フェアウェイの芝は10ミリに…五輪ゴルフコースをルーペで入念にチェックする「グリーンキーパー」の仕事
テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。
現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。
今回、修造が訪れたのは埼玉・川越市にある霞ヶ関カンツリー倶楽部。2020年東京オリンピックでゴルフ競技の会場となるゴルフ場だ。
ここで、グリーンキーパーを務める東海林護さんは、コースの芝や砂などを管理する責任者を務めている。
過去にはアメリカツアーや、海外メジャーのコース管理も経験。今は来年に迫ったオリンピックに向けた準備に追われているという。
実は、五輪会場に選ばれたゴルフ場は、国際ゴルフ連盟の厳しいチェックを受けるのだ。
「今どんな肥料をまいているとか、コースが今どんな状態だとか。10日に1回、こちらからレポートを出しています」(東海林さん)
ほかにも、例えばフェアウェイの芝は10ミリにしないといけないというルールがある。
そのため、東海林さんは芝を徹底的に管理し、芝の1本、1本が砂にしっかり入っているのか、ルーペを使って念入りにチェックをしている。
◆「芝生は生き物だから」
そして、グリーンの芝は、なんとプレーをしていない時間には大きな扇風機で風を送っている。
「芝生も病気になるんです。あとはもう、脱水症状にもならないように水分も欠かせません。熱中症もあるんですよ」(東海林さん)
芝生の病気を防ぐために、グリーン内の水分の割合を、機械を使って細かく計測し、数値化もしている。
グリーンは日当たりや風の当たり方により、場所によって水分量が異なるため、水分が足りていない地点には細かく水を撒き、水分の割合が均一になるよう徹底しているのだ。
五輪まで、まだ1年あるにも関わらず、今から準備を入念に行わなければいけないのには“ある理由”があるという。
「芝生は生き物だからです。1年後に絶対、良い方向に持って行くためにも、今から一緒に育てている感じです。
やはり、細かいところに手を入れるというか、気にかけるというのは日本人の特性、良い所だと思います」(東海林さん)
東海林護さんのできる宣言は「誰よりも芝に寄り添って日本のゴルフコースの素晴らしさを世界に伝えたい」。芝生をわが子のように育てる東海林さんへ、修造は熱いエールを送った。
※番組情報:『TOKYO応援宣言』
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系