最愛の猫を亡くした夫婦が新しい家族に出会った“ネコのバス”「ひとつでも多くの命を救いたい」

最愛の猫を亡くした夫婦が新しい家族に出会った“ネコのバス”「ひとつでも多くの命を救いたい」

2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、ネコ型のラッピングバスを使って移動式の保護猫譲渡会を企画・運営している内記利宏さん。

内記さん:「(神戸市人と猫との共生推進協議会への協力として) IKEA神戸店さんのイベント広場の場所をお借りして、ネコのバスの保護猫譲渡会を開催しています。この場所で譲渡会を開くことによって、保護猫のことを知るきっかけになればと思っています」

アクセスしやすい場所に移動することで、保護猫と接する機会がなかった人たちが知りあうきっかけになればとはじめたこの「ネコのバス」。

車内は“猫カフェ”をテーマに改装されており、猫が安全快適にそして自由に過ごせるように、冷暖房設備や猫の逸脱防止用の二重扉、キャットウォーク、キャットタワー、姿を隠すことができるベッドを設置。

また、譲渡会に来た人たちがわかりやすいよう、猫の性格や譲り受けるための条件が書かれたプロフィールを掲示している。

◆「ひとつでも多くの命を救いたい」

この活動をはじめて、多くの人の「運命の出会い」を目の当たりにしてきた内記さん。

内記さん:「一番印象的だったのは最愛の猫を亡くされたご夫婦が『ネコのバス』をきっかけに保護猫のことを知られて、ぜひ家族に迎えたいと何度も通ってきてくださったことでした」

「ネコのバス」が啓発や譲渡の促進につながっていることを実感したという。

この日の譲渡会にも約150人の参加者が集まり、8匹の保護猫が新しい家族と実際に暮らすトライアルへ進んだ。

参加者のそのひとりは、「ひとつでも多くの命を救いたい」と話していた。

保護猫と新しい家族の出会いの場を提供している内記さんが未来に叶えたい夢は?

内記さん:「新しい家族を見つけた保護猫たちがずっと一緒にいられる家族と天寿を全うしてもらうというのが一番だと思います。このバスをきっかけに、いろいろな人に(保護猫を)知ってもらって、譲渡会が必要なくなる社会を作っていきたいと思います」

なお、次回4月29日(土)放送の『しあわせのたね。』は、江戸時代から伝わる手描きの技術で染める鯉のぼり職人を特集する。

番組本編をYouTubeで配信中!

番組情報:『しあわせのたね。
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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