テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまなSDGsの課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を踏み出した人たちを紹介している。
今回取り上げるのは、介護や医療現場での問題解決に取り組む「マジックシールズ」代表取締役CEOの下村明司さんだ。
「私たちは、高齢者の転倒事故を防ぐために、床とマットを開発しました」(下村さん)
以前はオートバイメーカーで、衝突時のショックを和らげる技術を開発してきた下村さん。その技術を転倒時の骨折防止に役立てようと生み出したのが、この特殊な床とマットだ。
最大の特徴は、状況に応じて硬さが変化すること。普段は表面が硬く、杖をついて歩けるが、転倒したときは力がかかった部分が柔らかくなり、衝撃を吸収する。
「病院や高齢者施設では、高齢者の転倒による骨折が社会課題となっています。転倒事故を防ぐために、あえて歩かせないことで身体や認知機能の低下もみられるため、これらの問題を解決できないかと考えました」(下村さん)
実際にこの床を採用している静岡県浜松市のリハビリテーション病院看護部長・奥田さんは、「床の安心感があることで、患者さんの『歩きたい』という意欲を、少し余裕を持って見守れるようになりました。患者さんの日常動作の維持にも繋がっていると思います」と、その効果を高く評価している。
下村さんが未来に叶えたい夢は?
「衝撃の吸収だけではなくて、床にセンサーを埋め込むことで、転倒したときの原因を解明できる機能を研究開発し、実用化したいと思っています。そして、すべての人が骨折を気にすることなく、自分の意思で自由に動ける社会を実現したいです」
なお、『しあわせのたね。』次回4月11日(土)の放送では、海中で分解される原料を使い、スポーツ施設などで使用する人工芝を開発した人物が紹介される。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)


