空き家率全国ワーストの山梨県で「街を丸ごとリノベーション」。空き家を“街の宝”に変える再生術

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまなSDGsの課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を踏み出した人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、リノベーションを通してサステナブルな街づくりに取り組んでいる、アトリエいろは一級建築士事務所代表の千葉健司さんだ。

千葉さん:「私たちは元々の建物の価値を生かしながら、街や時代に合わせた形に作り替えています」

数年前まで空き家率が全国ワーストだった山梨県。深刻化するこの課題に対し、千葉さんはリノベーションを切り口に建物を再生・活用することに日々取り組んでいる。

とくに注力しているのが、衰退した韮崎駅前商店街の再生だ。

1960年代に建てられた街のシンボルビル「アメリカヤ」を地域の人たちと共同でリノベーションしたことをきっかけに、商店街には8年間で40店舗ほどの店舗が次々と新規オープン。街に賑わいが戻ってきている。

千葉さんは多くの建物をリノベーションするなかで、少しでも環境に負荷をかけない新たな取り組みにも挑戦している。

千葉さん:「建築現場から出るゴミの量は膨大です。それを少しでも減らせるよう、新築時の端材やリノベーション時の廃材などを有効活用してもらえる仕組みを作りました。(自社の)倉庫にリサイクルボックスを設置して、自由にお持ち帰りいただけるようにしています」

このボックスを利用している「旅館清水屋」の清水力徳さんは、「廃材と思うのか資源と思うのかは捉え方次第だと思う。資源としてちゃんと使える仕組みを作ってくれて助かります」と感謝を口にしている。

「古きよきものにはお金で買えない価値がある」――そう信じている千葉さん。まだ使える建物に手を加えながら大切に残し、リノベーションの魅力や可能性を伝える活動を続けている。

そんな千葉さんが未来に叶えたい夢は?

千葉さん:「リサイクルボックスの設置が、いろんな工務店のスタンダードになってほしいと思いますし、多くの空き家をまとめてリノベーションして、移住者さんたちも受け入れられるような“器”ができたらいいなと思っています」

なお、『しあわせのたね。』次回3月28日(土)の放送では、日本の伝統工芸品の素晴らしさを伝える活動が紹介される。

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番組情報:『しあわせのたね。
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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