テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな「SDGs」の課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
今回取り上げるのは、新しいかたちの子ども食堂を運営している岩朝しのぶさん(明日へのチカラ 代表理事)。
岩朝さん:「地域のお店と連携して、利用者がいつでも好きな時に、好きな店で好きなメニューを食べることができる新しいタイプの子ども食堂を作りました」
食事を通して、見守りを必要とする子どもたちと地域の人たちが継続的なつながりを持てる「ドコデモこども食堂」。利用者は、支援団体を通じてひと月3000円分のチケットを受け取り、連携している飲食店で使用することで食事ができる仕組みだ。
岩朝さん:「里親制度の普及啓発を14年やっているのですが、子どもを中心に考えた時に子どもが(食べたい)メニューを選べたら最高だなと思ったんです。いつでも営業しているレストランや飲食店で(子ども食堂が)できたらいいなと思いました」
新しい子ども食堂を利用した親子は…。
母:「お米とか必需品じゃなくて、ちょっと豪華な食事ができることがありがたい。きっと(お友だちに)自慢すると思います。『行ったんだー』って」
娘:「保育園の先生に…(自慢する)」
ケーキなどの嗜好品を食べられることに喜びを感じる子どもがいる一方、シングルマザーが食事を作れない時の最終手段として利用する場合も。
それぞれが好きなようにニーズに合わせて利用できるのは、既存の子ども食堂にはないメリットだ。子どもがプライドを傷つけることがない点も利用者に好評だという。
岩朝さんが未来に叶えたい夢は?
「(ドコデモこども食堂を)続けることで、お店も長期間子どもを見守れる。支援団体も長く見守れる。子どもは支援者が常にいる状態なので、これが一番大事だなと思います」
なお、『しあわせのたね。』4月19日(土)の放送では、土の健康状態を診断し、農作物を安定的に生産できる環境づくりを行っている人を紹介する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)