2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
11月15日(月)の放送では、画期的なラーメンスープでフードロスの削減に取り組むラーメン店を特集した。
◆廃棄される魚を丸ごと活用
「私たちのお店では、さまざまな理由で行き場を失った魚を、頭、内臓、中骨まで余すことなくラーメンのスープにしています」
そう話すのは、「炭火焼き濃厚中華そば 海富道」の代表を務める内山正宏さん。
「海富道」では、秋刀魚や甘エビなど、さまざまな理由で廃棄される魚を丸ごと炭火で炙り、ペーストにしてから、ラーメンのスープとして提供している。まるで焼き魚をすすっているかのような濃厚な味わいが特徴だ。
◆フードロスの削減にも
内山さんがこのラーメンを作りはじめたきっかけは、友人の影響だった。
「形が不揃いなものも美味しく調理すれば、お客様に美味しく届けられるということを、プロジェクトとしてやってきました。そんなか、僕の友人がただ単純に『美味しいラーメンが出来たよ』と教えてくれて、僕らが取り組んでいることとすごくリンクする部分があったので、『このラーメンを僕たちにやらせてくれないか』と」
廃棄するはずの魚を活用したスープは、フードロス削減にもつながっている。
内山さんが、未来に叶えたい夢は?
「このラーメンの製法は、基本的にどんな魚でも対応できます。あまりお金に変わらなかった食材でも美味しいことが認知されれば、水産業や食文化にも貢献できるんじゃないかと考えています」
なお、『しあわせのたね。』次回11月22日(月)の放送では、紙袋やプラスチックの袋をまた使いたくなる小物にアップサイクルしている人物を特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週月曜日 深夜0時45分放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)