◆起業のカルチャーを根付かせるために
6月24日、有楽町のTokyo Innovation Base(TiB)で行われたイベント「起業家トークセッション&起業サポートプログラム説明会」。
このイベントにて、経済キャスターとして多方面で活躍する瀧口友里奈さんがFUTURE TALENT STUDIOのエグゼクティブフェローに就任したことが発表されました。
FUTURE TALENT STUDIO(以下、FTS)とは、テレビ朝日と電通が主催するビジネスプラットフォームで、起業に役立つ情報発信、トークセッションやビジネスレクチャー、ネットワーキングなどのイベント、そして地上波やネット配信コンテンツを通じてスタートアップ企業や新規事業開発を支援していくプロジェクト。
瀧口さんは就任にあたり、
「数年前と比較しても、起業という選択肢がより身近になっていると思います。そういう時代だからこそ、起業する方々に伴走し、後押しするような役割ができればいいなと考え、FTSのエグゼクティブフェローをお引き受けすることにしました。日本に起業というカルチャーが根付いていくためのお手伝いをしていきたいと思っています」
と話します。
東京大学文学部行動科学学科を卒業後、メディアでキャスターとして活躍するほか、複数の企業で社外取締役などもつとめている瀧口さんは、さまざまな仕事を通してスタートアップ企業の成長を目の当たりにする機会が多かったといいます。
「イノベーションに関する分野に興味を持ち、10年ほど前からスタートアップや起業家の方々の取材を続けています。メルカリやラクスルなど、現在では大きく成長した企業を初期のころから見て、起業家の方々のパワーや魅力を感じてきました。こういう方々のアイデアが日本を変えていくんだと思っています」
◆自らも起業経験者
実は、瀧口さん自身も起業家のひとり。一昨年に“情報の力で社会のイノベーションを加速する”ことをミッションとする株式会社グローブエイトを設立しています。
「弊社グローブエイトのプロジェクトで重視しているのは、いかに質の良い情報をより多くの方に興味を持っていただけるような形で届けるかです。さまざまな企業、メディアが参加しているFTSがまさに“起業”というテーマにおいてそのような場になればいいなと思っています」
この日は、注目のスタートアップ企業2社、株式会社TOUCH TO GOの阿久津智紀氏と、株式会社FinT・大槻祐依氏の「この時代だからこそできる起業のカタチ」と題したトークセッションの司会を担当。
全く異なる経緯で起業家となった2人のこれまでの道のりや本音、これからの展望を通して、起業や事業開発を志す人たちに数多くのヒントを提示することとなりました。
瀧口さんは今後、FTSが主催するイベントの司会を担当するほか、FTSで企画するスタートアップ支援プログラムへのアドバイスやコンテンツの企画・制作などに伴走していきます。
【瀧口友里奈プロフィール】
経済キャスター/SBI新生銀行社外取締役/エイベックス株式会社社外取締役/東京大学工学部アドバイザリーボード
東京大学卒。在学中からセント・フォースに所属し、経済キャスターとして活動。
経済分野、特にイノベーション・スタートアップ・テクノロジー領域で多くの経営者を取材。東京大学大学院修士課程に在学中。個のエンパワーメント/D&I/社会のイノベーションの加速を目指し(株)グローブエイトを設立し、企業・アカデミアと、社会とのコミュニケーションコンテンツの制作プロデュースも行う。
書籍『東大教授が語り合う10の未来予測』を編著。日米欧・三極委員会日本代表。世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダーズ2024(YGL)選出。