どんなアルバイトをされていたのですか?-

「いろんなことをしていました。大学に入った頃は家庭教師。だけど何も教えませんでした。『この問題をやっておいて』って言って、できたら、『できたか。じゃあ今日はもうやめるか』って(笑)。『バイクが欲しいんだけど、どんなバイクがいいかな?』って聞かれて相談に乗ったりしていましたね。

その子は確か大学に行けなかったんじゃないかな。僕のせいですよね。今どうしているかなぁ。

それからあとは短期のアルバイト。劇団の稽古や本番に入ったらバイトができなくなっちゃうから、短期のバイトだけになっちゃうんですよね。引越しのバイトだとか、運送業者のバイトだとか。長く続いたのはカセットテープレコーダーの倉庫、地下の電線ケーブルをチェックするバイト」

-すごいですね。パチンコの玉を扱う機械を作るアルバイトもされていたそうですが-

「やりました。パチンコの外れ玉を上に持ち上げていく機械があるんですよ。それを還元機っていうんですけど、それを作っていました。地下の電線ケーブルをチェックする会社が、雨の日は還元機を作っていたので。

でも、そこでその機械を作って、パチンコ屋に行って外れた玉は自分が作った還元機で上に持ち上げられて、また新たな玉になるのを見ているとむなしさを感じましたね。自分で負けた玉を自分で作った機械でまたゼロに戻してるんだと思ったら」

-それでもやっぱりやめられないわけですか?-

「やめられません。それはまた別ですから。全然家賃とかも払えませんでしたね。だいぶためました。大家さんに僕がいるのがバレないように電気を消して無灯で生活をしていたこともありました(笑)。

1回内容証明がきましたから、これは払わなきゃいけないと頑張って払いましたけど。旅公演とかがあると、まとまってお金が入ってくるので、それで何とかなっていたときもありましたが、どうしようもないときは親に頼んだりしてましたね。30歳を過ぎてからも」

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◆ギャンブルで借金がとうとう1000万円に…

-借金がある生活はいつ頃まで続いたのですか?-

「40歳過ぎまでありました。全部で1000万ぐらいありましたからね。全部返し終わったのは42、3歳じゃないかしら。今から15年ぐらい前かな。

人によって1000万って、いろんな取りようがあると思うんですけど、仕事がないときの1000万は本当に大変です。なかなか返せるものじゃないですよ。

お金は借りるときは簡単ですけど、返すときには本当に大変ですから、だからなるべくなら借金はしないほうがいいと僕は思います」

-1000万円というとかなり高額ですが、大変なことになっているという不安は?-

「ありましたよ。僕は正確にどれぐらい借りているかちゃんと覚えていましたから。いつの間にか膨れ上がっていたと言えば膨れ上がってはいるんですけれども、膨れ上がっている過程は全部自分のなかでは理解していました。

それでも、“借りるモード”に入ったら、借金することが何でもなくなりますからね。それで借金の金額枠が増えたりすると、何か貯金ができたような気になってくるんですよ(笑)。これが不思議な感じなものでね。そういう時期が10年近くあったかな。もっとあったかもしれない」

-眠られなくなったりしませんでした?-

「酒飲んだら寝ていましたね(笑)。眠れなくなったことはないです。なんでだかわからないけど楽観的でしたね。何とかなるかなと思っていましたけど、どうにもならないなとも思っていました」

-1000万円全額返済とはすごいですね-

「そうですね。ちょっとずつですけど」

-今、ギャンブルは?-

「依存だとわかっているから、依存とうまく付き合って遊びの範囲にしていますよ。これからは借金してまではやらないと思います。返済したときに本当に大変でしたからね。

今はもう金利があるものは、絶対に僕は嫌です。金利があるから分割でものを買ったりは絶対にしません。損だから。本当に金利で痛い目にあいましたから。ただ、住宅ローンは払っていますけどね、仕方ないですから。なるべく早く終わらせたいと思っていますけど」

-遊びの範囲に切り替えられたところがすごいですね-

「仕事があって遊ぶ時間があまりないっていうのが助かるんですよ。依存は頻度が少なくなれば、それだけ依存を遠ざけることに変わりますから、僕の場合は非常にうまいサイクルで今のところやれているんですよ。

最近は、数日休みがあったら旅行に行ったりするんですけど、以前は毎日いろんなギャンブル場に行くただのクズでした(笑)。今でもギャンブルする日はありますけど、それはそれでわきまえてやっていますから」

ギャンブルをやりすぎて反省し、ほかの趣味を探そうとして、もともと好きだった鉄道ファンになったこともギャンブル依存をやわらげているという。旅番組『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』の鉄道とお酒をこよなく愛する姿も大好評。次回後編では転機となったドラマ『相棒』、4度の結婚、25日(金)に公開される主演映画『くらやみ祭の小川さん』の撮影裏話を紹介。(津島令子)

(C) ヴァンブック

※映画『くらやみ祭の小川さん』
10月25日(金)よりTOHOシネマズ府中ほか全国順次公開
監督:浅野晋康
出演:六角精児 佐津川愛美 柄本明 水野久美 高島礼子
配給:ピーズ・インターナショナル

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