2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
2月7日(月)の放送では、一風変わったパーティー料理を提供する店の取り組みを特集した。
◆社会課題を“美味しいご馳走”に
「本来捨てられてしまう食材を使ったお料理を詰め込んで、お客様の元にお届けしています」
そう話すのは、株式会社クレイジーキッチン代表取締役社長の土屋杏理さん。
土屋さんの店では、キャビアを採取後に捨てられてしまうシロチョウザメの揚げ物や、獣害が問題となっているイノシシのローストなど、めったに出合うことができない珍しい料理をケータリングとして提供している。
見た目も華やかで美味しそうなパーティー料理の食材が、駆除や廃棄される害獣などで作られているというから驚きだ。
◆楽しく食べて知ることが“大人の食育”に
土屋さんがこのケータリング事業をはじめたきっかけは、食の社会問題への関心だった。
「パーティー料理だからこそ、ふいに出合ったお料理、例えばイノシシを食べて『意外と美味しいじゃん』というところから、こういう害獣の問題が日本にあることを知るきっかけになればという思いではじめました」
美味しいメニューを通して身近な社会問題に気付いてほしい。そう願う土屋さんが未来に叶えたい夢は?
「楽しく食べて知っていただくことが、ある意味大人の食育につながっていくのではないかなと思っています。多くの方は無関心なわけではなくて“未認知”であると考えているので、まずは知っていただくことから。そのきっかけを作れる仕事が私たちのケータリングという仕事だと思っています」
なお、『しあわせのたね。』次回2月14日(月)の放送では、車イスや自転車を修理するサイクルドクターを特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週月曜日 深夜0時45分放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)