自由が丘のビルの屋上で“ミツバチ”を育てる男性 集めたはちみつは意外なものに活用

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな「SDGs」の課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を踏み出した人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、自然と共生する街づくりを目指して活動する中山雄次郎さん(自由が丘商店街振興組合事務長)。

「私たちは、ビルの屋上でミツバチを育てています。これから巣箱に溜まったはちみつを採りに行きます」(中山さん)

中山さんがおこなっているのは、市街地のビルの屋上でミツバチを育てる“都市養蜂”。近年、都市部における緑地保全や地域の活性化にもつながる取り組みとして注目されている。

「ミツバチは“環境指標生物”と呼ばれ、その場所で生息できるかどうかで環境水準を判断できるバロメーターになる生き物だと言われています。私はミツバチがたくさん蜜を集められる環境は、人にとっても住みやすい場所になるのではないかと考えました」

採れたはちみつは、近隣の店が販売するスイーツなどに使用されるほか、ふるさと納税の返礼品としても提供されている。

このはちみつを取り扱う「自由が丘さんど」店長の小国亜澄さんは、「ミツバチを吸う花の特徴がはちみつの風味にそのまま反映するので、季節ごとに違った味や香りを楽しめる」と、その魅力を語る。

中山さんが未来に叶えたい夢は?

「私はこの取り組みが、多くの人が環境問題に目を向けるきっかけとなってほしいです。そして、ミツバチが元気に飛び回れる環境を維持するイベントを定期的におこなうことで、職業や世代を超えた新たな交流の場を作っていきたいです」

なお、『しあわせのたね。』次回11月8日(土)の放送では、行き場のない花に新たな活躍の場を与える取り組みが紹介される。

番組本編をYouTubeで配信中!

番組情報:『しあわせのたね。
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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