2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
2月28日(月)の放送では、話題の「包丁研ぎ少年」を特集した。
◆無償で包丁を研ぐ少年
「僕は今まで包丁を1600本研いできました。包丁研ぎが大好きです!」
そう話すのは、包丁研ぎに魅せられた中学1年生の河本陽向さん。これまで1600本以上の包丁を無償で研ぎ続け、「包丁研ぎ少年」として話題となっている。
河本さんが包丁研ぎの技術を学んだのは、小学生の時に経験した山村留学。留学を終え地元に戻ったその後、コロナ禍で学校が休校となり、「どうせなら山村留学で習ったことで何かやってみよう」と思いつく。
「緊急事態宣言で学校にも行けず、友達とも遊べず暇だなぁと感じていました。そのとき、お母さんの包丁を砥いだらものすごくよろこんでくれて、うれしくなりました」(河本さん)
それ以来、「自分のできることでみんなの役に立ちたい」と思い、まずは100本を目標に包丁砥ぎをはじめた。
◆「形は同じでも思いは違う」
やがてその活動が話題を呼び、地元の新聞に掲載されると、京都で48年も包丁を扱ってきたベテランの職人と出会う。その師匠と出会ったことで、包丁研ぎに対する姿勢が大きく変わったという。
「『形は同じでも思いは違う』と言われたことが印象に残っています。最初は包丁を『研いであげている』という気持ちだったので、それを師匠に言われた瞬間に『研がせてもらっている』、みなさんの協力があって今があることに気付けました」(河本さん)
今では全国各地から河本さんに研いでほしいと包丁が届くまでに。
使う人を想いながら包丁を研ぎ続ける、河本さんが未来に叶えたい夢は?
「将来の夢は冒険家でもあり、世界中を周りながら日本の包丁研ぎを世界中に広めること。そして、みんなを笑顔にすることです」
なお、『しあわせのたね。』次回3月7日(月)の放送では、クッキーで作られた「食べられるエコなカップ」を特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週月曜日 深夜0時45分放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)